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注目し支援も続けていきたい「満蒙開拓平和記念館」と「戦場体験放映保存の会」

 中の人は、個人的に長野県阿智村にある「満蒙開拓平和記念館」のピースサポーターと、東京に事務所がある「戦場体験放映保存の会」の会員となっていて、いくばくかの会費でささやかに活動を応援しています。いずれも共通するのは、行政主体ではない、市民運動であるということであり、戦争の加害と被害をごまかすことなく、直視して後世に残すという点です。

両者のリーフレット

 戦場体験放映保存の会は、長野市で戦場体験100人展が行われた時、展示品を提供して以来のお付き合いがあり、今回の展示会にもおみやげ付きで見学に来てくださいました。また、最初の展示会に作った冊子「S12ーS20 信州と戦争の時代」のために、それまで収集されていた戦場体験者のインタビューを提供していただきました。このご支援がなければ、今の信州戦争資料センターはなかったといっても過言ではなく、最初の展示会にはお手伝いで応援もしてくださいました。

図録「S12-S20 信州と戦争の時代」
長野県民13人の戦場体験を収録

 会自体は2004年12月発足。聞き取りと動画記録などで貴重な数千人の証言を記録しており、2012年には「戦場体験史料館・電子版」を開設しています。リアルの証言を聴く会など、大変精力的で、応援していきたいと思って居ます。

「語ってから死のう」「語らずに死ねるか」との思いが多くの方を動かしています。

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 長野県阿智村の「満蒙開拓平和記念館」は、満蒙開拓の全容を伝える全国でも稀な施設です。2013年3月開館。全国からの満蒙開拓関連の資料の収蔵窓口ともなり、これらの品を整理する「満蒙開拓研究所」も併設しています。

サポーター会員に届くニュース「山河」
リーフレットの言葉

 リーフレットには「前事不忘・後事之師」とあります。これは、「過去を忘れず、明日の教訓とする」という意味で、満州移民の史実を風化させず、後世に伝えるとの思いが込められています。この考えに共感し、記念館での展示も行いました。
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 信州戦争資料センターは両者の精神に学びつつ、戦時の銃後を中心とした実物資料から、戦争の実態や戦争になだれ込んでいく時代を記録、後世に伝えたいと思って居ます。
 現在、各地の戦争に関連した資料館、博物館が閉じられつつあると聞きます。未来のために過去を忘れないよう、できることに力を尽くしていきたい。

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