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「真夏の夜の出逢い」みまさかぞく#002

2006年。ある夏休みの夜、中学時代の友人みっちゃんから夕涼みの誘いを受け、おうちにお邪魔しました。ヒグラシの声を聞きながらみっちゃんと談笑していた時、縁側におじいちゃんが来られて…

静かに語ってくれました。

語られたのは、美作市海田にある山城、戦国時代天正7(1579)年のお話。
みっちゃんちの裏山での出来事でした。

岡山城主、宇喜多直家が作州地方に攻め入り、海田の「鷹巣城」にも戦果が忍び寄りました。
鷹巣城主江見軍と300の兵、江見次郎の婚約者、美姫の愛と悲しみの物語…。

看板も出来ました!

山城研究家の方を訪ねゼロから勉強、鷹巣山に登り、下山中遭難しかけて、鹿の角を拾う。
この山で血を流した兵士がいたこと、想いが叶わなかった美姫の切なさに思いを馳せ…

拾った鹿の角

身体も心もいっぱい使って『美作の国 鷹巣城物語』は出来ました。
話を聞かせてくれたおじいちゃんが元気なうちにお見せできて良かった。

指差す先が鷹巣山。山頂に山城が。

「おじいさんは、由貴ちゃんに何かを感じたんじゃろうな」みっちゃんのお母さんの言葉。

美作文化祭でも披露!

出逢いに導かれた二作目。この本は、全国の山城ファンの方など多くの方に購入頂きました。ご意見ご感想もありがたく感謝の日々。

同時に「教師としても作家としても中途半端な自分」に気付き、焦燥感で悩まされることも。
精一杯生きてた2007年の秋。

続きは次回…⭐︎

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