見出し画像

2022スパイスカレー 7/50

日曜の夕方に次のようなDMが来た。
「カレー用にいかがですか?本日に限りお裾分け可能です。ビルより。」
なんとサワガニの写真が添えられていた。

送り主は近所の喫茶店(略称ビル)で、ベトナム料理の教室をしている「先生」だ。その喫茶店で私は「スケティー」(スケボーするティーチャー)と呼ばれている。

喫茶店からサワガニを譲るという連絡を受けることはなかなかないと思う。なぜこうも奇妙なことばかり自分の身に起きるのかわからないが、面白いのでもらいに行った。

本当にいた

15匹のサワガニが器の中で元気に動いていた。なんと駅前のスーパーで買ったらしい。800円だったのが2割引になっていて、迷って買ったとのこと。

ガラスの器からトングで必要や分だけ取り出すことになった。活きが良くて逃げ回る。取るのに集中しては脱走し、脱走したのを捕まえるうちに、また別のやつが脱走し、先生と笑い転げながら捕獲した。1匹45円でこんなに笑わせてくれるとは、サワガニはすごい。

喫茶店のマスターと先生と私で、サワガニについて調べる。

  • 寄生虫がいるから生食はダメ。

  • よく加熱する。最低5分は揚げる。

  • もしくは酒に酔わせてから3分ほど揚げる。

  • 長崎県では養殖されているらしい。

  • メキシコではイグアナを食べるらしい。

案の定、途中で脱線しまくる。
揚げてみようということになり、先生が5分以上揚げたら、ほぼコゲの味になった。

マスターと先生が揚げ時間を巡って小競り合いした

この反省を踏まえて、私は酒に酔わして揚げ時間を短くする方法でいくことになった。新鮮なうちに調理する方がいいので、帰って作ることにする。日曜の夜になんて面倒なことを…と言ったら、「明日、午前休を取ればいい」と先生は笑いながら言った。サワガニカレーのために休暇を取るわけにはいかない。


カニといえば、タイのプーパッポンカリーだ。喫茶店からの帰りにスーパーで必要な具材を買う。その間もカニはガサゴソと音を立てていた。

まずは水洗い。そして、20分ほど酒浸しにする。その間にカレーを作る。

酒浸しタイム
具材は玉ねぎ、パプリカ、セロリ、しめじ
調味料はカレー粉、オイスターソース、塩、砂糖、ナンプラー、コチュジャン、クミンパウダー、ココナッツミルク

概ねできたところで、カニを素揚げする。
酒の水分を取るのが難しい。カニ、泡吹いてる割にたいして酔っていない。動き回る。適当に拭いて揚げたら、台所が油まみれになった。

良い匂い

揚げたサワガニをカレーに加え、しばらくして、溶き卵を加えて混ぜて完成。味見したけど、そこそこ美味しい。

本来もっと大きなカニで作るカレー

明日の昼ごはんです。職員室でサワガニのプーパッポンカリーをレンジでチンして食べます。変なカレーばかり食べてるのでもう誰も驚きません。楽しみや〜!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?