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【エッセイ】自分自身と向き合うための一歩

これは自身のカウンセリング経験をベースにした
あるクライアントとカウンセラーの対話を描いたエッセイ作品です。

登場人物は架空です。

クライアントはアダルトチルドレンを想定。
心療内科に通院中。
真面目で完璧主義。二極化思考。対人関係に悩んでいる。

「」がクライアント、『』がカウンセラーの言葉

カウンセラーの発言の根拠はありませんのでご注意ください。
読み物としてお楽しみいただけると幸いです。

ある日のカウンセリングにて。

「ある本で依存性パーソナリティについて知りました。
先生はご存知でしょうか。自分は依存性パーソナリティだと思います。」

『依存性パーソナリティとは、自分自身で決断を下すことや、自己の生活を維持することが困難であると感じることが多く、他人に依存する傾向があるパーソナリティ障害のことを指します。また、孤独や拒否に敏感であり、常に誰かに対して支援や承認を求めることが多い傾向があります。』

「もう少し具体的にしりたいです。」

『依存性パーソナリティ障害の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。』

  • 自己決定が難しい:自分で決断を下すことが困難で、他人の意見や助言に依存する傾向がある。

  • 承認欲求が強い:自分を肯定してもらうために、常に他人に頼る必要があると感じる。

  • 孤独に弱い:孤独を感じると不安や恐怖を感じるため、常に誰かと接触している必要があると感じる。

  • 責任を回避する:責任や義務を持つことが不安で、責任を他人に押し付ける傾向がある。

  • 過剰な配慮:他人の意見や希望を優先し、自分の欲求やニーズを抑えてしまう傾向がある。


『これらの特徴が、依存性パーソナリティ障害を持つ人の人生や人間関係に影響を与えることがあります。』

「どのようにしたら改善できますか?」

『依存性パーソナリティ障害を改善するためには、専門家の治療や自己療法が必要となる場合があります。以下は、一般的な改善方法の例です。』

  • 自己肯定感の向上:自分自身に対する自信や自己価値感を高めることで、他人に頼る必要がなくなる場合があります。

  • 自己決定の練習:自分自身で小さな決断をすることから始め、徐々に大きな決断にも挑戦することで、自己決定能力を向上させることができます。

  • マインドフルネス:自分の感情や思考を客観的に観察することで、自分自身に対する理解を深め、依存的な傾向を緩和することができます。

  • 対人関係スキルの向上:自己主張や人間関係の適切な距離感などのスキルを向上させることで、健康的な人間関係を築くことができます。


『これらの方法を実践することで、依存性パーソナリティ障害の症状が軽減されることがありますが、必ずしも改善するとは限りません。専門家の治療や支援を受けることが重要です。』

「自分の気持ちに素直に生きたいんですけど、容易ではないと思います。
義理や世間体というものに縛られることもあるし、自分の人生と言えども、
自分の気持ちよりも周囲の期待や思惑を優先せざるを得ないときも少なくありませんよね」

『確かに、自分の気持ちに素直に生きることは簡単ではありません。周囲の期待や思惑、義理や世間体などに縛られることがあるためです。

しかし、自分の気持ちに素直に生きることができると、自分自身や周囲の人々との関係性が健全になり、心身ともに健康的な状態を保つことができます。

また、自分自身が納得するような人生を生きることができるため、充実感や幸福感を得ることができる可能性が高くなります。

ただし、自分の気持ちに素直に生きることが周囲の人々に迷惑をかけたり、社会的なルールに違反することになる場合は、考え方を改める必要があります。

自己中心的な行動や思考は避け、バランスの取れた視点で物事を考えることが大切です。

自分の気持ちに素直に生きることができない場合は、専門家に相談したり、自己探求や心理的な成長に取り組むことで、自分自身と向き合い、自己実現することができるかもしれません。』

「もっと素直になりたいなと思うときがあります」

『「もっと素直になりたい」という気持ちはとても素晴らしいですね。素直になることで、自分自身や周囲の人々との関係性をより良好なものにし、より充実した人生を送ることができるようになります。

素直になるためには、自分自身に対する正直な気持ちや思考を受け入れ、それを周囲の人々に伝える勇気が必要になります。

自分自身をよく知ることや、自己啓発や心理的な成長に取り組むことで、自己理解が深まり、自分自身と向き合うことができます。

また、自分自身の意見や感情を表明することに不安や恐れがある場合は、少しずつ練習してみることが大切です。

まずは、自分自身に対して素直になることから始めて、次に身近な人に対して自分の気持ちを伝えるようにしてみると良いでしょう。

さらに、素直さや率直さを身につけるためには、相手の立場や気持ちに配慮し、コミュニケーションを取ることが大切です。

相手との対話を通じて、お互いの気持ちや考え方を理解し合うことができ、より良好な関係性を築くことができます。

以上のように、自己理解やコミュニケーション能力の向上など、様々な方法があるため、自分に合った方法を探して、素直さや率直さを身につけていくことが大切です。』

「いきなり他人にさらけ出すのは抵抗があります。 自分自身に対しても素直になっているとは言えないんですが、どうしたらいいでしょうか」

『他人に自分の気持ちや思考をさらけ出すことは、確かに抵抗を感じる人が多いと思います。

まずは、自分自身に対して素直になることから始めてみると良いでしょう。

自分自身に対して素直になるためには、まずは自分自身と向き合うことが大切です。

自分自身の気持ちや思考を客観的に見つめ、自分自身に対して正直になることで、自己理解を深めることができます。

自分自身に対して素直になるためには、自分自身に向き合う時間を作り、自己探求に取り組むことが大切です。

自己探求には、自分自身に対する振り返りや日記をつけること、自分自身に問いかけること、自己啓発書籍やセミナーに参加することなど、様々な方法があります。

自己探求を通じて、自分自身に対する理解を深め、自己成長を促すことができます。

また、自己探求を通じて自分自身に素直になった後に、他人に対して素直になることにチャレンジしてみるのも良いでしょう。

自分自身に対して素直になることができた経験を活かし、相手に対しても自分の気持ちや思考を素直に伝えるようにしてみましょう。

自己理解が深まることで、相手との対話やコミュニケーションもスムーズに進むことがあります。

以上のように、自己探求を通じて自分自身に対する素直さを高め、自己成長を促すことが大切です。

自己成長を通じて、他人に対しても素直になることができるようになります。』

「マインドフルネスは自分を素直になれる一つの方法なのでしょうか」
(補足)自分と向き合うことについて以前に調べたことがあった

『はい、マインドフルネスは自分を素直になれる一つの方法の一つです。

マインドフルネスとは、今この瞬間に意識を集中させ、自分の感情や思考、周囲の環境などを客観的に捉えることができる状態を指します。

マインドフルネスを実践することで、自分自身に対する理解を深めることができ、自分を素直に見つめることができます。

マインドフルネスを実践する際には、呼吸に意識を集中させたり、周囲の音や感覚に注意を向けたりすることで、自分自身に集中し、内面に向き合うことができます。

また、マインドフルネスを実践することで、過去や未来にばかり気をとられることなく、現在に生きることができます。

これによって、自分自身に対する素直さを高めることができます。

さらに、マインドフルネスを継続的に実践することで、自分自身に対する気づきや理解が深まり、自己成長を促すことができます。

自己成長が促されることで、自分自身に対する素直さや、周囲の人々との良好な関係性を築くことができるようになります。

したがって、マインドフルネスは自分を素直になれる一つの方法の一つであり、自己探求や自己成長に取り組む上で有用なツールの一つと言えます。』

「色々と調べたんですけど、本当に沢山の本やセミナーがあってどれがいいのかわかりませんでした。どれもこれもに参加したら疲れてしまいそう。」

『確かに、全ての本やセミナーに参加することは難しいですし、疲れてしまうかもしれません。

そのため、まずは自分が抱えている課題や問題を明確にし、優先順位をつけることが大切です。

例えば、自分が抱えている課題の中で最も深刻なものから対処していくと良いでしょう。

また、参加する前に、自分がどのようなアウトプットを得たいのか、何を学びたいのかを明確にすることも重要です。

それによって、自分にとって本当に必要な情報や知識を得ることができ、無駄な時間やエネルギーを消費することを避けることができます。

さらに、一度に複数の本やセミナーに参加することはできなくても、自己学習やオンラインコンテンツを利用することで、自分のペースで学ぶことができます。

自分が抱えている課題や問題に合わせて、適切な情報や知識を取り入れながら、自分自身を改善していくことが大切です。』

「まずは素直になるためのステップが知りたいです。」

『素直になるためのステップとしては、以下のようなものがあります。

  1. 自分自身と向き合うこと:自分自身をよく知ることが大切です。自分が何を欲しているのか、何が好きで何が嫌いなのか、自分の強みや弱みなどを把握することで、自分自身との対話が深まります。

  2. 感情を認めること:素直になるためには、自分の感情に正直に向き合うことが必要です。自分の感情を無視したり、押し殺したりすることは、素直であることからは程遠い行為です。自分の感情を認め、受け入れることで、自分自身と向き合うことができます。

  3. 他人とのコミュニケーションを大切にすること:他人とのコミュニケーションにおいては、相手の意見や気持ちを尊重することが大切です。自分の考えや感情ばかりを主張していると、相手との関係が悪化してしまうことがあります。相手と対等な立場でコミュニケーションを図り、相手の意見や気持ちを理解し、受け入れることが大切です。

  4. 変化を受け入れること:素直であることは、変化を受け入れることも含まれます。自分自身や周りの状況が変化することは避けられません。その際に、過去の思い出や固定観念にとらわれず、柔軟に対応することが大切です。

これらのステップを意識して、少しずつ実践していくことで、より素直な自分に近づくことができます。』

「自分が何を欲しているのか、何が好きで何が嫌いなのか、自分の強みや弱みがわからないんです。過去に何度もやってみたんですけど。」

『自分自身をよく知ることは、簡単なことではありません。

それに、人は成長し続ける生き物であるため、自分自身を知ることも、人生の中で何度も繰り返し行う必要があるかもしれません。

以下は、自分自身を知るためのいくつかの方法です。

  1. メモを取ること:日々の生活の中で、感じたことや思ったことをメモしてみると良いでしょう。自分が何を望んでいるか、何に興味があるのか、どのような状況でストレスを感じるのか、といったことがわかるかもしれません。

  2. 自分自身に問いかけること:自分自身に、自分が本当に望んでいることは何か、何が好きで何が嫌いか、自分の強みや弱みは何か、といった問いかけをしてみると良いでしょう。自分自身に向き合うことで、自分自身との対話が深まります。

  3. 周りの人からフィードバックをもらうこと:自分のことをよく知っている人から、フィードバックをもらうことも効果的です。信頼できる友人や家族、上司や同僚などから、自分の強みや弱み、自分の良いところや改善すべきところなどを聞いてみると良いでしょう。

  4. 興味を持ったことに取り組むこと:自分が興味を持っていることに取り組むことで、自分自身の好みや能力を発見できるかもしれません。また、新しいことに挑戦することで、自分自身がどのような能力を持っているかを知ることもできます。

これらの方法を試して、自分自身を知ることを継続的に行ってみると、自分自身について理解が深まり、自分が何を望んでいるのか、何が好きで何が嫌いか、自分の強みや弱みは何か、といったことが明らかになってくるかもしれません。』

「自分を理解していない状態でマインドフルネスを試しても多分うまくいかないですよね」

『自分自身を理解することが難しい状態でマインドフルネスを行っても、うまくいかない場合があります。

まずは自分自身を客観的に観察するための基盤を整えることが大切です。

具体的には、自分の気持ちや思考を日記に書き出す、自分にとって重要な価値観を整理する、自分のやりたいことを考えてみる、などが挙げられます。

これらのステップを踏んで自分自身について理解を深めた後に、マインドフルネスを行うと、より効果的な結果が得られるでしょう。』

「思考を整理したいです。日記の上手な付け方はなにかありますか。」

『日記を付ける際には、次のようなポイントに注意することで、思考を整理しやすくすることができます。

  1. 時間を決めて毎日続ける

日記を付ける時間を決めて、毎日続けることで習慣化しやすくなります。朝、寝る前、ランチタイムなど、自分に合ったタイミングを見つけて続けてみましょう。

2.自分に正直に書く

自分自身に正直に、自分の気持ちや思考を書き出しましょう。遠慮したり、誰かに読まれたときに傷つくようなことを書かないように気をつける必要はありますが、自分に正直に書くことが大切です。

3.感情とともに事実を書く

感情とともに、自分がどんな状況にあったか、どんなことがあったか、具体的な事実を書くことが大切です。感情だけではなく、客観的な視点で物事を捉えることで、自分自身を客観的に見ることができます。

4.肯定的なことも書く

日記には、悩みや不安などネガティブな感情だけでなく、肯定的なことや自分が嬉しかったことなど、ポジティブな内容も書くようにしましょう。ポジティブな内容を書くことで、自分自身の気持ちが明るくなり、前向きに考えることができるようになります。

以上のポイントに気をつけて、日記を付けることで、自分自身を客観的に見つめ直すことができるようになります。』

「『感情とともに事実を書く』の部分がよくわからないです」

『「感情とともに事実を書く」とは、自分が日記に書こうとしている出来事や状況について、単に感情だけでなく、具体的な事実も一緒に書き出すことを指します。

例えば、仕事でストレスを感じた場合、ストレスを感じた感情だけではなく、具体的にどのような仕事がストレスを引き起こしたのか、どのような人と関わったのかなど、客観的な事実も書き出します。

このようにすることで、感情だけでなく、具体的な事実も整理することができます。

また、事実を書き出すことで、自分の思考が混乱していた場合でも、客観的な事実を見ることで、冷静に考えることができるようになります。

感情と事実を一緒に書くことで、自分自身の思考を整理し、自己認識を高めることができます。』

「そもそもの話ですが、書くのと頭で考えるのではどう違うのでしょう?」

『書くことと頭で考えることは、違う点がいくつかあります。

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