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おとなの会議での工夫が学校の「対話的な学び」に応用できるのでは。

こんにちは。SENSEITIONALです。
今回は以前、お話に出した
糸井さんと濱口さんの対談(ほぼ日イトイ新聞)からの学び
第二弾です。
↓対談はこちらから。今、音声コンテンツとしても聴けるようになっていてありがたいです。

第一弾は人に物事を教える順番と
それに隠されたヒントを考察しました。
実はSENSEITIONALの記事の中でも
読んでくれた人が多く、喜んでおります。

今回はコラボレーションや会議についての話ですが
学校の授業で注目されている
アクティブラーニング、
なかでも「対話的な学び・深い学び」に
応用が効くと思っています。
対話はさせてるけど学びが深まったのか、
難しさを感じている先生に
役立ったら嬉しいなと。
担当はSENSEITIONAL大塚です。

いきなり対話を始めないことが大事なようです

濱口さんが
効果的なコラボレーション法を確かめるべく
行った実験について簡単にご説明。

参加者を8つのグループに分けて
60分間、協力して課題に取り組ませます。
(課題は積み木を使ったものだそうですが、
 課題内容はあまり重要ではありません)
ポイントは各グループの時間の使い方を
指定している部分。
話し合いの方法が成果に及ぼす影響を検証します。

①②グループ
ずっと話し合い
③④グループ
最初20分は沈黙、後半40分で話し合い
⑤⑥グループ
最初20分は沈黙、一度考えを共有、
その後20分また沈黙
最後20分話し合い
⑦⑧グループ
40分沈黙、最後20分話し合い

図で説明すると下記の通り。

対談中の図を参考に作成

どういう結果になったのか。
対談中、濱口さんの言葉をそのまま引用します。

結果から言いますね。世界中でいろいろな人に対して何回か同じ実験をやっていますけど、
いつも、チーム5と6がダントツでいいです。頭ひとつ抜けます。
チーム1と2と比べると、チーム3から8はどれも良いアウトプットになりますが、
中でも5と6が一番です。
ちなみに作品の評価は、参加したチーム全員に目を閉じてもらって自分以外のチームで素晴らしいと思うものに投票してもらって集計するので、僕の意図は全く入っていません。
ほぼ日イトイ新聞「濱口秀司さんのアイデアのカケラたち」より

なんと…!面白いですよね。

いいコラボには沈黙が必要

ずっと議論を重ねている①②グループの方が、
いわゆるいいコラボレーションを
しているように見えるそうです。
「シーンとしている時間が、
 いいコラボレーションには必要なんですね」
これが今回の結果からの学びです。

大切なのは「話すこと」ではなく、「持ち寄り、磨き合うこと」

先生方も授業中に
「では、隣の人と話し合ってみましょう!」という
場面があるのではないでしょうか、
その前に個人思考の時間が
必要なんだろうなと思います。
中学生にもなると、
事前に宿題として考えてきておいて
議論から入る、なんて工夫もあるそうです。
子どもたちのリードは
うまくできている先生も多そうですね。
職員会議はどうでしょう。

私も仕事の中で私が仕切れるような議論では
このメソッドを取り入れるようにしています。
心なしか、立場関係なくフラットな議論に
持って行けてそうな気がしています。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
子どもたちに対話の力がついてくると
お家の人への「今日学校であったことの話」が
劇的に分かりやすくなるそうです。
教科学力と同じくらい、大事かもですね。

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