戦時下、伊那中等学校の生徒たちの思いは―戦時教育令に感激、必勝のため教科書封印…
1945(昭和20)年4月より、大日本帝国は国民学校初等科(現在の小学校)を除くすべての学業を一年間停止させる処置に出ます。兵器や食料の生産に没頭させる狙いでした。
そしてこうした活動を最大限に有効にできるよう、検討した政府は5月22日、「戦時教育令」を公布します。これは、これまで個別の学校で編成してきた報国隊を、場合によっては学校の垣根を超えた「学徒隊」に編成しなおし、国内の八つの地方に連合体を作り、ピラミッド型の組織とすることで無駄をなくすことを狙ったものでした。同日