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アーユルヴェーダクリニック

久しぶりにアーユルヴェーダクリニックに行ってきた。
今回の通院は3年振りとクリニックの通院記録より判明。

このクリニック先日、受講したビギナーズコースを主催している
アーユルヴェーダスクールの副校長である及川先生が診察しているクリニックだ。

少し話がそれるが、ビギナーズコースで学んだ内容の一つに、
アーユルヴェーダの目的と定義がある。
何れもアーユルヴェーダの古典に書かれているものだという。

目的:健康な人の健康を護り、病人の病気を鎮静することである

定義:アーユルヴェーダとは有益な人生と無益な人生、幸福な人生と不幸な人生、人生にとって有益なことと無益なこと、人生の長さ、人生そのものが説かれているもののことをいう

「幸福・不幸」と「有益・無益」の明確な違い、差についてもここで学びました。詳細は割愛しますが。

これらに照らし合わせると、前回通院した目的は「病人の病気を鎮静する」が主目的で、自分の心持を定義に照らし合わせると、どちらかというと「幸福・不幸」の心持ちだった。

前回の通院の「目的」の割合が、「病人の病気を鎮静する」が100%だったとするならば、今回の通院では「病人の~」割合が40%くらいに減り、「健康な人の健康を護り」の割合が0→60%にグググっと増えた気がする。
病気の部分については、潰瘍性大腸炎を例に挙げると、
3年前に比べると症状は大分改善されており、現在はガスが溜まる症状が続いているぐらいの不調。(ガスが溜まるも辛いは辛いけれど、それ以外の症状に比べると私的には軽い感じがする)

そして、今回の診察では、3年前のカウンセリング内容にも触れながら、様々なテーマについて話した。
アーユルヴェーダの診察は2回目だが、その中で感じたことは病気が成り立つ原因を日々の生活などについてカウンセリングしながら読み解いていかれている感じがする。
様々な大なり小なりの出来事の何かが互いに影響しあって病気という状態が生まれ成り立っていってるんだろうなぁ。と、ふとそんなことを思った。

また、カウンセリングの中で30代で両親を立て続けに亡くしたことに触れられ、いつも30代は仕事と両親を一人で介護していたので若干記憶がありません。と答えることが多く、今回もそんな感じで答えた。
大体そのような回答をすると大抵の方は「あぁ、大変でしたね」というような反応で終わることが多いのだが、今回は全くの違う先生からの反応があり、嫌な感じがしない戸惑いを覚えた。

先生の反応は「一人で介護していた両親を亡くした」と一言で表現していますが、その一言の中にどんな感情や思いがありましたか?
一言で片づけられるような体験ではなかったと思うのです。どうでした?と聞かれた。
先生からの質問をトリガーに両親、主に父親が亡くなった時の記憶が
ブワッと思い出された。
その時のことを話していたら、以前に比べると大分小さくなったが、
まだ自分の中にかすかに残っている父親を亡くした時の悲しみや「悲しみ」を中心に取り巻く様々な思いや感情が思い出され涙が出てきた。
涙が流れるままに話していると、「あぁまだ私の中に両親を亡くした悲しみが息づいているんだなぁ」「あの時感じたぽっかり空いた穴はふさがっていないんだなぁ」ということを改めて認識した。
そして、今回認識しただけでなく、「ぽっかり空いていてもいいや」と、
投げやりな気持ちではないのだが、初めてそう思えた。

父の死後、間もなくして「ぽっかり空いた穴」をはっきり自覚したことがあり、その穴を埋めようと思うことはなかったが、あっても良いとも思ったことはなかった。ただ、「ぽっかり空いた穴がそこにある」だけを認識しているだけだった。このことは日々の営みの中で認識することはないけれど、今回のように先生に質問されて感じるということは、そのことに対して無自覚になっているだけで、常に感じていたものだったのかもしれない。とも思った。

上記以外にも幾つかお話しをしたところ、先生から「これまでの出来事を通じて、〇〇さんは祝福されていますね。」というようなことを言われ、
思いがけない言葉をかけられ、思わず心がほっこりして、色んなことに対して優しい気持ちになれそうな気がした。

それ以外にも、ビギナーズコースでの学びの感想やこれから起業見据えてスクールでアーユルヴェーダを学ぶ予定だが、アーユルヴェーダをやっていくわけではないところにある目的等についても色々お話しした。
そういったことについても先生と話せる機会がもてたことが嬉しかった。

今回の通院は体調不良を改善していきたいということろもあったが、
詳細は省くがアーユルヴェーダの中で説かれている「なすべきもの」を準備するための時間=診察でもあった気がする。

最後にいただいた処方も守りつつ、前回東京を離れることになり断念した
トリートメントプランも受けていこうと思う。
及川先生、ありがとうございました。

そして、今回の診察を通じてアーユルヴェーダは、私にとっての
リベラルアーツだな。という思いを強くした。


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