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信頼されているのか? 依存されているのか?

今回のテーマは「人間関係」です。
題して、『信頼と依存の違い』について、思うところを存分にお話しさせて頂きます。

上記のYouTube動画でも解説させて頂いてますので、よろしければそちらもご覧頂けますと大変有難いです。

最初に今回お話する内容について、大まかにポイントをお伝えしますと、

①信頼している人と依存している人を見極めるポイントについて
②他人に依存する人の特徴について
③依存されないための対策について


以上の3つとなっております。

ちなみに今回お話しする内容は、あくまで「される側」の視点、つまり信頼される側、あるいは依存される側の視点に立ったお話となりますので、その点も宜しくお願い致します。

それでは早速本題に入っていきます。
もし皆さんが、ある人から「あなたの事を信頼しています」と言われたら、相手にもよると思いますけど、悪い気はしない事の方が多いと思います。
しかしここで注意して頂きたいのは、『本当にその人はあなたの事を信頼しているのかどうか?』という点です。
もしかしたら、本人は「信頼している」つもりであっても、実はただ「依存している」だけなのかもしれません。
他人から信頼されている状態は好ましい事だと言えますが、他人から依存されている状態というのは、ハッキリ言ってろくな事が起きないので、好ましくない状態だと考えられます。
それぐらい、「信頼されている」のと「依存されている」のとでは、雲泥の差があると言えるからです。

では、相手の人が自分の事を信頼しているのか、それとも依存しているのかを見極めるポイントは何かと言いますと、それは、相手の人が「あなたの立場に立って物事を考えられているかどうか」だと言えるでしょう。

例えば、日頃から「あなたの事を信頼している」と口にしている友人がいるとします。
その友人から、急に「明日会いたいから自宅に行って良い?」と連絡があったとします。
ところが明日あなたは既に別の用事が入ってますので、その友人に「別の日にしてほしい」と返事をしたとします。
しかしその友人は、「どうしても明日会いたいから、何とか予定を変更してほしい」と言って、何が何でも明日会おうとします。
これは、あなたの都合を一切考えていない、つまり相手の立場に立って物事を考えられていません。
もし本当にあなたの事を信頼している友人であれば、あなたの都合を考えて、日を改めるように配慮をすると思うからです。
他にも色々なケースが考えられますが、こういった「相手の立場に立って物事を考えられない」というのが、依存している人の最も分かりやすい特徴だと言えるでしょう。

その他にも依存している人を見極めるポイントとして、3つほど依存する人の特徴を挙げさせて頂きますと、まず1つ目として、「特定の人を過大評価する傾向が強い」という点が挙げられます。
依存しやすい人というのは、その依存の対象となっている相手の事を、欠点が一切ない完璧な人であるとか、人間的に素晴らしい完璧な善人であると思い込む傾向が強いからです。
だからこそ、「この人なら自分の期待を絶対に裏切らない!」と決めつけてしまい、その人に精神的な依存をしてしまう事が多々起こり得ます。
別の言葉で言いますと、他人を「0か1か」「敵か味方か」「好きか嫌いか」「善人か悪人か」という極端な思考で判断する傾向が強いので、
それまで物凄く相手の事を慕っていたのに、何かの拍子で掌を返すように態度が豹変してしまい、相手に対して攻撃的な態度に出てしまうという一面も持ち合わせています。

次に2つ目の特徴としまして、「短期間で一気に距離を詰めてこようとする」という点も挙げられます。
つまり、他人と適度な距離感を保てない人という事ですね。
依存しやすい人というのは、自分が過大評価した人と一刻も早く親密になりたいと考えるので、短期間でやたらと距離を詰めてこようとします。
酷い場合には、客観的に見てまだそこまで親しくなっていない状況であるにも関わらず、既に自分の中では親しくなっていると思い込んでしまっているケースもあり得ます。

そして最後に3つ目の特徴としましては、「自分の非を絶対に認めない」という点も挙げられます。
この自分の非を絶対に認めない人というのは、いわゆる感情論で物事を判断する人と共通している点が多いです。
とにかく依存する人というのは、合理的に物事を判断する事が大の苦手で、何かと感情論で物事を判断する傾向が強いので、感情的に「自分が正しい」「自分は間違っていない」「相手が悪い」「他人が悪い」と、たとえ客観的に見て明らかに自分に非がある場合であっても、「自分には一切非がない」という主張を曲げません。
ですので、もし何かの拍子に関係が拗れてしまうと、まるで自分が被害者であるかのごとく、全て相手側が悪いかのように周りに言いふらしたりするのも、この依存する人の典型的な特徴だと言えるでしょう。

このように、他人から依存されている状態が続くと、こちらの精神的なストレスも溜まってしまって、下手すると健康状態にまで影響してしまいますし、さらに酷い場合は、あなたの周囲の人たちにまで突然噛みついたりして、あなたと周囲の人たちとの関係まで壊しかねないので、こういう信頼しているという体で依存してくるような人とは、できるだけ早く関係を断ち切った方が良いと思います。

では、このように依存してくる人とどうすれば上手く関係を断ち切れるかと言いますと、こちらから強制的に関係を断ち切ろうとするよりも、とにかくあなたの方から相手に連絡をしない事と、何か頼み事をされても適当に理由を付けて断り続ける事が大切だと言えるでしょう。
相手の頼み事を聞けば聞くほど、相手の要求がエスカレートしていく事は容易に想像できますので、とにかく嘘でも良いので理由を付けて、相手の頼み事を早いうちから断るようにした方が良いと思います。
依存する人は、相手が自分の思い通りに動いてくれないと、「この人は自分の事を理解してくれない人だ!」「私が思っているような完璧な人ではなかった!」と、段々と気持ちが冷めていって、上手くいけばそのまま自然と離れていく事が期待できるからです。

あとは、何か一つでも気に入らない事があると、突如感情的になって向こうから一方的に絶縁してくるケースが多いのも特徴です。
絶縁する際に何かしら捨て台詞のような事を言ってくる事もあり、一時的には腹が立つかもしれませんが、依存される状態が続くよりもずっとマシだと思いますので、相手の方から去っていってくれたら、是非心の底から思う存分喜んじゃってください!
とにかく、相手の方から勝手に去っていくように仕向けるのがポイントだと言えるでしょう。

今回は人間関係のテーマとして、信頼と依存の違いや、自分に依存している人を見極めるポイント依存されないための対策などについて、思うところをお話しさせて頂きました。
ストレスのない人間関係を構築し、人生をより豊かに生きるためには、自分自身が他人に依存しないのはもちろんの事、他人に依存されないように気を付ける事も大切だと言えるでしょう。

最後にオマケとして、「信頼関係」の意味を持つ『法王』のタロットカードと、「依存関係」の意味を持つ『悪魔』のタロットカードを紹介させて頂きます。

信頼と依存

左が『法王』で、右が『悪魔』です。

よく見ると、この2枚のカードって似ているところがありますよね。
中央には右手を挙げた大きな人物(生物)が居座っており、その前に2人の人物がいます。

しかし、『法王』のカードでは、2人の人物(修道僧)が中央の法王に跪いて熱心に説法を聴いていますが、『悪魔』のカードでは、2人の人物(若い男女)が中央の悪魔に背を向けています。
修道僧は法王を信頼していますが、若い男女は悪魔を信頼している訳ではありません。

若い男女にかけられている鎖は緩く、その気になれば逃げ出せそうですが、二人はそれを実行しようとせず、自ら選んでその場に留まっているように見える事から、結局二人は悪魔の創り出した堕落と快楽の世界に依存してしまっているだけなのです。
ちなみに、この若い男女とは、エデンの園から追放されたアダムとイブを指しています。

という事で、今回はかなり長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きまして、どうもありがとうございました!

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