伝えるために、ダサい英語を喋る
海外に行った時、仕事で外国人に接する時、英語を喋らなければならないタイミングが発生する。
英語が得意な人間であれば、そういう状況を嬉しく思えるのだろうが、私の英語力は並程度なのでそうはいかない。しかも小心者なので毎回心臓がバクバクになる。
そんな私が英語を喋る時、伝えようと頑張るあまりどうしてもダサい喋り方になってしまうことがある。ダサいのでみんなに英語が褒められることはあんまりない。でも、私はこの喋り方を結構気に入っている。伝えることに全集中した結果がこれだからだ。
今日はそんな私の努力を少し紹介してみたい。
1. 伝われば何使ってもいい
身振り手振り、Google翻訳、通訳してくれる誰か。使えるものは何でも使おう。
まずは身振り手振り。右を指せば方向が指定できるし、顔をしかめればネガティブなニュアンスを送ることができる。身振り手振りが表現できる幅は意外と広い。イタリア人はボディーランゲージが非常に豊かで、体の動きを見ているだけで、話の内容を聞かなくてもある程度内容を推測できるという。ノンバーバルコミュニケーションというやつだ。
次にGoogle翻訳。私は会話のテンポが崩れるのを承知でスマホを取り出す。会話が曖昧な時、内容に齟齬が生まれるのが怖いからだ。ただ、日本語→英語の翻訳の精度は未だに微妙なので、入力する日本語はできるだけシンプルで直訳調にしなければいけない。敬語のまま翻訳させようとするとたまにミスするので注意しよう。
最後に他人。自分より英語が上手い人がいるならぜひその人に頼りたい。プライド?何それ美味しいの?
2. ゆっくり短文で喋る
関係代名詞や関係副詞を使って英文を作るのは大変である。即レスポンスが求められる会話でいちいち長文など作っていられない。だから私は短文で喋ることにした。1文を2文に分けることで、色々なメリットが得られるのだ。
まず、思考が簡単である。SVOを繰り返すだけなので、一度に使う脳のメモリが少なくて済む。3語文なら一瞬で思いつく上に疲れにくい。
次に、2文めで手こずっても1文目を既に喋っていることで相手が察してくれる可能性がある。相手が察してくれれば2文目は言う必要がなくなるのでオトクである。
また、ゆっくり喋ることも重要である。
私は英語の発音が苦手なので、できるだけゆっくり喋ることではっきりと聞こえるようにし、また相手に察する時間を与えることにしている。相手にもこれくらいゆっくり喋ってねというアピールになるので一石二鳥である。
3. 難しい単語は避ける
とにかく基礎単語で喋ることにしている。難しい単語はただでさえ頭の辞書から引っ張り出すのに苦労する上に、相手も想定していない単語だったりするため私の発音では聞き取られないことがある。日本語でも相手が急に「畢竟」とか言い出したら「卑怯?」と聞き間違えるだろう。難しい単語は聞き取ってもらえないのだ。
そもそも名詞や動詞が思いつかない時は、something like〜やdo, have, takeでごまかす。なんと言えばいいか分からないときはI forgot how I say(call) 〜 in englishなどと言って分からないことを伝える。その後Can I use Google translate?と言ってスマホを取り出せばいい。
4. 聞き返す
実は会話は聞くほうが大事である。次に何を喋るかばかり考えていて、相手が喋っている内容を聞き逃す人は多いと思うが、これはよくない。聞き取れないと会話が途切れてしまうからだ。聞く時は聞くことに全集中しよう。ちゃんと相手の内容が理解できていれば、Yes Noだけでも会話は続いていくものである。
聞き取った内容が曖昧だった時、私は必ず聞き返すことにしている。全く聞き取れなかった時はsorry?でいいが、50%ほど聞き取れた時はyou mean〜?と言って聞き取れた分を共有する。間違っていれば訂正してくれるので言っただけ得である。どんどん聞き返そう。
まとめ
こういう喋り方をするようになって、私の英語はダサくなってしまった。手をバタバタさせながら5歳児のような語彙でゆっくり喋り、何度も聞き返し、すぐにGoogle翻訳に頼る。かっこいい英語話者のイメージからはかけ離れた姿である。
しかし、このダサさは英会話を成立させるために最大の努力をした結果なのだ。どうか笑わないでほしい。凡人はこうするしかないんや…。
↑私のお気に入り動画。外国語で喋る際の心持ちについて語っています。日本語字幕あり✨
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