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【全曲紹介と回想文】CD aiko「aikoの詩。」Disc.3

1.あたしの向こう
32ndシングル。ティロロロロン! PVでは間奏でaikoが遠くにいる彼氏(監督さんらしい)に向かって桟橋を走っていきますが、LLP21のさいたまスーパーアリーナでもそれを彷彿とさせるロングダッシュ&ジャンプをかましていました。直後に息切れもせず歌いだすaiko。どうなってんだ。シングルの歌詞に誤植があったのは内緒。僕は個人的事情により発売日を絶対に忘れません。
収録アルバム:「May Dream」

2.ナキ・ムシ
2ndシングル。「花火」や「カブトムシ」で大ブレイクしてからCMソングに採用されたので、aikoにのめりこむ前からフレーズは耳に残っていました。でもCMで流れていたのは「あーたしーにとってー」のBメロ部分だけ。そんなキャッチーなBメロのあとに、それに負けないサビを繰り出すaiko。どうなってんだ。「だんご三兄弟」が同じ発売日だったことでも有名。
収録アルバム:「小さな丸い好日」

3.予告
37thシングル。トゥットゥルトゥットゥル。楽しげな曲の印象とは裏腹に、PVではシックな黒の装いで凛と立つ姿を見られます。ラジオでオンエア解禁された時に、radikoのタイムフリーを駆使して歌詞の聞き取りにトライしたノートが残っていました。「晴れやかだ 泣いたのは」を「晴れやかだったのは」としていたため、惜しくも満点とはならず。よ、こ、く。
収録アルバム:「湿った夏の始まり」

4.蝶々結び
12thシングル。「アンドロメダ」が使われる本人出演の「カフェオーレ」のCMは先に九州の一部地域限定で放送されていて、こちらは「蝶々結び」でした。ネットでCMが公開されていると知った僕は我が家に導入して間もなかったパソコンを使って動画を見たものです。ナローバンドだったから当時の感覚でも映像は粗かった。ほっといてー。PVのaikoはツインテール。これを見ないなんて人生全部損してるよ。
収録アルバム:「暁のラブレター」「まとめⅠ」

5.スター
19thシングル。LLR7のZepp Tokyo。僕は友達と一緒に来るはずだったのですが、友達が仕事の都合で開演に間に合わず、彼の分のチケットも僕が持っていたので「どうしよう…」とやきもきしながら、ライブ中も隅っこに一人でいました。そんな折、熱気に包まれる会場で「スター」を朗々と歌いだしたaiko。あまりの迫力にぼーっとしてしまい、しばし友達はどうでも良くなりました。
収録アルバム:「彼女」

6.あなたと握手
10thシングル。どーおーぞー、どーおーぞー。高校から大学にかけて使っていたスケッチブックに「あなたと握手」の初回盤の裏ジャケを鉛筆で模写した絵が残っているので、僕はこの写真をいたく気に入っていたようです。PVではローラースケートのレースをマリオカートみたいな手段で勝とうとする卑怯なaikoが見られます。
収録アルバム:「秋 そばにいるよ」

7.アンドロメダ
13thシングル。ライブDVD「Love Like Pop add.」などのテイクではCDとはかなり異なるメロディで歌っていて、迂闊にこれを真似しようとすると大抵ただの音痴な人になります。ジャケットやPVはaiko史上でも一、二を争う艶やかな黒髪。あと、PVは服がパッ、パッって変わんの。仕組みは謎だけどパッ、パッて。これを見ないなんて人生の十倍損してるよ。
収録アルバム:「暁のラブレター」

8.横顔
22ndシングル。「星のない世界」と両A面。この曲のイントロが聞こえてきた時、私の前にいた子がこっちを振り向いて「(この曲)大好きなんですー」って言ったんです。自分のことじゃなくても、目を見て「大好き」なんて言われたら「あ…」ってなりますよね。だから私が恋をしたのは横顔じゃなくて、あなたの正面の顔なんですよ。そんなエピソードをみなさんから募集中です。宛先はめいめいで好きにどうぞ。
収録アルバム:「秘密」「まとめⅠ」

9.恋のスーパーボール
28thシングル。「あじがとレディオ」のオープニングとしてもお馴染み。ラジオの仕事をしながら動画配信の会社でバイトをして、さらにライトノベル作家としてもデビューした働き者時代に聴いていた曲です。僕の大好きな曲「桃色」に出てくる「桃色の汗」が再登場。ライブではaikoがさも自動で床が回っているかのごとく自力で回転するアコースティックなアレンジや、ギターがキレまくったロックなアレンジでも歌われます。PVには最も髪の短いaikoが降臨。つまり、これを見ないなんて人生の十乗損してるよ。
収録アルバム:「時のシルエット」

10.おやすみなさい
9thシングル。歌い出しの大人っぽい低音aikoにクラッときます。男性でもがんばれば原曲キーで歌えそうだ。がんばれ男性。この曲が発売されたのは高校二年の時。当時、僕が好きだった女子にちょっと雰囲気が似ていたのがaikoに興味を持つきっかけの一つです。その子はGOING STEADYとMONGOL800が好きと言っていました。今も聴いてるんだろうか。俺は今もaiko聴いてる。
収録アルバム:「秋 そばにいるよ」

11.君の隣
31stシングル。aikoさんが初めて不毛な議論にゲスト出演すると決まった時、生涯そんなことは無いと思っていたしなんで出てくださるのか意味がわかりませんでした。とにかくこの奇跡は大事にせねばと思ったものの、だからといってどうしていいかもわからず、とりあえず大学生の時に買った「aiko bon」をかばんにしのばせて当日を迎えました。その時の曲がファン一人一人に寄り添って歌いたいというメッセージを込めた「君の隣」。放送後に少しだけご挨拶させて頂いたaikoさんは、その想いに偽りのない人でした。ずっと聴いていたいような小気味よいギターとスネアのリズム、そして歌声が優しい曲。
収録アルバム:「泡のような愛だった」

12.三国駅
17thシングル。この曲が発売された二十歳の頃に初めて「Team aiko」に会員登録して「三国駅」のジャケ写の壁紙をダウンロードし、ガラケーの待ち受けにしてました。ガラケーなんて言葉もまだ無かったけれど。今、思うとaikoが学生時代を思って作った曲を、ちょうど自分が学生の時に聴いていたわけですね。あの頃のみんなは今、何をしているんだろうか。俺は今もaiko聴いてる。
収録アルバム:「夢の中のまっすぐな道」「まとめⅡ」

13.Loveletter
30thシングル。なーんどもー、なーんどもー、なーんどもー。演奏も歌声もとにかく格好良いロックナンバー。ライブではポニーテールを揺らしながらぐるんぐるん回る三半規管の強いaikoが見られる。DVD「POPS」に収録されたLLP16.5のバージョンは、間奏のストリングスのフレーズが冒頭からフライング気味に現れるという、格好良さ割り増し構成になっています。「ライブに来たー!」と思える曲です。
収録アルバム:「泡のような愛だった」

14.カブトムシ
4thシングル。平成最後の紅白でも歌われた不朽のバラード。発売当時、中学生だった僕はテレビでPVを見て「なんか変な髪型」と思ってました。学校でも髪型を真似している女子がいて不思議でした。今、見るとなんでそう思ったのか微塵もわからないくらい可愛い。よく「カラオケでカブトムシを歌う女の子は可愛い」という話を聞きますが、aikoには誰もかなうまい。ライブでイントロが流れてくると、会場が「カブトムシを聴く空気」になる感じが好き。シングルコレクションの締めとして誰もが納得の一曲でしょう。
収録アルバム:「桜の木の下」「まとめⅠ」