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嫌いな顧客を排除したいから独立事業主という働き方を選ぶこと

スクールカーストトップの陽キャでも集団行動が苦手

 最近、とあるサロネーゼのブログを読みました。彼女はいかにも陽キャで、常にスクールカーストの上位にいるようなタイプです。しかも合コンや飲み会の幹事を率先して引き受けるタイプです。

 しかし、彼女は「自分は集団行動が苦手」と何回かブログに書いていました。陽キャでスクールカーストの上位にいたお方が何をおっしゃるのでしょうか。「普通の女子は友達と常に一緒に行動したがるのに、あなたは単独行動が多すぎる」と高校の担任から心配された私は、この謎を放置したまま彼女のブログを読むのをやめました。

集団行動は嫌な人間との付き合いが避けられないから苦手な人

 そして彼女のブログを読むのをやめて数日後、ふと思いつきました。嫌なものは排除しないと気が済まない人は男女関係なく存在すること。集団行動では嫌な人間との付き合いが避けられないことが多いこと。彼女のいう「集団行動が苦手」とは「集団行動は嫌な人間との付き合いが避けられないから苦手」という意味かもしれないこと。

 「彼女が集団行動を苦手なのは、集団行動だと嫌な人間との付き合いが避けられないから」との仮説を念頭に置いて、彼女のブログを読み直しました。初見で読んだ時よりも腑に落ちる箇所が増えました。お気に入りの人間だけを周りに置いておきたい彼女の願望がブログから漏れ出ていることを再発見できました。彼女がサロネーゼになるのも納得です。

独立すれば嫌いな顧客と付き合わずに済む

 一般的に、フリーランスなどの独立事業主は不安定な働き方です。経済的にも社会的にも守ってくれる勤め先がなく、営業も自分でしていかなくてはいけません。独立事業主で食べていきたいなら、スキルや根性など人並み以上の何かが必要になります。

 しかし生計を立てる必要がない、それどころか常に赤字経営でも構わないなら、独立事業主は気楽のひとことです。確定申告もプロに丸投げすれば問題なし。自分の気に入った相手としか取引しないのも可能。サロネーゼのようなtoCなら、嫌なお客さんは適当に理由をつけて同業者に紹介すればよし。

   特にこのような働き方は、裕福な主婦や習い事の教室運営なら比較的実現しやすいやり方です。私がたまたま習った習い事の先生方は嫌いな生徒を追い出すなどはしなかったようです。しかし、習い事の先生やサロネーゼが嫌な生徒を巧みに追い出す話はたまに聞きます。

独立事業主が嫌いな顧客を排除するのかしないのかは、おそらく悩ましい問題

    私は独立事業主ではありません。しかし、独立事業主が嫌いな顧客を排除できるようにすることについては、悩ましい問題だと思います。特に習い事教室の運営だとそうです。ここでは習い事教室の運営を例に、私の意見を書きます。
     運営者がお金を気にせず楽しく働きたいなら、非常に有効な選択肢です。また、教室内で迷惑行為を繰り返すようなら破門も止む無しです。特に窃盗を教室内でされたら、破門どころか警察沙汰になるでしょう。丸く収まっているなら全て良しではないでしょうか。
    しかし、嫌な生徒だからと追い出す前に、あからさまな問題にはしっかり注意する、表だった問題が見当たらないなら折り合いをつけて付き合う、などの方法もあります。
    また、嫌な生徒の追放は大学の研究室やゼミでやるとアカハラ認定されてもおかしくありません。

嫌いな顧客を自分の一存で排除できる、独立事業主という試される存在

   長々と書きましたが、嫌な顧客を排除するかどうかはケースバイケースで私は何も言えません。しかし、独立事業主の大きな強みは「嫌いな顧客を自分の一存で排除できること」です。また、この強みは乱用すると信頼やビジネスチャンスがなくなる危険物でもあります。独立事業主というのはなかなか試される働き方だと思います。

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