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おいしいお茶と旅① 台湾

お茶が好きです。コーヒーも好きです。ジュースも好きです。お酒も好きです。つまりは飲み物が好きです。
好きな食べ物と好きな飲み物、どちらかを禁止されるとすると、泣く泣くではありますが、「好きな飲み物は飲ませてくれ」と言いそうです。

台湾土産で困るものの上位に台湾茶がランクインすることが信じられない私です。台湾茶が好きなのです。それゆえに、今は一周回って「適当な台湾茶はいらねぇ!」という状態で、私の台湾土産で困るものの上位に(適当な)台湾茶が入ります。

その結果、毎度、母とともに密輸団みたいにお茶を買って帰ってくることになります。ほれ、この通り。

茶葉の産地や発酵具合、フレーバーの有無などにより無数の種類があり、そして無数の台湾茶屋さんがあるのですが、私の中で「この店のこれ」が決まっていて、台湾滞在中の行程にお茶屋さんが組み込まれます。今日は好きなお店と好きなお茶をまとめておきます。


①林華泰茶行

普段飲む緑茶に近いけど優しい「文山包種茶」と華やかな香りですっきりした味わいの「四季春茶」を買います。四季春って春のお茶だと思っていたら、「これは秋にとれた四季春」と言われてパニック。一年に4回取れるから一年を通して本来の茶摘みの時期である春みたいだということから付いた名前だと教えてくれました。
卸がメインで、それはそれは大きな缶が所狭しと並んでいる店内は、入るのをためらってしまいますが、臆せず入りましょう。同じお茶でも特級、高級、普通のように級があり、「家で飲むならこれで十分」と親切に教えてくれます。あと、鯉が泳ぐ素敵な中庭は一見の価値あり。

一斤、半斤、1/4斤の単位で買える
住みたい

②新純香

いつも泊まるホテルから歩いて行けるところにあり、初めての台湾からずっと、滞在のたびに足を運ぶ個人店です。
少ない量から良いお茶を買えるし、ゆったりと茶器で入れてくれたお茶を試飲しながら親切にいろいろ教えてくれて、お茶請けも美味しいし、この店なしには台湾茶にはまることはなかったと思います。

お茶請け試食セット

どのお茶も美味しいけど、ミルクの香りがする「金萱茶」「香片」(ジャスミン茶)など香りを特に楽しむお茶がとても美味しいです。

③王徳傳

百貨店にも入っている有名店ですが、永康街の店舗が気に入っています。昔は鳥を飼っていて、そのさえずりを聞きながら、お姉さんが美しい所作でいれてくれたお茶を飲むのも楽しみでした。(残念ながら鳥はもういませんが。)ここは「玫瑰烏龍」が好きです。バラの烏龍茶です。布のティーバッグに入っているものもあり、見るからに高級感があります。本当にいい香り。ちょっとお高いので、本当に頑張った時と疲れた時に飲みます。

いい声で鳴いてた

④ 宜龍 EILONG

秦味館という陝西料理の店があるのですが、一度だけ行ったそこの味付けが本当に私の好みに合っていて、しかし同時に油をよく使う料理が多くて…いっぱい食べたいのに…というときに後押ししてくれたのが「茘枝烏龍」です。口の中の油っぽさがすっきりと引いていき、食が進む。いい香りなのに食事の邪魔をしない。

ジャガイモ炒め一生食べ続けたい

お店の人に何のお茶か聞いて、ライチの烏龍茶とわかりました。しかし、ライチのお茶なんか売っているのを見たことがない。色々と検索してみて、永康街にあるEILONGというお茶屋さんが扱っていることがわかりました。台湾に行けなくなった今も切らすことなく、ネットで取り寄せて飲んでいます。食べ過ぎた後にもいいです。

⑤沁園

永康街にあるお店で、プーアール茶と茶器で有名ですが、ここの「日月潭紅茶」が恐ろしく美味しい。

⑥有記名茶

「文山包種茶」のティーバッグをここで買います。「飲joy」と書かれたパッケージに毎回ふふっとなりますが、味はいいですし、ティーバッグが手軽なので、たくさん買って職場で飲みます。


発酵具合とか産地とか詳しいことは全然覚えられないのですが、母とともに本やサイトでおすすめのお店を見て、実際に足を運び、試飲させてもらって、「この店のこれ」を増やしていきました。
もっといい店やディープな店があると思うし、実際に道を聞いた現地の人に「もっといい店があるから連れて行ってあげる」と言われたこともありますが、自分のお気に入りを見つけるのは楽しいです。

私に台湾土産を買ってくるなら、ここにあげたお茶以外のお茶で、「私的には『この店のこれ』が好き!」と自分のお気に入りを教えてくれたらなあと思います。

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