KubiQuit.

sentimental scent.

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最近の記事

Trivial Words 或いは献立

お代は結構。 おすきな言葉を選んで食べて。 Menu 嫌われることより嫌われているのを気づけていないことの方がよっぽど毒だ 苦しみも併せ飲んで君になりたいと、素直に憧れることこそが僕の恋情 君の欠落も、僕の欠落も、劣悪なものではなく哲学的な悦楽であるというのにね 緞帳と枯れた喉、幕間の春眠 君のアイライナーとカナリアの羽、瞬いた2月 My words are not for you, not for me, just for my faded sentiment

    • Ballerina / Marionette 或いは愛憎

      清らかな朝の湖 水が透き通って痛々しい   真綿のドレスに着せられて 渦を踊る君は白鳥 切られた風切り羽の片割れを探してる 遠くに聞こえる群れの羽音 翔べ等仕無くたってまだ歩ける

      • Anxiety / Relief 或いは眠り

        いつからだろう 電車の揺れに身を任せられなくなったのは いつからだろう イヤホンなしに夜を明かせなくなったのは いつからだろう 手に畏れと憧れを抱くようになったのは いつからだろう 喉の奥に取り憑いた微かな熱が冷めるのは いつになるだろう 身を包むブランケットを脱ぎ捨てられるのは いつになるだろう 口元を覆うヴェールを剥いで言葉を紡げるのは いまはもう 心地よい脈動の揺り籠は崩れて溶けてしまった 明日にはもう 寝言さえも深い水底に沈んでしまうみたいだ 俺もぼくも僕も 

        • Captive / Free 或いは回想

          移り変わったまなざしに焦がれる 渇きを誤魔化してひとりを飲み込む あぁ、なんと甘美で蠱惑的な痛みだったろうか それを忘れることはない、諦めることはあっても あのとき、纏わりつく音色ではなく本当は白黒の手紙が欲しかった フィルムに焼きついたあの色めきはもうたくさんだった 花弁が揺蕩ってたあの季節はいつの間にか褪めていて 綴りかけの手紙を折って飛ばした紙飛行機は静かに落ちた

        Trivial Words 或いは献立