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森の絵本

今月の絵本

『森の絵本』

長田 弘(著/文)荒井 良二(著/文)
発行:講談社
B5判 31ページ

とてもしずかないい絵本。
ゆっくりゆっくり
いつもより一呼吸も二呼吸もゆっくりと
思いのままに絵と言葉を眺めて
また一呼吸してページをめくり
物語をすすめていく。
現代にくらす私たちが忘れてしまっているような。
時間の使い方。

読み方によっては
これはまるで瞑想のような絵本です。
人生を俯瞰でみるもうひとつの視点が
ストーリーと共に読む人の道しるべになってくれるみちびいてくれる。
これをよむ時は
言葉をなぞって読むだけでめくってしまっては
なんだかすごくもったいない気がして。
言葉をなぞり終えたあとも
そのページにとどまっている。
もう一つの声は自分のなかの
大事なものをさがすお手伝いをしてくれます。
あぁ。そうだった。
私は、この風が
このにおいが
この空気で感じるこの感覚が。
好きだった。
大事だった。

だれの心のなかにもある
豊かな森の中への誘いです。


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