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大河ドラマに小さな抵抗。「いかなる花の咲くやらん」第11章第2話の表題について

「いかなる花の咲くやらん」第11章第2章の表題は「曽我の十番切り」にしようか迷いましたが、「頼朝の暗殺?このうつけがぁ」にしました。曽我兄弟の仇討ちを頼朝の暗殺をしようとしたという説があることは承知しています。800年も前の事、色々推測されて、あれこれ説が出てくるのは当然の事です。自分は曽我物語をタイムスリップ物にしてしまったのですから、何も言えないです。でも、私は兄弟が純粋に親の仇を討つ為に自らの命をかけて事を成し遂げたと思いたいです。その兄弟に愛を込めてこの物語を書きました。
一昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に曽我兄弟が出ると聞いた時は小躍りしました。曽我兄弟が誰もが知る存在になると喜びました。ところが描かれた曽我兄弟は残念なものでした。
子供の頃の兄弟は、工藤祐経に向かって石を投げていました。「武士の子どもが人に向かって石を投げるなどあり得ない」と箱根神社の禰宜様もおっしゃっていました。
そして、兄弟は頼朝を暗殺したい北条に利用され、頼朝と間違えて工藤祐経を殺したというものでした。親への忠義、武士の生き様を描いた美しい物語が、とんでもない間抜けな話しになってしまっていました。
今回の表題の「頼朝の暗殺?このうつけがぁ」はそんなことに対する私のささやかな抵抗です。

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