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#10 こころと身体がととのう時間(金沢八景/亀遊館)/町に出よう 銭湯浸ってお参りからの町中華

銭湯と〇〇

銭湯近くには、こんな施設が多いよなということが、銭湯に通う様になってから感じることが出来る様になってきた。
例えば、川沿いにある銭湯の近くには必ずと言って良いほど材木屋さんがあるということだったり、銭湯近くにあるお肉屋さんは、辻に面していることが多いということだったりである。
その他にも、様々な気づきがあるのだが、それはまたの機会に紹介させていただければと思う。

銭湯があるからこそ、普段の暮らしの中では、見過ごしてしまう様なことでも気が付く様になっているのかもしれない。
また、それは、銭湯が人々の暮らしに寄り添ってきた歴史があるからこそなのだとも思う。

今回、紹介させていただく銭湯もそんな人々の暮らしに寄り添ってきた銭湯である。

銭湯が位置するのは 金沢八景、江戸時代には浮世絵にも描かれていた風光明媚な土地だったらしい。鎌倉時代には、源頼朝が、伊豆での挙兵にあたって御利益を蒙った伊豆三島明神(三島大社)の分霊を瀬戸神社に祭り、信仰される様になったという文化を感じることも出来る場所。
現在では、横浜市立大学や関東学院大学のキャンパスがある駅としても知られている。

住宅街の中にある銭湯

金沢八景駅から歩く事12分程で到着したのが、今回紹介をする「亀遊館」さん。銭湯の前に停められた自転車の数を見るだけでも、町の人に愛される銭湯であることが伝わってくる。
ただ、所謂その町の銭湯のボスみたいな方はおらず、何か気になることや場所取りなどをされている方がいたら、店主にお伝え下さいと書いてあることで、初めて訪れる方も安心して、銭湯を楽しむことが出来る場であることが十分伝わってくる。

そして、何よりも、店主の銭湯サウナへの愛がとてつもなく深いことを感じることが出来る銭湯でもある。
サウナの温度設定や水風呂の温度設定は的確で、外気浴スペースの風の心地よさが申し分ない。そして、昭和生まれの僕にとって、脱衣所とサウナ室で流れるBGMがドンピシャで、いつもよりも長くサウナ室に入りたくなってしまうので注意している。

身体がととのったら、心も整えに神社へお参り

何か特別な信仰があるという訳ではないが、初めて訪れる場所や目的地のそばに神社がある様であれば、お参りをする様に心掛けている。あの門の前で頭を下げ、参道を歩くだけで、何か心が落ち着くとともに、背筋が伸びる様な気がするのは、きっと僕だけの感覚ではなく、神社を訪れる多くの方が感じる感覚であると思う。
また、神社を訪れることにより、その町の所謂や、由来などを知ることも出来、僕にとっては町歩きにおいては、訪れるべき場所の一つとなっている。
今回は、源頼朝もゆかりがある「瀬戸神社」をお参りした。

心も身体も満ちる町中華


安定の美味しさのチャーハン

銭湯からお参りをしていたら、お腹が空いてきた。こんな時に助かるのが町中華だ。
今回は、駅前にあった「八景堂」にて。カウンターのみのお店で、店主の方が料理担当、もう一人は接客担当の二人で回している。二人のコンビネーションが鮮やかで見ていてとても気持ち良い。
また、狭いお店でもあるので、お客さん同士がお互いに心地よい空間をつくっていく感じもこれまた良い。
炒飯は、汗をかいた身体に良いバランスで、一緒についてくるスープとの相性も格別だ。
そんな熱々の炒飯を冷えた瓶ビールで流していくこの時間が溜らない。

今回も心地よい、銭湯からの町歩きで一杯呑むことが出来た。銭湯がある町だからこそ見える側面や、町歩きが出来る。
これを読んだ人が少しでも銭湯に興味を持っていただければ嬉しいし、銭湯好きの方には次にいく銭湯の参考になっていたら嬉しい。