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オススメ創作指南本リスト

はじめに

エンタメの物語創りを志す人、さらなるスキルアップを目指す人に向けて、オススメの創作指南本のリストを書いておきます。
ネットで飛び交う創作論に翻弄される前に、まずは実力と実績のしっかりした著者さんによる創作指南本で基礎を固めておくのが有効かと思います。


基礎の基礎! 必読の創作指南本

『神話の法則』

エンタメの王道作品におけるキャラクターや展開などを類型化して分析し、概念を言語化した一冊です。物語構築における基本的な思考法を身につけたり、分析の癖をつけたりするのに役立ちます。
この本を熟読しつつ、ハリウッド映画を分析してみると、効果的に創作の地力が育ちます。

『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』

ミッドポイントや三幕構成など、ハリウッド式の脚本術について詳説した本です。プロット構成の基礎を学べます。
類似の参考書として、『ハリウッド・リライティング・バイブル』『SAVE THE CATの法則』などがあります。最もシンプルにまとめられているのは『シナリオ入門 (別冊宝島 144)』でしょうか。

『シナリオの基礎技術』

前述の二冊とは違い、日本式の脚本術について説明した本です。
円型人物・半円型人物・扁平型人物と、感情移入させたい程度によって人物描写の深さを変えていく手法は独特。人物の成長やシャレードなど、実践的な創作手法が解説されています。
日本のドラマを鑑賞しながら読み進めていくと、人の心に訴えるストーリーの作り方を学ぶことができます。

『日本語の作文技術』

分かりやすく誤読させない文章の書き方を学べる本です。
独学だとついついノイズの多い文章を書いてしまいがちですが、この本の内容を実践すれば可読性がぐっと上がります。分かりやすさが重要なエンタメ系の物書きには必須でしょう。


余裕があれば読んでほしい応用編

『「感情」から書く脚本術』

エモい物語を書くためのテクニックが大量に詰め込まれた参考書です。
人の心にインパクトを与えるケレン味のある作品を書くのに役立ちます。

『人を惹きつける技術』

キャラクターの造形や配置など、作品の看板となる魅力的な登場人物の構築に役立ちます。

『魔法昔話の起源』

いかにして昔話や民話が形成され、英雄譚として発達してきたかを追った一冊。学術的な内容になっていますが、物語の進化や変化などのメカニズムを思索する上で非常にエキサイティングな本です。


他にも良さそうな創作指南本があれば追記していきます。

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