「先祖スイッチ記念日」みまさかぞく#001
私が先祖について、初めて真剣に想いを馳せたのは学生の頃でした。教職課程のある授業で「家族をテーマに手作り絵本を作る」課題が出され、真っ白い本が渡されました。
「家族かぁ…」
その5年前に、山陽新聞社さんが『岡山くだもの紀行』を出版されるにあたり、私の高祖父、安藤茂正について取材に来られました。
明治時代、茂正は我が家の土地に三渓園という桃畑を作り、缶詰にして、ロシアのウラジオストクに輸送していたのでした。
そう言えば、祖父がそんな話をしていたかも…。
「その話を本にしよう