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【全曲紹介と回想文】CD aiko「aikoの詩。」Disc.2

1.えりあし
14thシングル。珠玉中の珠玉のバラードで二枚目は幕開け。ライブでも「ああ、そろそろ終わりか…」と思っていたらaikoがアカペラで「えりあし」を歌い出してまた始まったりするから油断できない。PVでマフラーを巻いているし発売が11月だったこともあって、示唆するような言葉は無いのに冬の情景が浮かびます。最後のサビ(大サビ?)は、しゃんと背筋を伸ばして聴こう。いちどたりともーわすれたことはなぁ↑い。
収録アルバム:「暁のラブレター」「まとめⅠ」

2.二人
23rdシングル。……ギュュゥゥウワァァーーダダダダダダン! 疾走感あふれるアップテンポなナンバー、という表現はよく聞くけれども、aikoの場合は本当に疾走しながら歌ったりするからあなどれない。これから恋が始まりそうな相手に「何が好きなの?」「何が嫌いなの?」と心の中で色々と質問を繰り返してしまうところが好きなの。
収録アルバム:「秘密」「まとめⅡ」

3.もっと
35thシングル。息を吸い込んで始まる三拍子の曲。年越しライブでニューイヤーCMが公開された時は息を飲みました。「ミュージックステーション」では、aikoの息づかいを讃えるVTRが流れた直後に歌うという、ハードルガン上がり状態で見事なブレスを聞かせていましたね。自分で歌ってみると息継ぎのタイミングが難しいことがわかります。息の歌だ。発売日にはニコ生で二度目の特番。今回は終盤にご本人がサプライズ登場して僕は機能停止したのです。なんとか息はしてた。
収録アルバム:「May Dream」

4.今度までには
11thシングル。初めて発売を待って新品で購入したaikoのCD。高三の夏、お盆の頃のリリースでした。母方の実家がある山形に滞在中、aikoがこの曲で「ミュージックステーション」に出演しており、親戚一同のいる居間を抜け出し二階でこっそり見ました。スカパーで流れたPVをVHSに録画して何度も見たりもしました。収録アルバムの発売頃にaikoが表紙を飾った音楽雑誌は今も大切に持っています。そんな思い入れのある曲なので、LLP18の横浜アリーナでaikoが十数年振りに歌った「今度までには」を聴けた時はじーんとしました。
収録アルバム:「秋 そばにいるよ」


5.恋をしたのは
36thシングル。アニメ映画「聲の形」主題歌になると発表されてから、脳内で「恋をしたのは」を流しながら原作漫画を一気に読みました。僕は昔「さすらいダーリン」と名乗っていた(やべえなそいつ)ことがあるので、「Darling」のところは自分が呼びかけられている気分にも浸れます。大好きなのはCMでも使われていた二番のサビの後半部分。何度聴いてもぶわわわぁーっと感情や記憶が込み上げてしまう。ライブはもっとやばい。
収録アルバム:「湿った夏の始まり」

6.桜の時
5thシングル。実は限定生産。中学を卒業する春、NHK-FM「ミュージックスクウェア」のリスナーだった僕は、この曲のプロモーションでaikoが出演した時にラジオで話す声を初めて聴きました。「桜の時」の跳ねるようなピアノとトークの軽快さから「おしゃべりな音楽の先生」みたいな印象でした。ヌルコム(ニッポン放送LF+R「aikoのオールナイトニッポンコム」)ではこの曲の「ゆっくりゆっくり~」と、ゆずの「夏色」の「ゆっくりーゆっくりー」をひっかけたジングルが作られていましたね。あれ良かったな。
収録アルバム:「桜の木の下」「まとめⅠ」

7.向かいあわせ
27thシングル。ドンドンドンドン、と胸を打つ鼓動のようなドラムで始まる曲。「いつも胸は苦しい」と暗いフレーズの歌いだしですが、サビの曲調は明るく前向きで暖かい気持ちになります。しかし「とても嫌な夢」ってどんな夢だろう。なんかこの床うねうねしてるなー、と思ってよく見たら全部ムカデだったとかですかね。嫌っ。それでは聴いてください。aikoで、むかでだらけ。ドンドンドンドン。
収録アルバム:「時のシルエット」

8.milk
25thシングル。「嘆きのキス」との両A面。実は発売された頃はaikoから少し離れていた時期でした。地図を作る会社でアルバイトをしていたのですが、職場のラジオから流れるこの曲を聴いて「あ。やっぱりaikoいいな」と思い、久々にCDを買ったのです。同時期にユニコーンが再結成して「WAO!」をリリースして、こちらもよく流れていた&買ったので「milk」を聴くと「WAO!」も思い出します。僕はこの年の秋に初めてラジオ局のスタジオに潜り込むことになります。
収録アルバム:「BABY」

9.4月の雨
30thシングル。「Loveletter」との両A面。このシングルは珍しく歌入りが4曲。「Loveletter」「4月の雨」「そんな話」はどれも語りかける相手と距離があって、手紙のような印象なのです。この「4月の雨」は「永遠の秘密」を交わすくらい近くにいたのに、今はどうしているかもわからない相手に向けて綴られていて、距離の振れ幅が沁みます。生産限定仕様盤は「4月の雨」の方が1曲目になっている。このCD持ってないんだよなぁ。くっ。
収録アルバム:「泡のような愛だった」

10.ロージー
8thシングル。僕は高三の半ばくらいまで日付が変わる前に寝てしまう少年だったので、ヌルコムをリアルタイムで聴いたのは最後の半年くらいでした。その頃、aikoはユーミンのカバーアルバムに「セシルの週末」で参加していて、それでゲストに来たユーミンが好きなaikoの曲として挙げていたのが「ロージー」でした。二番のサビはaikoの肺活量を、最後のサビからはaikoのフェイク&スキャット祭りを堪能できます。ろぉーおぉーおぉーおぉーおぉーおぉーじぃ~。
収録アルバム:「夏服」「GIRLIE」

11.キラキラ
18thシングル。PVに登場する友達はaikoさんの本当のお友達。とあるaikoさんのライブに行かせてもらった時、このPVに出られている方が僕の隣に居たらしいのです。その日のセットリストには「キラキラ」も入っていたので、僕は知らないうちにガチキラキラ状態を体感したわけですね。ガチキラキラ状態ってなんですかね。「花火」「シアワセ」などと同じく手を振りたくなる曲。
収録アルバム:「彼女」「まとめⅡ」

12.ホーム
28thシングル。「恋のスーパーボール」との両A面。関西限定仕様盤はジャケットが違って「ホーム」が一曲目なのだそうな。僕は現物を見たことがない。大阪へ行った時に、新幹線の発車時刻が迫る中、ギリギリまでねばって探してみたりしたんだけどなぁ。くっ。冒頭のベースのメロディが心地よくて好きです。
収録アルバム:「時のシルエット」

13.嘆きのキス
25thシングル。「milk」との両A面。落ちる音が聞こえるほどの涙って、そうそう流れないと思うのです。それが「繰り返し」落ちる。どれほど深い悲しみなのか。いったんピアノとアコギの音だけになって最後のサビに入っていくところ、グァッと来ます。シングルコレクションはライブのセットリストのつもりで曲順を決めたとaikoさんは話しているので、「ホーム」でステージから去り、アンコールを受けて「嘆きのキス」で再び出てくるようなイメージでしょうかね。
収録アルバム:「BABY」

14.ボーイフレンド
6thシングル。初めて行ったライブでも最近のライブでも、変わらず鉄板の盛り上がりナンバー。バンドメンバーの足が忙しくなる曲でもあります。きっと誰もが口ずさめるでしょう。初めてaikoのライブに来た人や、友達に連れられてきたaikoをよく知らない人にも楽しんでほしい、という想いなのか、セットリストによく入っていて音楽特番でもよく歌われます。どこで何度聴いても飽きずに毎回楽しい。同じボーイフレンドは一度もありません。これからも「あーー」と歌い続けてほしいです。
収録アルバム:「夏服」「まとめⅡ」