ドラえもんへ行った星野源とジブリへ導かれた米津玄師

 こんばんは。本日の新潟は曇り時々俄雨。台風の影響か気温はそこまで上がりませんでしたが、湿度が高かったですね。

 とはいえ今日は冷房いらず。助かりますね。

 さて今日のお題は一風変わったお話。

きっかけ

 きっかけは、Instagramでとあるフォロワーさんがストーリーズで呟いていた言葉。その方がこのnoteを見つけたら、きっと私は現行犯逮捕。すぐに特定されてしまう。

ドラえもんに行った星野源と、ジブリへ行った米津玄師。地球儀を聞きながら、なんとなくそんな事を考える夜。

とあるフォロワーさん

 自分がオタクだからかもしれませんが、結構引っかかるストーリーズだったんですよね。
 それで、いつかこれをお題にして1本書いてみよう!と思い温めておきました。
 なんとなく感性で惹かれる方っていません?私にとってこの方はそういう方。ちなみにこの奥様とも話が合うんです。今日も仕事サボって1時間喋ってました

ドラえもんに行った星野源

 星野源さんは、SUNとか恋とか、その辺で知った私。一番好きな曲はアイデアかな。それほど知らないんです。すみません。

 氏は上にリンクを貼ったインタビューでこう答えています。物心付いたときには、もうぼくのそばにはドラえもんがいた

 また別のインタビューでは、

ヒーローじゃなくても、めちゃくちゃ強くなくても、普通の人たちだって、未来を作れるんだっていう。ひみつ道具もすべて人間の叡智の力ですしね。普通の人間たちの物語なんです。そういう勇気を「ドラえもん」からもらってきました。(『週間朝日』3月9日拡大号 「星野源インタビュー」より)

https://www.cinra.net/article/review-201802-doraemonhoshinogen

 とも語っています。何となく、私は源さんが自分自身をのび太に投影している部分があるのかな?と思ったり、また一方でスネ夫に重ねてみたりだとか、他の人はジャイアンやしずかちゃん、出来杉君だったり。

 なにか超能力を持った人ばかりが世界を変えるのではない。等身大の人間たちの努力が、叡智が世界を変えるんだという、強い意志を感じるんですよね。

ジブリに導かれた米津玄師

 私は彼はそれなりに聞いてます。なんならボカロPの時代から、多少は触れています。マトリョシカは彼の作品の中でも一番好きな曲ですね。

 氏自身が歌った曲でいえば、lemonとか灰色と青、LOSER、ピースサインなんかが好みです。源ちゃんより聞いているというだけで、詳しいわけではないです。

そうですね。自分の人生で一番参照したんじゃないかなと思います。ただ、なんでそうなったのかは自分でもまったく覚えていないんですよ。もちろん子供の頃から宮﨑監督の映画を観ながら生きてきましたけど、そのうえで、何かものを作る立場として参照するようになった大きなきっかけが何だったか、どのタイミングで始まったのかもまったく覚えてない。それくらい自明なものとして、ある種の私淑が始まった感じがあります

 子供の頃から宮崎監督の映画を観ながら生きてきましたけど

 彼が初めて触れたジブリ作品はもののけ姫だそう。そして一番印象に残っているのは千と千尋の神隠し。

 世代な感じが出てますよね。ちなみに私は、

 子供の頃好きだったのは魔女の宅急便
 おとなになってから好きになった紅の豚
 最初に観た頃から今まで全く色褪せないもののけ姫
 思春期をナイフで滅多刺しにしてくるような感覚を突きつけてくる耳をすませば

 の4強です。え?どうでもいい?失礼しました。

2人の共通点

 子供の頃からあったか否か、これが大きいんじゃないかと思うんです。

 星野源が産まれたのは1981年。正確にはジブリ作品とは言えませんが、ナウシカの初出が1984年。

 米津玄師が産まれたのは1991年。ドラえもんもジブリも両方あった世代でしょうが、時代を席巻していたのは間違いなくジブリでしょう。
 私も年齢が近いので感覚としては米津さんに近い。

 産まれた頃から両方の作品があって、どちらか一方を選ぶ事の出来た米津に対して、ドラえもんという択しかとりあえずなかった星野源。

インターネッツで形成された人間、米津

 米津玄師がジブリを選んだ理由のひとつとしては、インターネットの普及も大きく影響していると私は思います。
 最初に選んだ理由はインタビュー記事にも書かれているとおりかもしれませんが、その後も好んで観続けた理由のひとつとして、ジブリというコンテンツの持つ魅力というか、人それぞれの解釈を聞いてみたいという一種の知識欲のようなものが味方したんじゃないかなと思うんです。

 私は映像作品は全てエンタメ全開であるべきと思っている人間ですが、とはいえやっぱり考察が楽しいのも確かで。
 ジブリは一部バカバカしい考察(トトロでさつきとメイは死んでいた説とか)も散見されますが、まあそれも含めて考察なわけでね。

 ニコニコに投稿するような人ですから、そうしたインターネットでのサブカルチャーへの傾倒は少なからずあったのではないかなと思うんです。

MOTHER好きを公言する人は・・・

 一方の星野源は、まだまだテレビやラジオ全盛の時代を生きてきた世代の人。彼が最も好きなゲームを聞かれるといつも答えるのは決まって「MOTHER」私は2が好きですが、名作として名高いRPGですよね。

 あの作品もPSIという超能力を使う少年少女が世界を救うお話なんですが、糸井重里全面監修で作られた世界観、NPCのフレーバーテキストがどこか等身大の「ぼくたち」を思わせてくれるんです。

 MOTHERとドラえもんの共通点は、少し不思議な世界だけど、どちらも主人公やその仲間が割りと等身大だっていうところです。

 これは完全なる私の持論ですが、MOTHERが好きな人って、自分を凡人だと思っている人が多い印象。本当はそんな事ない人も多いんだけど、どこかで自分を謙遜というか、卑下する部分もあるのかなと思っています。

 そんな人達だからこそ共感できる事が多くある、それがMOTHERであり、ドラえもんでもある。少し不思議な体験をしてみたいという憧憬の念もどこかに抱きつつ。

結論は・・・

 結局私が言ったのは、産まれた時かたわらにいてくれた作品がドラえもんだったかジブリだったか、その違いじゃないか?ぐらいでしか無いんです。

 もっと他にも理由があるのかもしれないし、オファー受ければ仕事としてするのは当然だろって言われてしまったらもう、勿論その通りなんです。

 でもこうしたどうして?という人の疑問に自分なりに解釈を与えていく作業、結構楽しいもんです。

 是非皆さんの米津玄師と源ちゃん論を教えてください。

 よろしくお願いします。

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