Trivial Words 或いは献立

お代は結構。
おすきな言葉を選んで食べて。

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嫌われることより嫌われているのを気づけていないことの方がよっぽど毒だ


苦しみも併せ飲んで君になりたいと、素直に憧れることこそが僕の恋情


君の欠落も、僕の欠落も、劣悪なものではなく哲学的な悦楽であるというのにね


緞帳と枯れた喉、幕間の春眠


君のアイライナーとカナリアの羽、瞬いた2月


My words are not for you, not for me, just for my faded sentiment.


焦がれた憧れで乾いた喉を潤す冷や水と、凍えて凝った躰を温める煮湯こそが、ぼくの言葉足り得るようだ


猫になりたいのなら、気に入らない相手に噛み付くくらいの気概を吐き出せ


日が登った後の夜ふかしだけがぼくを湿った安寧から解き放つ


さえずりの長さと冷めていく体温


淋しさの正体は共(依)存の欠如に非ず、未だぼくに姿を見せぬ


太陽の忘れ物 ベルベットのドレスを纏い一人踊る月


常夜灯 紫煙の滲みと 苦い水


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