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肥前狛犬ではなく豊前狛犬 その弐

前回は肥前狛犬を軸にして豊前狛犬を一対紹介したところで終わってしまいましたので続きを。
繰り返しになりますが、豊前狛犬はほとんどが本殿、または境内社の石祠の脇に無造作に置いてあることが多いです。そのため、対策がしっかりし出した肥前狛犬よりも豊前狛犬の方が盗難の危険性が高いかもしれません。

まずは北限に近い北九州市内の神社の本殿にある豊前狛犬です。ユーモラスな顔と小振りで素朴な点は肥前狛犬に近い特徴があります。

顔がよく見えない吽形
この素っ頓狂な顔が愛おしいです。

こちらも北九州市内の神社の豊前狛犬でかなり年代は古いもののようです。具体的な年号は特定されてしまうので伏せておきます。

含み笑い
人間っぽい顔ですね


そして豊前南部からしっかりとした造りのものが増えてきます。こちらは大分県中津市の某神社の狛犬です。

姿勢がよくキリッとした顔をしています。
こちらも凛々しいです。

豊後国と豊前国の境界付近にもよく豊前狛犬が置いてあります。こちらは豊後国に属する国東市の神社に置いてある狛犬です。少し前衛的な造りです。

抽象性が高いです。
犬というよりこういう顔の人、いますよね?

こちらも国東市の神社です。よく見ないと見落とす場所にあります。このように破損したものも多いです。表情はユーモラスです。

台が破損しているのでしょうか?
こちらは首から上が無くなってしまっています。

まだまだありますのでこのシリーズは続きます。ただ10万枚近い写真に3800社以上の神社写真から探し出さなければならないので少し時間がかかるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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