【コラム】好きな音楽はなんですか?と聞かれた時の話。
こんにちは。作曲家・鍵盤奏者の望月ヒカリです。
今は、とある仕事の譜面制作をやっています。音源を聴いて耳コピをして
バンドが演奏しやすいようなスタイルに直す作業。
これがまた、ものすごーく集中するので、絶賛、上半身がぼーっとしています。笑。
で、作業をしながら思いついたことがあったので、ちょっと息抜き的な内容を。
「好きな音楽はなんですか?」
っていう質問は、これまで幾度となくされました。
その度に、ジャンルなのか、人なのか、形容詞で答えたら良いのか、
何か「たとえ」で答えたら良いのか、迷う自分がいます。
これが「好きな食べ物はなんですか?」だと、私はスラスラと、
「特に好きなのは寿司、カレー、蕎麦、コーヒー、天ぷらです」と答えられます。
大きな括りで言えば「どれかと言えば和食かな」とも答えられるし、味でいうなら「酸っぱいものが好きです」と答えます。
フルーツだと何が好きですか?だと「グレープフルーツです」だし、
おにぎりの具だったら何ですか?に対しては「おかか、昆布、梅干し。贅沢をして良いんだったら天むすと、明太子(一腹が大きいもの)も好きかな?」
って、テンプレか、くらいに即答します。
仮に「嫌いなもの」で聞かれたとしても、「レバーなどの、肝系は苦手で、食べられなくはないですが、遠慮して良いならお断りします」って言えるし、
「嫌いではないんですけど、産後体質が変わったのか、バナナやトマトなど、イガイガする食べ物も増えました。でもアレルギーではありません。
あと、家系的に、生クリームを食べると頭痛がします(嫌いではありません)」とも答えられます。
この辺りは、全部スラスラと行けるんだけれども、それがこと「音楽」ってなると話し相手によって変わるのもあるのか、難しいなぁと思います。
・期待しないで聞いてほしい、笑
もしかしたら私が「鍵盤奏者だから」というイメージを抱かれて話がスタートする、のもあるのかもしれません。ジーンズを履いているだけなのに、「ピアニストなのに、スカートじゃないんですね」って言われた経験もあるので(実話です)、何か音楽をやっている人は特別なことを言うんじゃないか的なハードルが勝手に上がっているのかも?
そんなわけで、本題。
「好きな音楽はなんですか?」っていう質問に対して、シンプルに答えるのであれば「ロックです」ってジャンルで答えることが多いです。ざっくりで良いのであれば「聴いていてテンションが上がるものは何でも好きです」ともいうかな。でも、これだと雑すぎる気もするな。
好きな曲が多いのもあるかもしれない。古いゴスペルも好きだし、ジャズも好き。Eテレ系も良い曲がいっぱいあるから、単品でよく買っています。
歌ものはもちろん、インストも好きだし、最近では劇伴系で好きな方も増えてきました。作詞家、作曲家別、のように「〇〇が好き」が多く言えちゃうのも、複雑に考えちゃう要因なのかもしれないな。
で、最初の話に戻りますが、「ロックが好きです」っていうと「ピアニストなのに?!」って言われることが多いのは、モヤりポイントです。そこで一旦、こちらが思っていた話の流れと変わっちゃうし「何から伝えれば良いのか〜」ってラブストーリーは突然に状態になっちゃう。小田和正もびっくり。笑
あと、聴くのと弾くのとで違う、っていう問題もありますね。聴く分には良いけど、弾きたくないなっていう曲もあるし、逆もある。書いていて思い出したけど、「泣きたい時に聴きたい音楽はなんですか?」も困るんだった。嘘を言っても仕方ないから、「泣きたい時には音楽聴かないです」って答えるんだけど、そうすると結構「えーーっ!」って驚かれます。
近年は泣きたい時自体も少ないけれど、ズーンときた時には、どちらかというと、私は紙に書いて消化したり、活字を見てスッキリする方が多いです。あと、散歩。チャリンコであてもなく出発してみたりとかもします。
ドキュメンタリーとかを見るのも好きです。和牛の情熱大陸は、世がビデオなら擦り切れるくらいみました。昔からお笑いのビデオやDVDもよく見ます。大失恋した時も、友達に慰めてもらって、勢いで歌詞と曲を書いて、落ち込んでてもしょうがないや!って帰ってから、ごっつええ感じのゴレンジャイばかりやるDVDを観ました、笑。
笑ってスッキリしたいタイプなのかも。
そういう意味では、音楽はもちろん好きだし、ないと生きていけないとは思っているけれど、生業になった今は、距離感や温度も大事にしているのかもしれないなぁと気がつきました。
一生嫌いになる事もないし、作曲にしても演奏にしても「自分」のカタマリだとは思っています。
ただ、なんでこんな話をしているのかというと、ごく稀に「すごく苦手な曲」に出くわすんです。人間だもの、好き嫌いがあって当然じゃないとも思いつつも、それが仕事で関わらなくてはいけない場合だと、
「これは私にとっての【ミョウガソング】なんだ、、、いつかきっと好きになれるポイントが見つかるはず、、、」
と思いながら向き合っています。ちなみに、このミョウガに例えた件は、気のあう作詞家の昆真由美さんから「良いね!」と言ってもらえて以来、自信を持って使っています、笑。そしてミョウガ自体も、本当に大人になってから良さがわかった食べ物です。冷奴とか素麺の薬味にもってこいですね!
とまぁ、なんともくだらない話をしましたが、書いていておかげさまでスッキリしたので、これでまた譜面の仕事に戻れそうです。
こういう雑談とか、アメトーークでいうところの「立ちトーーク」のような、ゆるい話を対談とか、ラジオとかでも出来たらいいな。文字とおしゃべりはまた違うけど、どちらも好きです。必要でしたら、ぜひぜひお声がけください!
そんなわけで、今回はこの辺で。
お付き合いいただき、ありがとうございました!
望月ヒカリ
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