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発信を始めて半年くらいまでの「反応のなさ」への対処法

私は今、趣味のランニングやハイキングを副業としてお金を稼いでいます。

これらのグループは約2年ほど前からはじめて、現在は4,000人以上の登録者さんがいます。

この記事ではかつてイベントビジネス初心者だった私の、開始当初の「モチベーション維持」について、私のサラリーマン時代のパワハラ体験談と合わせてお話しさせて頂きます。

なんでも始めて半年は反応が少ない

副業にしろSNSにしろ、何かを外部に向けて発信を始めると、みなさん多かれ少なかれ「反応の少なさ」に苦しめられるのではないかと思われます。

私の場合、2年前にMeetupというWebサービスを利用して、初めてのグループとなる「ハイキング」のグループを開始しました。

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イベントの運営は、当初わたしが予想していたよりもずっと大変なものでした。

企画を立てイベント当日を迎えるまで、たくさんの地味で孤独な作業が発生します。

例えばそのひとつが「現地の下見」です。

ハイキングイベントは通常、奥多摩や丹沢、高尾といった山岳地帯で開催されます。

低い山々とはいえ人を連れていく以上は「遭難」や「滑落」、「自然災害」から「野生動物の襲撃」まで、ありとあらゆる危険を想定しなければいけません。

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現地のビジターセンターに問い合わせての安全確認はもちろん、実際に現地に行ってみる必要があります。

台風で路が崩落している行できない場合もありますし、雪が積もっていて危険な場合もあります。

数日前に熊が人を襲って通行止めになっていた、なんてケースもまでありました。

こうした地味で孤独な作業を経て、やっとの思いでひとつの企画が実現します。

しかし、そんなに苦労して作り上げたイベントにも関わらず、参加者が誰も現れずに中止になってしまうことがあります。

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今では大変ありがたいことですが、有料イベントにもかかわらずほんの数分で満席になります。

しかし、開始当初から半年くらいまでは苦労して企画したイベントに反応かえってこないフラストレーションを何度も味わいました。

ほとんどの人がそこで辞めてしまう

私の利用しているMeetupというサービスでは、毎日のように多くのグループがスタートしています。

しかし残念なことに大体8割~9割が半年以内に消えていっているように感じます。

多くの新米オーガナイザーさんが、これらの長い空白期間に耐えられずに始めたグループを辞めていってしまうのだと推測されます。

以前、私のイベントに頻繁に参加してくれていた若い男性が「僕も銭湯ランのグループを立ち上げてもいいですか?」と電話で尋ねてくれました。

「銭湯ラン」とは、私のやっているグループをひとつで、銭湯をランニングステーションとして利用するグループランを指します。

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私は同志が増えることは大変うれしいので「何かお手伝いできることがあったら言ってね!楽しみにしてます!」と伝えました。

しかし、残念ながら彼のグループも現在は既に活動していないようです。

詳細はわかりませんが、もしかしたらこの「空白の半年間」と無関係ではなかったのではと考えています。

続けるコツは「強い動機付け」

翻って私の場合、なぜ続けられたのかと改めて考えてみました。

大きいのは「強い動機付け」があった点かと思われます。

といっても「ハイキング」や「ランニング」へそれほど強い入れがあるわけではありません。

それらはたぶん私より好きな方達が大勢いらっしゃるかと思います。

私が「強い動機」感じるのは、ちょっと嘘くさく聞こえてしまうかもしれませんが、参加者の皆様からの感謝の言葉なのです。

かつて私が鬱病になった理由

というのも、実は私は2年前に鬱病で会社を辞めています。

その原因のひとつが上司から日々浴びせられた言葉の数々でした。

「お前なんかどこ行ってもクズだ!」「お前みたいなクソ野郎は見たことない!」

机を叩いたり蹴っ飛ばしたりしながら、毎日のように厳しい言葉が、部下や同僚たちが見ている前で私にだけ投げかけられました。

彼は数年前に外部からヘッドハンティングされ、Web部門のマネージャーをしていた私をよく思っていませんでした。

よく「オレはインターネットなんて認めない。」とわざと周りに聞こえるように吹聴しているのが聞こえてきました。

「私は社会に必要のない人間なのか?」

何度も繰り返し怒鳴られたことで、私自身これら言葉を半ば本気で信じ始めていました。

それらの言葉は会社を辞めてからも私の心にまるで「かえしの付いた釣針」のように深く突き刺さって取れず。

そしてふとした瞬間に頭の中にフラッシュバックし、何度も私を苦しめたのです。

パワハラ上司への復讐は「誰かとの幸せな時間を共有」

しかしMeetupでハイキングのグループを始めてから、少しづつですが参加者さんから感謝の言葉を口にしてくれる方々が現れるようになりました。

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少しずつではありますが、「ありがとう」や「楽しかったです」という嬉しい言葉を頂く機会が増えてきました。

ときには、ただの冗談だとは思いますが「あなたのファンです」とまで言って頂ける方までいらっしゃいました。

これらの言葉は参加者さんにとってはそれほど深い意味はなかったかもしれません。

しかし長いあいだ罵りの言葉しか受けてこなかった私に強い「自己肯定感」を与えてくれたのでした。

まるで上司から言わ続けた「役立たずのクソ野郎」という言葉を、「あなたは本当は価値があるよ」と否定してくれているかのように感じました。

このことから、「良いイベントを続けよう」「喜びを共有しよう」という強いモチベーションへと変化していったのです。

まとめ

以上、
私が「反応が少ない初期状態」を乗り越えることができたモチベーションのお話でした。

おそらく、どなたでも生きていれば理不尽な経験や悲しい出来事を経験すると思います。

私の場合は元上司から受けた「言葉の暴力」が、今も「自分を動かす強い動機付け」となっています。

今では「誰かと幸せな時間を一緒に過ごすこと」こそが、かつて彼から受けた「暴力」への何よりの復讐だと思っています。

なにかを外に向けて発信を始めたとき、あなたが過去に経験した「ネガティブな記憶」を「ポジティブなエネルギー」に変換することこそが「モチベーション維持」の推進力となるかもしれません。

これから「なにかの発信」を始める方や、始めたばかりの方々への「継続」のヒントになれば幸いです。

ここまでお読みいただき誠にありがとうございました、
引き続きよろしくお願いいたします、

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