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衆議院選挙に向けて。夫婦別姓を公約にしている政党①公明党

始めに、私たちは特定の政党の応援をする目的でこの記事を書いていないことをおことわりいたします。

本日、公明党の議員さんとお話しする機会がありました。公明党といえば以前から選択的夫婦別姓に賛成している政党のひとつです。政権与党を担うため、自民党がなかなか難しい(^^;)中、期待がかかります。公明党は今月8日に政策パンフレットを発表しました。この政策パンフレットは衆院選の公約のたたき台となるようです。そして、そこに夫婦別姓について書かれているのです!

(前略)人権を守る観点から選択的夫婦別姓の導入、性的少数者(LGBTなど)への理解を進める法整備を目指します。

原文はリンクの公明党の政策パンフレットで読むことができます。「女性の悩みに向き合い人権を守る」がこの項目のタイトルです。

正式に公約が出るのはまだ先かもしれませんが、夫婦別姓について、今回の公言はとても大きな一歩です。すごく嬉しいです。

でも、第5次男女共同参画基本計画で夫婦別姓に関する記述がだんだんマイルドになっていき、最後には消えてしまったことを思い出すと、きちんと公約になって、果たしてもらうまで期待しすぎるのはだめ!と自分に言い聞かさせます。

基本的人権を守るのにはやっぱり別姓選べなきゃね!

パンフレットの文言を文字通り受け取れば、同姓が強制されている状態について公明党は、人権が侵害されている状態であると考えているようです。

日本のような近代的な法治国家ともなれば、人権の侵害を素通りすることができるはずはありません。今までに夫婦別姓について反対してきた方、政党もきっと人権侵害になるなどという発想がなかったのだと思います。

自民党議員たちが今まで一度も決して全く気付くことのできなかった盲点をはっきりとした言葉で提示してくれた公明党の政策パンフレットは素晴らしいと思います。

人権侵害がなされている状態であるならば、速やかに改善する以外ないでしょう。

次の衆院選がとても楽しみです!

夫婦別姓は女性の問題?

どちらの姓を選んでもいいため、形式的な男女不平等はないと裁判所も、選択的夫婦別姓に反対な方も言います。

形式的にと言えば確かにその通りですが、女性が96%改姓の実情があります。

類友というのかもしれませんが、私の友人には姓を変えたくない人もそれなりにおり、対等に姓の話し合いをしてくれるパートナーと結婚に至るまでに真摯に向き合ったカップルも複数いますが、その中で妻氏婚となった夫婦はほとんどいません。

それくらい形式以外の不平等は大きいと思います。女性が変えたがっているという理由では片付かないほど、変えたくない女性が変えているのを私個人では知っているのです。

実際には困っている多くの苦しんでいる人が女性なのに、夫婦別姓を女性の問題としてしまうと、「男性も名字を変える可能性があるのに当事者にすることもできないのはどうなの?」「対等の土俵に男性を上げることができないのはなんで?」と『弱者も意見ははっきり言わないと認められている権利まで奪われちゃうよ‼』派の自分が言っている時があります。

(夫婦どちらもはっきり自分の名字にしたいと主張した場合、今の制度ではどうにもならないのは確かですが!)

私個人としては、男女平等に困る問題として、男性はもともと当事者だったんだと主張したいのですが、それはただのない願望です。実際社会は書いてある通りにはならないし、どこに圧力がかかっているのか、形式以上に何があるかをみなければいけないと思います。

今回の公明党の政策パンフレットでは、夫婦別姓について「女性の悩み」として扱っています。形式ではなく、実際の社会がどうなっているかに目を向ける姿勢が見られ、立法府の一員として実在の国民に目を向ける立場だと思います。

今回は、公明党を取り上げましたが、特定の政党に対する支持を表明するわけではありません。今後、各政党の公約が発表され、私たちが目にするごとに、新たに書き足していこうと思います。


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