世界中古童話堂36話、オーバーヒート
早苗が電話に出ないなんて…。
久しぶりにキッチンに立って、夕ご飯の支度を終えた、お母さんはスマホをまた手に取り早苗に電話をかけた。
`出ない…… 、8時を過ぎてるのにどこで何をしてるんだろう?…
、早苗は子供の時から風邪で熱があっても食欲だけは減らなかった…'
お母さんは、綺麗にできたロールキャベツを温めて皿に移し食卓に座って1人で食べ出した、
そのとき、玄関のドアが開いて早苗が入り、ロールキャベツを一口いれようとするお母さんと目があった。
「 早苗!なんで電話に出ないの?
ん? 髪どうした? 美容室行って来たの? 」帰ってきた娘は悲惨な姿をしていた。
丸い顔はパンパンなのに男の子みたいに短くなった髪、全身を隠すような黒のベンチコート(離婚した旦那のものだなぁ)…さらに顔色も良くないし、、
自分をスルーしてそのまま階段をゆっくりのぼる娘にそれ以上は話を掛けず…
席に戻り食事を続けた。
早苗は紙袋から赤い靴を出して、ベッの下に大事におさめた。
「はーあー」疲れたがドキドキと楽しい気分で混乱してる早苗は服を着たまま横になり…
ユイトとの甘い甘い出来事で胸が高まるのを感じ目をつぶった。
`いっぱいあるエゴンシーレの絵の中で一番好きな絵が一緒だった…
、その絵をみてお互い言いたいことが同じだった…
次から次へと話題が止まらなくて立ち話までした…
、生まれてはじめて、ファミレスのメーニューを悩んだ!
、生まれてはじめてご飯の味が感じれなかった!
、何より彼がかっこよすぎて、、ずっと見つめてしまった…!
そして…帰り道、ユイトは私の手を握った!
あー 、ドキドキが止まらない。
私たちは静かになって…ずっと歩いた…
ずっと手を握ったまま…
うちの最寄り駅まで送ってくれた!'
早苗は自分の手を合わせてさっきまでの暖かさを思い出し…
とりあえずは、
甘いままに眠りに落ちた。
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