見出し画像

空っぽ

週の頭、急に会社に行けなくなった。

急にとはいっても、ここ何ヶ月ずっと気力が湧かなくて
何をするにもすぐに疲れる。
休日は起きられなくて、昼まで泥のように眠り、
起きてもすぐ疲れる。
家事や生活もままならなくて、
仕事中も集中力が続かない。
一日一日を耐え凌ぐようになんとか生きていた。

限界が来ていることは
数ヶ月前からわかっていた。
ずっと、階段を登り続けているようなしんどさ。
一歩でも足を踏み違えたら、階段を転がり落ちて、
そこから、もう二度と這い上がることはできないだろうという不安があり、
生活のために頑張ってきたけれど、
いっそ登り続けるのを辞めたらどれだけ楽だろうかと思った。

それでも、自分なりに最善の道を模索して、
働き方を変えられないか上司に相談したり、
有給をもらって騙し騙し休みながら、なんとかやってきた。

でも、如何にもこうにもうまく回らなくなった。

ゴールデンウィーク明け、祝日のないカレンダーを見るたびに、
果てしない絶望を感じていた。

月曜日、なんとか踏ん張って会社に行こうにも、
ベットから起き上がれない。
もう、無理だ、と思った。

その日、急遽メンタルクリニックへ駆け込んだ。

クリニックは、平日の午後だったが多くの人がいて、
会社員や主婦っぽい人や若い人など、見かけは普通の人ばかりだった。

診断中、先生に自分の症状やどうしてこうなったかを話しているうちに、
言葉に詰まり涙がボロボロ出てしまったが、すぐ目の前にティッシュがあって即座にどうぞと差し出され、さすがと思った。笑

多くの人がここで自分の抱える苦しみを吐き出しているんだろう。
メンタルクリニックに行くことで、一人で踏ん張らなくていい、
しんどくてどうしようもない時は、プロに頼っていいんだよ、と、
気負いが取れてスーっと楽になった。
(初診で色々検査をしたので診察料は高かったが…)

どうして今まで、一度も行ったことがなかったのだろうと不思議に思った。
夫のアドバイスがなかったら、多分ずっとなんとなく敬遠していく勇気が持てなかったと思う。
精神疾患持ちでずっと生きづらさを抱えてきたけれど、
誰にも頼らずここまで生き延びてきたのは、我ながらすごいなあと思った。
よく頑張ったよなあ、わたし。


そして今、休職2週目入った。

ネガティブなことを考えて、眠れない夜や何にもできない状態は続いているけれど、
(これからの生活のことや会社のこと、上司のこと、自分自身のこと…)

少しずつでいい、焦らなくていい、
やりたいことや行きたい場所が芽生えてきたら
その芽を大事に育てていこうと思う。

苦しいけれど、この苦しみは今しか書けないことだから、
ちゃんと自分と向き合っていきたい。


大丈夫。

光を求めて、もがき続けてきただろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?