見出し画像

友に会いに行く東京・横浜ひとり旅#4 フェンスの向こう側は外国だった

↑の続きです。

 ポンコツカーナビ君のおかげでレインボーブリッジは2回渡るし、スカイツリーも東京タワーも拝みつつお台場フジテレビなんかも見れた往路。

 やっとの思いで根岸森林公園に到着した一行を待ち受けるものとは!?

旅の主旨・経緯

3月の京都ひとり旅を経て5月に友人と長野へ行った際、何かが違う。と違和感を覚え始める。
自己分析していくと、どうやら
『ひとり』でいる事に気楽さを覚えてきたようで・・・。
幼少期より集団行動を苦とする人間でしたが、齢35にして幼児退行の止まらないおじさん。

でもやっぱりずっと1人は寂しいじゃない。という事で、2人の友人に会いに行くことを旅の主旨と定めて、仕事も含めて実に約5年ぶりに首都圏に足を踏み入れたおじさんの旅行記です。


今回の東京・横浜ひとり旅のまとめはこちらから

写真は沢山撮るべきか否か

 根岸森林公園は、過去には根岸競馬場があった土地です。戦中に海軍に接収され、戦後はGHQの占領下となった土地でもあります。

 元々競馬場があった土地なので芝生がはられていた事から、当時駐留していた米軍のゴルフコースとしても使われていたそうです。

 こういう時に遠景とかしっかり撮っておくと表現しやすいんだなあ・・・とnoteを書く頃になると後悔します。
 でも旅をしている当時は写真よりも体感を重視したいじゃあないですか。

 毎日noterとしての苦悩と旅好きとしての自己矛盾、難しいテーマだ・・・。(そんな大層なものではない)

名馬集結

神賛

 当て字なのか本当にこういう意味合いで付けた名前なのか分かりませんが、戦後初の三冠馬となったシンザンさんですね。

 流石に時代が全く分かりませんけど、レジェンドだという事は分かります。

 トキノミノル。幻乃馬と書かれていて、

私「これも神賛みたく当て字っすかね?」

横浜さん「えっ!?幻(トキ)乃(ノ)馬(ミノル)・・・?いやぁ単に諡じゃないですかね・・・?」

私「なるほど諡(おくりな)か。」

 生涯無敗馬?だったかな。戦歴の新馬戦だったかな?に、800メートルのレースがあって、時代を感じられてすごく良かったです。

フェンスの先

 その後根岸競馬場の旧一等馬見所を見学してきたんです。で、ガンガン撮影してきたんですけど、後にno photoと書かれた看板を発見したので、ここには掲載しないでおきます。

 え?ちゃんとデータを消したのかって?

 ピューピューピュー(口笛)

 こういう撮らなくて良いところばかり撮って、撮っておくべきところを撮らない。
 noterというより旅向きな性格なんだと前向きに捉えよう。

 米軍基地として利用されていた施設もフェンス越しに見る事が出来たのですが、当たり前なんですけど中に立っている看板とかが英語だらけなんですよ。

 「おまえここで駐車しっぱなしはアカンで。出入り口前は5分以内に車撤収しーや(英語)」

 みたいな看板です。

横浜「根岸ってこういう建物があった土地柄、結構異国情緒溢れてて、変にアメリカナイズされてるお店とかあるんすよ。私昔この辺で一人暮らししてたもんで。」

私「へー。」

横浜「でも改めて来たことなかったんで新鮮だなあ。ほんの最近までこのフェンスの向こう側は外国だったんすね。」

私「カッコいい言い方しますね。」

横浜「でしょ?」

今の私「ですね。タイトルに採用決定!

腹が減ったが推しには勝てぬ

 根岸森林公園での滞在時間は1時間弱ぐらいでしたかね。その後は横浜中華街へ。

 この旅唯一といっていいほどの観光地らしい観光地ですね。人がわんさといて凄かったです。

 道すがら中国系の観光客さん御一行20名ぐらいが混雑する道のど真ん中支配してtiktokかなにかの動画を撮影する為にいきなり爆音で音楽かけて踊りだしたのはおもろかったですね(笑)

 これ一生されてたらムカつくんでしょうけど、旅先で文化圏の違いを味わうぐらいは私は全然寛容派。

 そして横浜関帝廟へ行き、美髯公こと関雲長殿にご挨拶へ。

 この人後漢末期の三国時代に出てくる史実の人物なんですけど、出自が塩商人の家柄という事もあってか、商売の神様として祀られているんですよね。

 神様となったのが先か三国志演義で持て囃されたのが先かは私も知らないんですけど、とにかく物語でも滅茶苦茶優遇された武将さんです。
 ただ実際正史ベースでも一騎打ち最強格にも挙げられるスゲー人なんで、脚色されているとはいえ三国志の中でもTOP10ぐらいには有名なお人です。

 ちなみに私の中のイメージではプライド激高めんどくさ系モラハラおじさんです。リスペクトしております。

 しっかりお線香をあげてきました。中国系の文化なのか謎の順番で左に右に右往左往させられながら参拝するスタイル。

ハマさん「関羽の両脇だれっすかね?劉備と張飛?」

私「うーん・・・3人組といえば確かにそれが一番しっくり来ますけど、長兄が劉備なのに真ん中関羽なのはちょっと違いそうですよね。」

ハマさん「そこはほら、関帝廟だから劉備さんが譲ったとか」

私「あのインテリヤ◯ザが譲りますかね?樊城の戦いで最期に付き従った周倉とか関平あたりじゃないですかね」

ハマ「あーそうっすねきっと!だから隣の周倉らしき人が青龍偃月刀持ってるわけなんだ。なるほどね。」

↑基本横山光輝三国志ベースで繰り広げられる三国志トーク

台湾夜市を気軽に味わえるお店

魯肉飯

 13時過ぎ、満を持してのお食事タイム!

私「やー実は朝から何も食べてなくって。」

ハマ「ええ!?言ってくださいよ。そしたらご飯先にしたのに。」

私「人のスケジュール崩すのが苦手なもんで。」

ハマ「そういえばポンコツナビ君で忘れてたけど大黒ふ頭寄るのすっかり忘れてたじゃん・・・すんません。」

私「あー走り屋さん達の聖地?トヨタの会長この間行ってましたよね」

ハマ「あーあの人クルマ屋なんすけどガチで車オタなんで、そういう所フットワークかるそうだなー(笑)」

私「ところで私の無茶振りリクエストをまとめた結果、どのようなお店チョイスに!?」

無茶振りリクエスト

・エスニックが食べたい:ハマさんがこの旅行の前の週にひとりサウナを楽しんでいた際に、滅茶苦茶美味しそうなスパイスカレーの写真が送られてきた為。あとパッタイとかバインミーとか食べたいお年頃なんです。

・ムサカが食べたい:ギリシャ料理という事と、グラタンやラザニアに似たものという事以外まるで情報がないのに、ハマ「あー孤独のグルメでゴローちゃんが食べてましたね。ギリシャ料理屋も一軒知ってます。」という驚異のレシーブ力

・町中華が食べたい:違国日記で包団が餃子つくったり、槙生がちょっと良さげな町中華行ったりしている描写を見て、無性に食べたくなった。

・台湾料理が食べたい:青春18×2で台湾に興味を持った。

この中から選ばれたのが、台湾料理でした。ハマさん曰く

ハマ「やーこの前偶々ガタさんからそういうリクエストを受けている中テレビ見てたら、台湾夜市が特集されてて。いいなーと思ってたらYahooニュースで、『台湾夜市を気軽に味わえるお店』って特集されてるお店が中華街の中にあってね。そこ良さそうだなと。」

私「最高」←美味しければなんでもいい説

大腸麺線

店員さん「今ならまだ空芯菜ありますよ。炒められるから良かったらどう?」

とダイレクトマーケティングをされ、

ハマ「言ってくるぐらいだから名物なんでしょうね。」

私「頼みましょう!」

とノータイム注文。

ハマさんが魯肉飯と大腸麺線のセットを。私が鶏肉飯と大腸麺線のセットを、大皿で空芯菜炒めを1つ注文。

しかし、来たのは魯肉飯2つと大腸麺線が2つ。空芯菜炒めが1つ。

どうみてもハマさんと同じ色をしている・・・これは鶏そぼろとかを使っているのだろうか・・・?と思いながらも普通に食べ進める私。

うん、間違いない魯肉飯だ。でもとびきり美味しい魯肉飯だから別にいいやと思いながら半分ほど食べ進めたら店員さんが慌ててやってきて

店員さん「ごめーん!お兄さん鶏肉飯って言ってたよね!?」

「あー、、、でも魯肉飯滅茶苦茶美味しいんでいいですよ!空芯菜炒めもめっちゃ美味しいです!」

店員さん「ごめんね。ありがとう。ごめんね。」

そ、そんなに謝らんでええんやで・・・こっちが居たたまれなくなるわ。

ーーー数分後ーーー

店員さん「コレナイショ。ほんとはこういうお肉がお兄さんのご飯の上に乗るハズだったの。食べて。ごめんね。」

私「いやーかえってすいません。でも遠慮なくいただきます!」

一連の流れを見ていたハマ氏

台湾料理を堪能した後、車内からちょっとしたツアーで横浜を巡ってくれるハマ氏。その際に話した事。

ハマ「さっきのお店もそうっすけど。老舗よりも新しく出来たお店の方が結構ホスピタリティ高めなんすよね。終戦直後からいた華僑の人たちって滅茶苦茶低姿勢で前日夜から仕込みやってみたいな事やってる人たちばかりだったらしいんすよ。でも潤ってきて効率化も為されてきて、いや効率化は良い事なんすけど、代替わりして3代目あたりが今の老舗を切り盛りしてるわけなんすが、態度がね、めっちゃ横柄なんす(笑)それはそれで面白い側面もあるんすけど、そういう人たちって結構新しい人達に対して排他的なんすよね」

私「まあ華僑の人に限らず良くある話ですね。」

ハマ「そっすそっす。でも今行ったお店とか、ガタさんに対するあの感じもそうですけど、別のお客さんが『四川料理食べたいんだけど?』と聞いたら『◯◯ってお店が私はオススメ』って接客してたじゃないすか。自分の店でもっとお金落として!って接客をしないんすよね。ああいうホスピタリティが今の中華街の新しいお店では結構出てきてて。話を聞くと、終戦直後の人たちの考え方良いよねって見直しをしている人たちなんすよ。」

私「時代が回っている感じなんですね。」

ハマ「まさしく!良いところは受け継いで、悪いところは削ぎ落としていく。そうしてサイクルしていった方が店側も客側も負担なく幸せになれるんすよねー」

と、面白い話をしてくれました。


#3でも書きましたけど、ハマさんとはとにかく会話劇的側面が強いというか、どこか特徴的な場所を訪れたとかはそんなに無いんですよ。

でも残しておきたい言葉がもう幾らかあるので、すみません。#5まで続けさせてもらいます。

to be continued…


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?