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基本的情動

【基本的情動:《例》恐れ、怒り、嫌悪、驚き、悲しみ、喜び。様々な文化や、人間以外の種においても、共通した特徴が見られる。(アントニオ・ダマシオ(1944-))】


 「〈一次の〉〈あるいは基本的な〉情動はもっと定義しやすい。なぜなら、いくつかの顕著な情動をこのグループにひとまとめにする確立された伝統があるからだ。よく列挙されるものには、恐れ、怒り、嫌悪、驚き、悲しみ、喜び、がある。これらは情動という言葉が使われると、まず頭に浮ぶものだ。それらが中心に位置づけられているのには、しかるべき理由がある。これらの情動はさまざまな文化の人間に、そして人間以外の種に、容易に見て取れるからだ。また、これらの情動をもたらす状況も、これらの情動を定義づける行動のパターンにも、文化や種をとおして一貫性が見られる。当然、情動の神経生物学に関してわれわれが知っていることのほとんどは、一次の情動の研究からきている。」
(アントニオ・ダマシオ(1944-)『スピノザを探し求めて』(日本語名『感じる脳 情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ』)第2章 欲求と情動について、p.72、ダイヤモンド社(2005)、田中三彦(訳))
(索引:基本的情動)

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