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青春・不登校後日談

この頃は顕在化しただけかも知れませんが、不登校になる子供は増え続けていると聞きます。
実は私の娘も一時期不登校でした。
中学入学後、間もなく"行きたくない"と言い出し、かなり困惑しました。
ただ、イジメなど明らかな原因があったわけではなく、本人も理由を上手く説明できませんでした。
そんな中、ひとりっ子の娘を思うと、母親の私だけでも味方でいなければならない、とそのことだけは強く思って全力で向き合ったつもりです。
まぁそれでも、私自身は経験者ではないので、娘にとってベストな選択ができたのかは未だに確信はもてません。
それでも、不登校になってから中学卒業までの半年でしたが、フリースクールに通わせてあげられたのは恐らく良かったのではないかと思っています。

フリースクールでの保護者会では、私が娘と対等にやり合う話を"押し付けているのではないか"などと批判されたりしました。
親子としての軽い会話の応酬のつもりだったのですが、フリースクールではもっと深刻な状態の子供も多く、かなり繊細な対応をしている印象でした。
批判されてちょっとショックを受けた私を娘の方が心配してくれたりしましたね笑

フリースクールでは本当に繊細な子、いじめられて殻に閉じこもる子、周囲の期待が大き過ぎて潰されてしまった子など傷ついている子が多く、そのままのあなたで良いと認めるところから始まっています。
安心していられる場所になると、各々自分の興味あることを少しずつ始められるようになる。
認められて、相手のことも認める子供たち。
フリースクール内では本当にいじめが存在しませんでした。

そんなフリースクールで一緒だったお友達と最近再会しました。
大学や専門学校を卒業する子も多いですが、そのお友達は福祉関係の専門学校を卒業して就職していました。
自分がいた所と同じ環境の施設で子供たちの相手をしているようでしたが、まだ20代半ばなのにとても大人で優しく、落ち着いた雰囲気がありました。

フリースクールに通った子たちは、人と違う道を通ることで、自信を取り戻し自分の道を見つけるために、沢山悩んで、考えて、もがいてきています。
保護者会などでも親は、人と違う自分の子供のことをとても悩んで、何とか独り立ちしてくれればいいと願っていましたが、一方で世間一般で言われる大学を出て企業に、とも望んでしまうんです。

でも、1番悩み苦しんでいるのは本人なんですね。
それでもちゃんとよりそう大人が周りにいることで、確実に自分の道を見つけ、歩んでいきます。
悩んだ分人への思いやりもあって、人間的にも大きく成長していると感じます。

大人は世間体など周りと比べることを潔くやめるところから始めなければなりません。
子供が安心してその場にいられること、子供の興味、成長をよく見て認めていく、見守っていくことが大切だと強く思います。

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