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千里 望
2020年10月26日 18:50
「俺が一人暮らしをしている理由は、両親の浮気と離婚だよ……最初にあの女が十年も付き合っていた男との間に子供が出来て、それで離婚になったんだけど父親の方にも付き合っていた女がいたって話しだ。両方共に再婚するから、俺は邪魔だった訳だ」「そんな……酷い」「そう言う訳だから、二人から金をもらってここに一人暮らしをしているんだ……結構ショックだぞ?どっちにも要らないって言われるのって」ふと黙った
2020年10月17日 09:04
あれから何ヶ月たったか、季節は夏になりバスケ部の午前中の活動が終わると必ず歩道橋の下で貴文が待っている様になった。「おーい晃!彼女が待ってるぞ!」「うるせー」と言いながらも、貴文のそばに駆けていく。男子校だからかもしれないが、結構同性間恋愛にはおおらかに皆んな接して来る。何より貴文のたたずまいはそこら辺の女性に負けない位き、綺麗だった。少し長い髪をかきあげると、切れ長の瞳はまるで引
2020年10月3日 10:03
*BL色が強い作品です、嫌いなかたは気をつけて。ただでさえ憂鬱な梅雨の合間、学校集会で一人の先生が死んだ事を知った。自殺だったそうだ、思い出して見ると線の細い優しげな……男とは思えない様な先生だった様な気がする。その日の帰り道、部活も雨で中止になった俺は友達のカラオケの話しを断って吹き荒ぶ雨の中を歩いていた。ふと歩道橋に差し掛かると、まだ一年生だろうか?俺と同じ制服を着た男子がまるで雨なん