「ひとりではなく、みんなでつくる」となり喫茶、はじめました
こんにちは、小杉湯となり店長のさおです。
この度小杉湯となりが2周年を迎えた2022年3月16日から、どなたでもお越しいただける「となり喫茶」を、1階を使ってスタートいたしました。
実は、喫茶店営業をはじめたのには理由があります。この場を借りて、少しお話しさせてください。
となり喫茶とは?
となり喫茶は、小杉湯となりの1階で、どなたでもお越しいただける【土曜日の朝限定】の喫茶店です。
メニューはハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーや、お風呂上がりにごくごく飲みたくなるような珈琲牛乳、小杉湯と同じ井戸水でつくったゆで卵「銭湯たまご」もついたモーニングセットなど、朝湯前後の体験にぴったりなメニューをご用意しております。
喫茶店営業、なぜはじめたの?
小杉湯となりは2020年3月に「銭湯のあるくらし」をコンセプトにオープンした
会員制のシェアスペースです。
現在は約60名の会員の方に、仕事する時、ご飯を食べる時、一休みする時などさまざまなシーンでご利用いただいていますが、オープン時は「銭湯の前後にどなたでも立ち寄れる場所」として1階を食堂・カフェとして開いていました。
しかしオープン2週間後に発令された緊急事態宣言を経て、「街に開かれた第2の家」として会員制度に切り替え、特定多数の方に向けた運営方針へと変化していきました。
コロナ禍と歩みを共にしてきた小杉湯となりですが、その間でも
「どうしたらもっと街に溶けこめるか?」
「みんなに愛される場所にするには何ができるか?」
など、さまざまな模索がありました。
その中ではじめたことのひとつとして「saocafe」があります。
当時、緊急事態宣言下でテイクアウトのお弁当販売をはじめていたとなりでしたが、シェフが1人体制だったりなど提供体制が釣り合わず、難しい状況にありました。
そんな中「なにか私に出来ることはないか」と思い立ってはじめたのがテイクアウトのフルーツサンドとコーヒーのカフェ「saocafe」という企画。
「となりで珈琲を淹れたい」という純粋な興味からはじめたものではありましたが、「お花柄のフルーツサンドが可愛い」と評判を受け、徐々にお客さんが増えていきました。
「saocafe」の活動は現在お休みをしていますが、会員の方にはもちろん、小杉湯となりと街の方との接点になっていたこの時の経験は、いまのとなり喫茶の土台となっています。
みんなで作る喫茶をやりたい
2022年の初め、2周年をきっかけに、今一度小杉湯となりを見つめ直しました。
会員制のシェアスペースという体制のおかげで、感染対策を徹底することができたのはコロナ禍において英断でした。会員の方にも安心して過ごしていただける場所を確保することができました。
その一方で、
「となりは知っているけどどんなことをしているのかはわからない」
「入ってみたいが、きっかけがない」
など、となりのオープンを楽しみにしてくださっていた方や小杉湯の常連さんといった方にとなりを楽しんでいただける機会を作ることができていないことに課題意識を感じていました。
「会員の方にも安心して過ごしてもらいつつ、街の方にも愛される小杉湯となりであるためにはどうしたら良いだろう?」
そう考えたとき、思い出したのが「saocafe」の存在でした。
”会員の方、街の方が分け隔てなく関係が生まれていたあの時の景色を、もう一度作りたい。”
この2年間でさまざまな会員さんと関係が生まれた今だからこそ、できる形があるんじゃないか。
そうしてうまれたのが、「となり喫茶」です。
ひとりではなく、みんなでつくる。
「珈琲を淹れるのがすき」と語っていた銭湯ぐらしのメンバーでもある真拓くんに「マスター」をおまかせしながら、店名に「となり」を冠してスタートします。
地域のお店をつなげ、くらしを街にひらくために。
そんな経緯で始めた喫茶店。
会員の方はもちろんのこと、近所に住んでいる方や小杉湯に普段通ってくださっている方にこそ来てほしい。
なので、できるだけ「街の人とつくる」ことを心がけています。
ここでお世話になっている方を少し紹介させてください。
高円寺の老舗珈琲豆焙煎所「さわやこおふぃ」
となり喫茶で取り扱うコーヒー豆「となりブレンド」は、高円寺の焙煎所・さわやこおふぃさんがオリジナルでブレンドしてくれたもの。
saocafeでも豆を仕入れさせてもらったり、小杉湯ともコラボ風呂でよくお世話になっています。
喫茶店らしい苦味と華やかな香りが両立し、ドリップ次第で深みや酸味を調整することができる、まるでさまざまな「くらし」が集まる小杉湯となりにふさわしい味わいに仕上げてくれました。
小杉湯となり徒歩1分!自家製パンが美味しいカフェ「レヴン」
モーニングセットで使わせていただいているパンは、ご近所のカフェ・レヴンさんのもの。
毎日少量を丁寧に自家製で焼き上げているパンはもっちりとした食感が特徴。トースターでカリッと焼き上げるバタートーストによく合い、朝の時間をより贅沢にしてくれます。
例えば街のカフェと一緒に夏に向けてクリームソーダをつくってみたり。今後はもっと色々な方と連携して、となり喫茶をきっかけに街とのさまざまな出会いを作れるといいなと考えています。
ひとりではなく、みんなでつくる。
地域のお店をつなげ、くらしが街にひらかれる。
誰もが銭湯ついでにフラっと立ち寄り、「行ってきます」「行ってらっしゃい」が言いあえる関係性が増えていくような喫茶店を、みなさんと一緒に作っていきたいです。
最後に
小杉湯で朝湯に入ったあとに立ち寄ってくれる方、食べてから朝湯に向かう方、ランニング終わりに小腹を満たしてくれる方、休日を珈琲と共にはじめに来てくれる方。
まだオープンして1ヶ月のとなり喫茶ですが、すでに常連の方も増えはじめ、土曜日の朝に賑わいが生まれはじめています。
また、早速モーニングのトーストに改良を加え、バターの甘みと塩気でレヴンさんのパンの旨味がより引き立つように調整。
はじまって間もないですが、すでに試行錯誤を繰り返しております!笑
きてくださるお客様に感想をいただきながら、よりよいお店を目指しています。
まだ安心しきれる状況ではありませんが、となりに集まる人が温かい気持ちで過ごせるよう、これからも皆様の力をお借りしながら少しずつ頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!
週末の過ごし方に迷ったら、ぜひお越しくださいね ♨️
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