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全て無料! ゲーム感覚で音楽を学べる「洗足オンラインスクール」の魅力を知ってほしい

みなさんは「洗足オンラインスクール・オブミュージック」(以下:オンラインスクール)を知っていますか?
その名の通り“音楽の知識をオンライン上で勉強できちゃうところ”なんですが、まずは何も考えずにサイトを覗いてみてください!

「聴音RPG」や「りずむん」……。出てくるコンテンツは難しそうなものばかり。「よくわからない」「何だか難しそう……」「そもそも音大生がやるものじゃないの?」

そう思われた方も多いのではないでしょうか。

私自身、洗足学園音楽大学に入学する前に、入学準備としてオンラインスクールのコンテンツを利用していました。当時は「音大生や音大を目指す人が利用するもの」だと思っていましたが、そんなことはないんです。

年齢問わず、さまざまな遊び方で楽しめるオンラインスクールの魅力を、オンラインスクールのスタッフである私の目線で紹介していこうと思います。


全部無料で学べる! 「洗足オンラインスクール」

日本語・英語・中国語に対応しています(記事執筆時点)

オンラインスクールとは、先程も書いたように「音楽の知識をオンライン上で勉強できるところ」です。オンラインスクールの歴史について、もっと詳しく知りたい方は以下のnoteを見てみてください。

開校されたのは2007年。意外と歴史は長いんです。そして、なんと全てのコンテンツが無料! これ、すごくないですか!?

さまざまなゲームはもちろん、音大生向けのコンテンツや過去の入試問題なども全部無料。初回だけとかではないですよ? 永遠に無料なんです!

もちろん、無料だからといってそれなりのコンテンツしか揃っていない訳ではありません。今回の記事をきっかけに、オンラインスクールの“チカラ”をたっぷり知っていただけたらと思います。

オンラインスクールの遊び方

オンラインスクールには、さまざまなコンテンツが用意されていますが、ここでは4つのコンテンツをピックアップして紹介したいと思います。

1.聴音RPG『失われた音問村』

オンラインスクールの目玉と個人的に思っているこのゲーム。本格的な勉強に加え、楽しさも重視して作られています。

まず“聴音”とは、音を聴いて楽譜に書き起こす能力のこと。ゲームの中で楽譜に書いていくことはしませんが、ゲーム内に出てくるモンスターとのバトルで「音を聴く力」を育てていくことができます。

どんな感じなのかというと……。

こんな感じ。[矢印ボタン]を操作して主人公を歩かせていると、ポケモンのようにモンスターが突如登場します。

このモンスターは1つの音を聴いて、音の高さを当てて戦う“タノン”というモンスター。他にもモンスターがいて、それぞれ出す問題が違ってきます。

音を聴いても、全然わからないんだけど……という方も、大丈夫!

モンスターに負けてしまった場合は、何回も何回もトライできます。「音を聴く力」を育てるためには、音に慣れる、何度も音を聴く、といったことの継続が必要なので、たとえモンスターに負けたっていいのです。その積み重ねが、自分の力となってくれます。

「音を聴く力」はピアノを弾きながら身に付けることもできますが、少しでも楽しく身に付くのであればその方がいいですよね。始めたらハマってしまう人続出なので、良くも悪くも注意が必要かもしれません!(笑)。

2.りずむん

幅広い年代の方々に楽しんでもらえる人気のコンテンツです。RPGとは違いますが、ゲーム感覚で楽しみながらリズム感を鍛えることができます。

片手モードと両手モードの2つから選択でき、問題の難易度も選べる作りなので、すぐに飽きることはありません。むしろ、高得点が出るようにどんどん頑張りたくなっちゃうコンテンツです。

難易度は「応用」を超えて「名人」まであるので、音大生も問題なく活用できるどころか、むしろ音大生でも難しいレベルの問題も……。

とはいえ、実際の遊び方はとっても簡単! ここでは、片手モードで10級導入の問題を例に挙げてみます。

まず音符を見て、大体リズムがわかったら、下の[Start]をクリック。
メトロノームが「カッカッ」と鳴り出すので、PCの[スペースキー]でリズム通りに押していくだけ。

「いやいや、まず楽譜のリズムがわからんのよ……」という方もご安心ください、下記を見れば分かりやすいハズです!

要するに、「黒丸の音符=1カウント、白丸の音符=2カウント」ということです。例の課題は、4分の4拍子(楽譜の左横に分数のように書かれている数字)なので、「1,2,3,4, 1,2,3,4……」と数えていきます。

その中で上記のカウント数を守りながら、リズムを叩いてみてください。きっと何なくクリアできちゃうと思います。もちろん音符の種類はこれだけではないですし、拍子が変わればこのカウントではなくなります。

ちなみに、視覚的にわかりやすくして遊ぶことも可能!

図形を表示させて、赤い矢印と丸が縦に合うときに[スペースキー]を押してリズムを叩く方法です。太鼓の達人のような感じなので、この方法も面白いと思います。

たとえリズムが分からなかったとしても、視覚的に見てプレイすることで、それぞれの音符が持つ特徴も捉えやすくなるのではないでしょうか。

3.音楽理論・楽典

クラシックで扱われる理論から、ジャズ・ロック&ポップス系の内容も!

こちらは音楽理論の基礎を勉強してみたい方や音大進学を目指している方をはじめ、オンラインスクールでわからないところが出てきた方に活用していただけるコンテンツです。

ちょっと困ったなぁ〜というときは、覗いてみてください。

このページでは、音符の長さ(カウント数)が一覧でわかりやすく載っていますね。他にも、楽器を習い始めたばかりの方や、音楽に触れる機会が多い方にも活用いただける内容が豊富に載っています。

また、ここで学習した後、オンライン試験を受けて合格すると、オンラインスクールの認定証とオリジナルクリアファイルをゲットできちゃいます!(※認定証の申請をいただいた方のみ)ぜひ気軽にトライしてみてくださいね。

コースによっては2006年度~2023年度の過去問にトライできます。

さらに別のページでは、過去の洗足学園音楽大学入試で出題された楽典の問題を解くことができます。音大生や音大進学を目指している方向けにはなりますが「音大ってどんな試験があるの?」と興味を持たれた方など、ただ見ているだけでも楽しんでいただけるハズ。

ただ問題が掲載されているだけではなく、オンライン上でそのまま過去問にチャレンジできる点が特徴です。私の知っている限り、全コースの過去問をこのような形で公開しているのは洗足オンラインスクールだけ!

4.Music Picture Book Library 音楽の絵本

これはつい最近公開されたものになります。音・絵・文章で楽しく音楽史を勉強できる絵本です。

音楽史と聞くとなんだか難しそうで堅苦しいような印象がありませんか? そんな方は、ぜひこの絵本を読んでみてください。

「音楽史を勉強しよう!」と思っていなくても、気分転換に本を読む感覚で読み進められますし、小さなお子さま向けにも作られているので、読み聞かせにも活用できちゃいます!

子どもは吸収力が高いので、毎日のようにこの絵本を読み聞かせしていたら、いつの間にか音楽史博士になっているかもしれません(笑)。

今後も新たな絵本が随時追加されていく予定なので、どうぞお楽しみに。

オンラインスクールの活用方法

オンラインスクールは音大の受験生向けだと思われがちですが、そればかりではないことがわかっていただけたかなと思います。

音大受験対策として、音大入学後の授業についていくための準備学習として、リズムや音感を楽しく鍛えるトレーニングとして……。自分に合った活用方法で、オンラインスクールの無料コンテンツを存分に楽しんでいただけたら幸いです。

また、今回は詳しく紹介していませんがオンラインスクールなんでも相談室という掲示板もあります。コンテンツに関する質問や音大に関する質問、演奏についての質問など、みなさんの“ハテナ”をなんでもご質問いただけます

困ったことや知りたいことなどがあれば、こちらも活用してみてくださいね。

音楽の勉強が少しでも楽しくなるように

今回は4つのコンテンツを紹介しましたが、結局何が言いたかったかというと「意外と楽しくできちゃいそうでしょ?」ということです。

何かを習得するための近道などない……なんて言いますが、その道のりのほとんどは“楽しくない”ことばかりですよね。
もちろん音楽の知識を得るための近道なんてありませんし、楽しくないことも多いですが、このオンラインスクールにはその苦しい道のりを少しでも楽しく、継続して勉強できるように工夫されたコンテンツがたくさん!
まずは、変に身構えることなく、音楽というものに楽しく触れてほしいと思っています。

そして、「音楽を勉強している」というところからのスタートではなく、「音楽の知識ゼロ」の人がオンラインスクールで遊んでいたらいつの間にか音楽博士になっちゃた……みたいな話も、いつか聞けたらいいなぁ〜なんて(笑)。そのために、私自身も新たなコンテンツを生み出せるように頑張り続けたいと思います。
 
Text by 呼野 阿美香(オンラインスクールスタッフ)

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