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趣味の散歩でお金を稼いでみた

3年前の今頃、

十年勤めた会社を辞める前に、これまで使わずにたまっていた有休を消化していた頃。

「会社辞めたら何をしようかなー」

ボーっとそんな事を考えながら、毎日あてどなく近所を散歩していたのを覚えています。

退社する前の一年半程はとても忙しく、まともな休みなどありませんでした。

そのため近所を散歩できるだけでも、その頃はとても幸せな気持ちでした。

季節は春。

「このまま散歩が仕事になったらいいのになー」

梅がほころびはじめた公園のベンチで、そんなくだらない妄想を楽しんでいました。

「妄想」が現実に

つい先日、私は近所の公園で「散歩イベント」を開催しました。

イベントを終えた帰り道、ふと3年前の春を思い出しました。

あの頃は近所を散歩してお金を頂けるなんて、ただの妄想だと考えていました。

しかし今、その妄想が現実となってしまいました。

「ありがたいなー」と思うと同時に、「3年あれば人生って変わるものだなー」としみじみ思ったのでした。

「散歩イベント」の内容とは

私は約2年前に「国際交流ハイキンググループ」を作りました。

「散歩イベント」とは、そのグループで開催した「ハイキング用GPSアプリの実践レッスン」です。

私は以前、東京近郊の低山で遭難しかけて以来、全てのハイカーさんにGPSアプリの利用をお勧めしています。

そこで実際に山に行く前に、まずは公園などでテスト使用できる機会があればと思いついたのでした。

3年で変わるもの

3年前というと、私はちょうど鬱病から回復しつつある時期でもありました。

処方された抗うつ薬を服用していたため、多少ボーッとしていることが多かった時期です。

そのため再開した登山でいきなり遭難しかけるという、かなり危険な経験もやらかしてしまいました。

東京の最高峰である雲取山での出来事です。

幸い日が暮れるまでに登山道に戻ることができましたが、誰もいない山奥で方向を見失うほど恐ろしい体験はありませんでした。

「鬱病」や「遭難」も体験していた当時は、辛く長く恐ろしい体験でした。

しかし今となっては、あれはあれで貴重で「良い経験」をしたなと思います。

3年前の春に漠然と考えていたアイデアが、それらの経験を経て少しずつ形になりつつあるからです。

今では、おかげさまでで私の運営する「国際交流ハイキンググループ」も2,500人もの方々が参加してくれています。

結成当初は集客に苦労し赤字運営でしたが、最近はありがたいことに利益が出るようになりました。

私には「銭湯ラングループ」や「ハンモックキャンプ部」など、まだまだ形にしていきたいアイデアが幾つかあります。

3年という月日は長いようで短いです。

良いこともあれば、悪いこともあります。

しかしこの先どんな事が起こっても「3年前は大変だったけど、今考えると良い経験をしたな」と思えるように生きていきたいです。

そのために今後も毎日少しずつでも出来ることを進めてみようと思います。

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