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生成AIのアイディアコンテストを実施したら、社員の生成AI使用率が18.4%UP!

皆さんこんにちは。SEプラスの広報寺井です!
企業によって様々な社内イベントがあると思いますが、SEプラスでは2010年から毎秋に「アイディアコンテスト」を開催しています!
アイディアコンテストでは、新規ビジネスや業務改善などのアイディアを社員がコンペ形式で発表をしていくのですが、毎年少しずつ趣向を凝らし、
2023年度はChatGPT(生成AI)の活用をテーマに行いました。

今回はそんな2023年度のアイディアコンテストのハイライトや成果などお伝えしていきたいと思います!


生成AIをテーマにした理由

アイディアコンテストの企画・運営に携わっている、山田に聞いてみました!

2023年からChatGPTを中心とした生成AIサービスが世の中に広がり、誰でも簡単に生成AIを使えるようになりました。
SEプラスとしては生成AIを一過性のトレンドのようなものとして捉えるのではなく、今後長く活用していきたいという想いがありました。とはいっても、実際に生成AIを活用しているのは世間と同様、SEプラスの中でも一握りという現実。

そこで、アイディアコンテストのテーマにすることで、社員が生成AIに触れる機会を作りました。その際、生成AIの利便性だけでなく、危険性についても考えるきっかけとなるよう、エントリー項目に考慮すべきリスクの項目も作りました。

筆者の寺井も、生成AIが話題になりChatGPTをたまに触ってはいたのですが、業務の中で使いこなしたり、SEプラスでどう活用できるかまで深く考えることができていませんでした…
なので、個人的にも生成AIと向き合う良いきっかけになりました!

どのように進めたのか

エントリー開始の案内

まずは社員全体の会議で山田が今回のアイディアコンテストの趣旨やテーマを話し、その後メールでエントリー用のフォームを展開しました。
フォームで一次選考を行い、通過者は本選でプレゼンを行う流れです。
エントリー項目には「現状分析、アイディア内容、予想される効果、企画内容で考慮すべきリスク」を設けました。

今回はChatGPT(生成AI)がテーマであり、ある程度生成AIに対する知識や慣れる環境が必要だったので会社から2つのサポートをしました。
1つ目は、知識を付けられるように、「10倍速で成果が出る!ChatGPTスゴ技大全(翔泳社)」というChatGPTの書籍を自由に借りられるようにしました。
2つ目は、実践できる環境を作るために、ChatGPT API を活用した独自のチャットシステム SEplus-Chatを1人1アカウント配布しました。

エントリー締切、本選進出メンバー発表

期日までに14組のエントリーがありました。本選進出のアイディア選考は代表を除いた幹部メンバーで行います。
(※代表は本選を純粋な気持ちで楽しみたいそうなので笑)

14組もエントリーがあると、多少似たようなアイディアも出てくるので、似たアイディア同士は1つのチームにしたりしながら本選進出メンバーを決めました。


本選当日の様子

当日は本選に進んだ10組17名が発表を行いました!
1人あたり発表時間10分+質疑応答7~8分の持ち時間です。

発表に対して聴講者が評価を行うのですが、
「新規性、生成AI活用における効果、プレゼン力、リスク明確度、収益/業務改善の貢献度」
の5項目を5点満点で採点しました。

発表者はベテランから入社2か月目の新人まで幅広く、それぞれ緊張した様子を見せながらもしっかりと発表をされていました。

営業のリストアップや、Office操作方法の手助け、書類や文書作成のアイディア出しなど業務改善系のアイディアを中心に、既存サービスにチャット機能を付けるなどビジネス寄りのアイディアも出ました。

アイディアを発表する様子


聴講者から質問が飛び交っていました!


コンテスト後の効果

コンテストが終了した1か月後に社員全員にアンケートをとってみました!

聞いた内容はこんな感じです。

・コンテスト前に生成AIを業務で使っていたか
・コンテスト後、生成AIを業務で使っているか
・現在生成AIを使っている場合、どのような場面で使っているのか

生成AIを業務で使うメンバーが増加

まず、コンテスト前後で生成AIの使用状況に変化があったのかについてですが、「時折使っている」「日常的に使っている」の合計が18.4%UPしました!
コンテスト前は生成AIをほぼ使っていなかったメンバーが、コンテストを通して業務で時折使うようになったケースが多いようです。

どんな業務で使っているのか

では、生成AIを業務で「時折使っている」「日常的に使っている」方はどのような使い方をしているのでしょうか?

1番多かったのはアイディア出しでした!
生成AIは自分では思いつかないようなアイディアを出してくれるので参考にしているメンバーが多いようです。

続いて多かったのは誤字脱字チェック。
単純な誤字脱字はもちろん、文章であればどんな視点でチェックしてほしいかも指示すると、その視点でチェックしてもらえるので便利ですよね!

3番目に多かったのは調べものでした!調べ物はWebサイトでもできますが、生成AIに聞くと様々なサイトの情報から簡単にまとめて答えを返してくれるので、時短にもなりそうです。

そのほか、営業や面談の練習相手としてや、プログラミングのコード確認など様々な場面で活用しているようです。

まとめ

今回、生成AIをテーマにしたアイディアコンテストを実施したことにより、アイディアをエントリーしたメンバーはもちろん、エントリーしなかったメンバーも少しずつ生成AIを業務で活用することが増えてきていることがわかりました!
まだ1度も使ったことがないメンバーもいますが、リスクと利便性を両方知る機会を作ることができたのはよかったのではないでしょうか?

また今回のコンテストで優勝したアイディアをはじめ、既に社内で実用化されているものが複数あったり、
サービスの面でも生成AIをうまく活用して、より魅力的なコンテンツにしていこうと動いています…!

最後にコンテストのいち参加者の立場として、社員が生成AIに触れて考える機会があるというのは大変なところもありましたが、会社の方針だけでなく自分事として考えることができたのでとてもよい機会になりました!2024年度はどんなアイディアコンテストになるのか、楽しみです!


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