抗がん剤について

抗がん剤ときくと、どんな印象でしょうか?

がん治療の一つ。手術のあとの予防や転移病変に対して行う治療。家族のいのちを救ってくれた薬、髪が抜ける、正常なからだを傷つける、からだが弱る、吐く、こわい薬、良くない薬、などご自身や周りの方が経験される方も多く思いは様々かと思います。どちらかというと、ネガティブなイメージのが強いなのかなあ。と感じますが。いろんな思いが巡るテーマなので、そこはいろんな思いを巡らせてもらって大丈夫です。私の表現がもしかしたら、不快に感じたりしたらそれはそれとして、その思い感じてみてください。大事な決断のときこそ、フラットに、中立に自分をおいて、自分が感じること、どうしたいか、に目を向けてほしいなと思って書いています。

私は、看護師として働いていた20代、

抗がん剤には強い抵抗感を感じていました。

患者さんを見ていて辛そうだなとか、投与するときに、防護具をつけて処置するので、毒に暴露しないように仕込まれたので、その印象がつよく残ってしまったんですね。

患者さんにとっては、命綱だったり、信頼する先生との大切な治療だったりするのに、未熟だった私は、自分の恐怖のほうがまさってしまい。必死だったのもあり、一緒にがんばりましょうと患者さんに寄り添いきれなかったこと、申し訳なかったなあと今になって思います。

自分で治療を決める患者さんにとっては、ありがたい薬だと信じてるんだから、それを後押ししてくださる看護師さんたちには、ありがとうの一心です。

自分がその身になって初めてわかる。

学びの日々、病や治療のおかげで、気づかせてもらうことばかりです。

どんな薬も、人によって

いろんな副作用がでます。西洋薬にしても薬草にしてもおんなじ。作用も違うし、体調によっても違うから。こないだは大丈夫でも、今日はちょっと。

飲みたくないな、やりたくないな、休みたいな。

そんな日はからだのこえに従うのが一番。

入院すると、家にいたり自然のなかにいるときより

エネルギーが落ちるのを感じますが、

でも、入院すると強制的に寝ることしかなくなるので、

試しにベッドによこになると、スーっと眠りに入る自分がいます。昼間でも。元気と思っていても、です。

それが、心地よいのです。

あー自分疲れてたんやなあっ、て感じて、ありがとうね。

自分に声をかけてあげると

ふーっと力が抜けていく。

それが、心地よい。

病院は、養生する場だから、休む環境は整えてあるのでありがたいですね。

で、話にもどります。

特に抗がん剤は、正常な細胞も傷つけると言われるので、強い副作用が出ると言われます。

抗がん剤治療を選択するかどうかは病状やその方の背景などによると思います。

世界的にみると、抗がん剤治療は遅れてる、効かないという意見や研究などもあるようですが。そもそも、がんや糖尿病などの食事や運動、ライフスタイルなどの生活習慣が一因の不調や病については、ひとえに、がん三大療法が効く、効かないの前に自分を振りかえることが必要と私は思います。

自分の生き方を振り返らずして、

効かないとか悪いものだとかいえたものではない。西洋医学が良くないとかいってるうちは、人のせいにしてるんですよね。私もそうでした。

抗がん剤も、そんないのちを救ってくれる可能性のある一つの愛の手段。

確かに体を傷つけはするけれど、

どう受け入れていくかで、効果や副作用は変わってくるのではないかと。信頼とか、信じる心とか、見えないものの影響って大きいんじゃないかなと思います。

信じるものは救われるって。

よく言うけど。私はこの一年、自分を、人を信じ続けて

いろんなことが結び付いて、結果よくなかったことはありません。すべてに感謝があふれてきます。

今治療してることさえも。

そして、驚いたことに

病によっては、完治を望める抗がん剤治療もあるのです!

(医療に関わっていながら知らなかったんですが。)

日々研究を重ねてくださる方々のおかげで、治療の確立されてきたものがあります。不治の病だった急性骨髄性白血病もそのひとつ。

そして、私の絨毛性腫瘍。

抗がん剤がなかった時代は、転移するかいなかもわからず、していても治療法がないので、その後のいのちは運任せだったものです。

絨毛性腫瘍は、昔からいのちを産み育む女性たちが

子どもを残すためいのちをかけて付き合ってきたもの。

転移した二人に一人が亡くなる悲しい病だったそうです。

産婦人科の先生とそんな話もしました。

それが、治療の確立でほぼ100%なおるものになってきた。

これは、一概に抗がん剤は悪いといえたものではなく、ただ、感謝しかありません。いのちの定めを受け入れていのちを終えることも考えたけど。でも、生きたいし。やりたいことあるし!ここはよろしく頼ってみるしかない。

決めるには、かききれないくらいの思いや不安や葛藤など

ありましたが、あるとき、自分のなかでひっかかっていたものがはずれて。もう観念して身を委ねました。

病は、自分の癖やこだわりを手放すようにメッセージをくれてるのかもしれません。

ただ、副作用はあるので。

副作用が強いと、治療を中断したり中止したりしないといけなくなるので、少しでも自分らしく、QOL(生活の質)をおとさずに、事なく治療を続けられる方法はないか、探りました。

恐れるだけではなく、自分の使う薬を自分でも調べて、わからないことは先生や薬剤師さんにきいて、対策をうつことができる!

せっかくの機会だから楽しんで。

私は、漢方に出逢いました。続く。





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