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モチベーション:Topic6 仕事上の関係(Employee Relation)

Employee Relationというタイトルだが良い訳が思いつかず一旦「仕事上の関係」としてみた。

<授業での学び>

<イントロ>
・従業員関係の定義は色々あるが、社内だけでなく、投資家や政府までも含めたものもある。
・"雇用"関係の主な論点としては、以下がある。
 ー従業員、管理者、組合、政府との関係(Employee Relations:従業員関係)
 ー組織の法律的、経済的文脈
 ー労働力と実践の変化(ダイバーシティ、フレキシビリティ)
 ー努力と報酬の関係
 ー対立
・従業員関係とモチベーション
 ー従業員、管理者、組合、政府などそれぞれについて、「誰がどんなニーズを持っているか?」について考えなければならない。
・1960年代からの英国における変化
 ーダイバーシティの増大
 ー仕事の特性の変化(知識化、サービス業化)
 ーフレキシビリティの増大(時間など)
 ー集団主義vs個人主義(小さい企業、報酬構造)
・様々な変化に対し、心理学的にアプローチが行われ、以下のような理論が用いられた。
 ー社会交換理論
 ー自己決定理論
 ージョブクラフティング
 ー学習目標・学習行動
 ー個人とグループの期待

<自己決定理論と関係性>
・StanderとRothmannは、仕事の不安が少ないほど、心理的empowerment(Meaning, Competence, Self-determinatin, Impact)が高まり、エンゲージメント(同僚や上司との関係も含む)が高まることを発見した。つまり、自分で決定できるほど、周囲との関係性も良くなると言える。

<社会交換理論と関係性>
・社会交換理論では、二者が感情やフィードバックなどのリソースの交換を続けると、強いポジティブな関係性を構築すると言われている。
・Vanらは、次の関係を発見した。
 ーEmployee Voice(意思決定にどれだけ従業員の意見が反映されるか)と、組織とのコミットメントは正の関係にある(A)。
 ーEmployee Voiceと上長との関係は正の関係にあり、上長との関係と組織とのコミットメントも正の関係にあり、上長との関係はAの関係を仲介している。
 ーEmployee Voiceと経営層への信頼は正の関係にあり、経営層への信頼と組織とのコミットメントも正の関係にあり、経営層への信頼は、Aの関係を仲介している。
・リーダーシップの領域でよく知られるLeader-member exchange (LMX) Theoryは、上長との関係の質を反映している。

<目標の方向づけと関係性>
・目標の方向づけのレベルが高いほど(習得しようという目標を持つほど)、組織へのコミットメントのレベルが高まる。組織へのコミットメントはEmployee Relationの指標と言えるため、目標の方向づけとEmployee Relationには関係があると言える。
 ー組織へのコミットメントのレベルには以下の3つのレベルがある
  ・Continuance:組織を去るコストが大きいため、所属しているだけ
  ・Normative:義務を感じて組織に残っている
  ・Affective:組織と感情的に結びついている
・組織コミットメントが高まると、職務満足度やパフォーマンスも高まる。

<社会アイデンティティ理論>
・社会アイデンティティとは、個人としてのアイデンティティと人間としてのアイデンティティの間にあるもので、仕事や文化、興味、性などの観点で形成されたグループのアイデンティティのこと。
・グループにおける社会的ニーズや基準は、二要因理論の衛生要因と同等と言える。
・社会アイデンティティ理論によると、スピーチや交渉を成功させるには、"we"という言葉を使って、相手と自分を同じグループにくくると良い。
・また、交渉においてもっとも重要な決定要因は、手続き的公平であるとし、心理的リソースについて理解することを強調する。

<課題論文1:雇用関係の心理化?>

かつて産業関係(Industrial Relations)と呼ばれていた領域が、産業組織心理学(Industrial and Organisational Psychology)に取って代われててきたが、それが起こった理由、それが起きたことの示唆、何が行われたか、について書かれた論文。

産業関係に含まれる概念は以下の通り。
・労働関係(Labour Relations)
 ー政治経済と労働
 ー労働機関
 ー労働市場
 ーワークシステム
 ーformal and informal collective bargaining and contract administration(所感:良い訳がわからず…)
 ーHRM
・雇用関係(Employment Relations)
 ーワークシステム ※労働関係と重複
 ーformal and informal collective bargaining and contract administration ※労働関係と重複
 ーHRM ※労働関係と重複
 ー仕事、雇用と社会

イマイチ要点のわからない論文だった…。

Godard, J. (2014). The psychologisation of employment relations? Human Resource Management Journal, 24(1), 1–18.

<課題論文2:エンゲージメントからの撤退>

全く理解できない論文だった。翻訳しろと言われればできるが、日本語にしたとしても抽象的過ぎてわからない…。

Purcell, J. (2014). Disengaging from engagement. Human Resource Management Journal, 24(3), 241–254.


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