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燈「先祖巡礼」

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吉田家の鈴木良太と安藤家の藤小雪庵が現代に「燈(あかり)」を灯す、子孫たちによる先祖を巡る日記。
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2022年3月の記事一覧

「『土居宿物語』宿場町のロマン」みまさかぞく#004

私の暮らす美作市には、出雲街道が通っています。出雲街道とは、兵庫県姫路市から島根県松江市…

藤小雪庵
2年前
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「『美作まんぷ』絵本制作に入魂」みまさかぞく#003

前作から2年が経ち…勤務先は母校に。私にとって母校での勤務はとても心地良く、子どもたちと…

藤小雪庵
2年前
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日本橋高島屋デパートの屋上 - 巡巡 #003

デパートであり重要文化財の日本橋高島屋(昭和9年築)いつ見ても圧巻の佇まい。小さい頃、靴…

「真夏の夜の出逢い」みまさかぞく#002

2006年。ある夏休みの夜、中学時代の友人みっちゃんから夕涼みの誘いを受け、おうちにお邪魔し…

藤小雪庵
2年前
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大鳥居の靴屋からたこ焼き屋へ - 巡巡 #002

母方の祖父には父親かって言うくらいお世話になりました。2014年に亡くなったことを母から電話…

羽田空港の展望台、最初の記憶 - 巡巡 #001

1980年11月、僕は東京の大田区に鈴木好春・育子の長男として生まれました。最初の記憶は羽田空…

「先祖スイッチ記念日」みまさかぞく#001

私が先祖について、初めて真剣に想いを馳せたのは学生の頃でした。教職課程のある授業で「家族をテーマに手作り絵本を作る」課題が出され、真っ白い本が渡されました。 「家族かぁ…」 その5年前に、山陽新聞社さんが『岡山くだもの紀行』を出版されるにあたり、私の高祖父、安藤茂正について取材に来られました。 明治時代、茂正は我が家の土地に三渓園という桃畑を作り、缶詰にして、ロシアのウラジオストクに輸送していたのでした。 そう言えば、祖父がそんな話をしていたかも…。 「その話を本にしよう