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教育現場のワオキャリア | 先生のキャリア

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教育現場の多様なキャリアストーリーを紹介しています。
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#教育現場のワオワーク

民間企業から小学校教員への転職、そしてドイツでの暮らし。たくさんの寄り道をして感じた「自分を知る」ことの大切さ

幼い頃より小学校教員に憧れ、大学は迷わず教育学部に進学。将来は教員になることが既定路線だったにも関わらず、民間企業への就職を選んだ名越さん。 大学院まで学んだアートへの関心と刺激的な出会いを求めて、画材・オフィス事務用品を扱う民間企業などで約3年働いた後、小学校の先生の道へ。 さまざまなキャリアという寄り道を経験した名越さんは「ちがいは学び」をモットーに、「自分を知る」ことの大切さを子どもたちに伝えている。そんな名越さんのキャリアヒストリーについてお話を聞いた。 美術教

上下関係ではなく、対等に生徒と関わる先生でありたい。企業と中・高・大での勤務経験を経て辿り着いた生徒との向き合い方とは?

「教員は世間知らず」と認識されがちな風潮が嫌で、大学教員を辞めて民間企業を経験してから、再び教員の道に進んだ牛込紘太さん。 一言に「教員」といっても、中学校・高校・大学という校種の違いだけでなく、専任教諭・非常勤講師、全日制・通信制というさまざまな違いもある。 これらの全てを経験してきた牛込さんに、教育業界の魅力や民間企業からの転職を生かしたキャリア教育の実現、どんなときも変わらずに大切にしていることなどを聞いた。 「世間知らずな教員」になりたくなくて、企業勤めを経て教

アイデアを形にする「実行力」を身につけて、自己効力感をぶち上げよう!デザイン会社・IDEOのデザイナーが教育の世界にアプローチする理由

グローバルに展開するデザインコンサルティング会社IDEO(アイデオ)。 その東京オフィスであるIDEO Tokyoでインタラクション・デザイナー・リードとして活躍されている油木田 大祐さんは、実際に自分の手や体を動かして創作する“ものづくり”の過程を通して、自己効力感を高める経験の機会を、子ども向けのワークショップという形で提供している。 デザイナーとして、今世界が必要としているアイデアを形にする「実行力」を伝えるために、産業界から教育現場にアプローチする油木田さん。どんな

人生、ありのままの自分を出せたもの勝ち!20年の教員生活から起業に転じ、50歳を前に再び教育現場に舞い戻った校長の思い

現在、ドルトン東京学園の校長をされている安居長敏さんは、大学卒業後、地元・滋賀県の女子高校に20年以上務めた後、突然辞職。慌てる家族をよそに、なんと民間のFMラジオ局を2つも起業するという経験を経て、再び2006年に学校教育の現場に舞い戻ったというユニークなキャリアを持つ。 キャリアの変遷を重ねる中で、自分自身の人生観が変化していったという安居さん。どんな心境で学校経営に携われているのか、お話を聞いた。 ドルトン東京学園の教育、先生の役割と職場づくり ——安居さんが校長

目の前の子どもたちが成長するために、できることはやりたい。小学校教員を退職してもなお、教育に関わり続ける理由とは?

新卒で小学校教員というキャリアを選択した角田真優さん。「一人ひとりの子どもの意思を尊重する」ことを大切に公立小学校に勤務するも、自分の実現したい教室の姿と現実のギャップに違和感を感じ退職。 その後のキャリアについて悩んだ末に、教育プログラムなどを手掛ける民間企業へ転職し、5年目を迎える。 角田さんはなぜ学校現場を離れてもなお、教育業界に関わり続けているのだろうか。学校外から教育に関わる人として、教員とは異なる立場で子どもたちの学びや育ちを見つめ続けている角田さんに詳しくお

子どもたちのハレとケの、ケも知りたくて教員へ。学校現場から研究サポートすることで見えてきた、生徒一人ひとりのリアルな姿

三田国際学園中学校・高等学校の理科教諭として、生徒の研究活動のサポートをしている秋山佳央さん。 前職では、企業の側から研究活動に取り組む生徒をサポートしたり、実験教室の企画運営に従事。「企業の人」として見る教育現場と、「学校の先生」として子どもたちの前に立ったときに見える景色はどう違うのだろうか。 企業と教育現場、2つの立場から学校や生徒を見てきた秋山さんにお話を伺いました。 生物の研究に没頭した大学時代 ——まずはじめに、秋山さんの教員歴と現在の業務について教えてい

臨時教員免許で2年間小学校教員に。民間企業で培った経験は、教育現場で必ず生きる!

教育系NPO「Teach For Japan」の仕組みを活用し、現在は福岡県の公立小学校で、英語とプログラミングを教えている吉田菜那さん。 大学時代には学校教育学を専攻し、子どもと関わるさまざまな経験をする中で「子どもを教える大人のあり方が、子どもに強く影響する」と感じ、卒業後は人材教育のコンサルティング会社に就職。企業内の研修などを通して、大人の変容に携わってきました。 そんな吉田さんが、なぜ民間企業から小学校教員に転職しようと考えたのか、詳しくお話を聞きました。 大

大人の期待を越えていく子どもを育てたい。ユニークな教室を立ち上げた元広告ディレクターが考える、教育業界の魅力とは?

大学卒業後、大手事業会社に就職するも1年で退職し、独立・開業して「studioあお」というプロジェクト型の学習教室を立ち上げたのが、株式会社COLEYOの川村哲也さんだ。 現在は教室運営だけでなく、「よのなか体験教室 タッチ」という、子ども時代に体験できることを増やす事業にも力を注いでいる。 やりたいことを見つけ、挑戦し続ける子どもたちを増やすべく日々奔走する川村さんは、なぜ教育業界での起業という選択肢に舵を切ったのか?詳しくお話を伺った。 子ども時代の体験の数を増やし

一般企業→NPO→フィンランド留学、そして小学校の先生に。多くの越境から見えてきた、教育現場で働く魅力とは?

現在私立の小学校で英語の授業を担当している田中潤子さんは、一般企業、NPOでの勤務、フィンランド留学などの経験を経て、小学校の先生になるという、異色のキャリアの持ち主だ。 田中さんは大学で文学部・教育学専攻に進学するも、教員の道ではなく一般企業に就職し、広告の営業や人材育成に5年間従事。その後、小学生の放課後の居場所を提供するNPO法人での勤務を経て、フィンランドの大学院で教育学修士を取得した。さまざまな越境体験を通して、「ずっと避けていた教員の仕事にチャレンジしてみたい」

企業人から複業する校長に。教員の役割は、学ぶ環境をデザインすること

ビジネスの世界でさまざまなキャリアを積まれてきた札幌新陽高校 校長の赤司展子さん。東日本大震災の被災地支援をきっかけに、教育の世界に関わることとなります。 これまでのキャリアで培ってきた経験を「学校教育」の世界で生かそうと「複業する校長」をコンセプトに活躍される赤司さんに、教育現場で実際に働かれてみた感想や思いについて聞きました。 ビジネスの世界から、教育の世界へ ——ビジネスの世界でキャリアを積んでこられた赤司さんが教育の世界に飛び込むきっかけは何だったのでしょうか?

自律的学習者を育てて社会を変える。食品会社営業の経験を生かし、学校と社会をつなぐ小学校教諭の挑戦

食品会社の営業職から小学校教諭に転身した山下徹さん。社会人経験を生かし、民間企業と協働した「総合的な学習の時間」の実践に取り組んでいる。 学校現場で働く魅力を「子どもの熱意や真摯さに触れることで、大人たちにも学びがあること」だと語る山下さんは、なぜ教育業界への転職を志したのだろうか。教育業界で働くやりがいはどこにあるのか、詳しく話を聞いた。 上司に育ててもらった感覚が教育を志すきっかけに ——まずは山下さんのご経歴についてお聞かせいただけますか? 私は現在、東京都三鷹

子どもと大人が学び合う場をデザインしたい。「会いにいけるセンセイ」の、教育×子どもが軸にあるキャリア

教員(神奈川県)→民間企業(東京都)→教員(高知県)と働く環境を変えながら「教育と子ども」を軸にキャリアを歩まれてきた野崎浩平さん。 本業と並行して、学校の外でも現役教員と気軽に話せる場「会いにいけるセンセイ」や、誰も教えてくれない保護者のやり方を考える「みんなの保護者会」というユニークな活動や場づくりに意欲的に取り組まれ、「のざたん」の愛称でも親しまれています。 そんな野崎さんのキャリアの変遷や活動の原動力になっている経験、教育と子どもたちへの思いについて聞きました。

子どもとの間に壁をつくらないあり方を大切に。逗子の小学校教員が語る、“企業”での勤務経験と“教員”という仕事への思い

神奈川県にある逗子市立久木小学校で、研究主任として、日々子どもたちの主体的かつ探究的な学びを研究、実践している大窪昌哉さん。 そんな大窪さんは教員になる前の約7年間、一般企業で経理の仕事に従事していたという。そこからなぜ、どのような経緯で教育現場に転職することを決意したのだろうか。 また、企業での経験が自身の教育観にどのような影響を与えているのか。その後の14年間の教員生活で実感していることと合わせて、話を聞いた。 人ともっと関わりたくて、教員の道へ ——大窪さんは教

「二足のわらじ」で教育の世界へ。放課後NPO代表×学園理事長を務める元会社員の、小さな一歩とは?

「野球部みたいに夢中になれる40代、50代を過ごしたいと思っていたんです」 自身が教育業界に関わるきっかけをそう振り返るのは、株式会社丸井に入社後、放課後NPOアフタースクールを立ち上げ、現在は渋谷区教育委員や東京・中野区の新渡戸文化学園の理事長を務める平岩国泰さん。 これまで“民間企業とNPO”、“NPOと学校”といった「二足のわらじ」で活動を続けてきた平岩さんに、NPOを立ち上げた経緯や、学園理事長として学校づくりに懸ける思いについて話を聞きました。 子どもたちの放