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世界中古童話堂40話、青い髭のお城


 いきなり過ぎた!

 マリンは走り出した。裸足でふわふわの階段を感じる間も無く、飛ばして2階に上がった。急いでジンも追いかけたら、
 大きい窓の欄干に立っているマリンは冷たい風邪を受け、白のレースガウンが飛ぶように揺れてた…

 窓から見える空には早苗の魂が、赤い靴に連れ回されて聞こえない悲鳴をあげて踊りを始まったばかり。

 ジンはマリンが笑っているかもと思ったらゾッとして声をかけられず、黙り込んだ…。

   `ん?何者?'

 気配を感じたジンとは違って、空をずっと見つめているマリンの方には緑色のヘドロが近づけていた、そのヘドロが部屋の壁に寄っかかってる井戸の絵から繋がっているのをみたジンは急いでマリンに向かって走り、

    「マリン!!」
マリンの足元も、助けようとして踏んでしまったジンの足も、襲いかかったヘドロに連れ去れ…

      刹那…

      2人はみどりのヘドロに包まれ井戸に吸い込まれた。


 `懐かしい…この湿気、
     懐かしくて気持ち悪い'


 ジンとマリンは青髭の城の中庭に位置する井戸から出た…
 ジンは、すぐにもこの湿気を追い払う為にタバコに火をつけて煙をを撒いた。

 普段はタバコを嫌う自分の前では吸わないジンだから…
 マリンは何も言わずジンの顔色を伺っていたら、

 「 青髭ですか? 
 マリン様に方法があるって提案した者が!」マリンはとぼけるのも限界を感じたので、

 「ねえ、ジン覚えてる?この城での〜私たちの新婚せいかつ〜」ジンは無視して、周りを見渡した後タバコを消した、

 「今でも、遅くないので帰ります。
 それと、マリン様と新婚だったのは青髭です」といいマリンの目を真剣にみた、

 「 こめん、マスカの約束をしたの。
 今更チャラには出来ない。」ジンはマリンの生意気な顔をみて腹が立ったが、いつものように深呼吸をした…その後、

 「 適当に、誤魔化したのは約束のどの部分なんですか?」と鋭い質問をした、

 「それがね…お互いの誤差かなぁ、、
瓶を手に入れたら血の鍵を使って自由の身にしてあげるところを彼と私の解釈が違ったみたい、
 急に呼ばれたから多分ね、笑笑」ジンはやっぱりと思いマリンを睨んだ、

「マリン様、もっと詳しく言ってください!」マリンはしれっと城のアーチをくぐりながら、

「丁度良かった〜!
 会ってからはっきりした方がいいわ~」といい段々奥に奥に進んで行ってるので ジンは追いかけるしか無かった… 、



 
 幼い時から変わらない態度のマリンに、 
不満はあっても不安はないのは、心のどこかで尊敬してるからだと、、
 ジンは自分に言い聞かせながら悪夢のお城に足を運んだ。


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