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心の目

ぴは目が見えない。

それでもうちの中のレイアウト(間取り)を覚えていて決して間違えない。流石にベッドから床へ自力では降りられないが、おろしてやるとそのままスタスタリビングへ一人で歩いてゆく。まるで見えているかのように。右にある体重計に足が触れると少し左へ寄り、左の壁側のハシゴに体が触れると少し右へ傾き、そんな調節をしながらまっすぐ行くと、1回右折がありそのあと1回左折だ。そして細くなっている箇所が先にあるのでいきなりスピードを落とし、慎重に探りながらすり抜ける。そうすればキッチンへ無事にたどり着ける。見事なものだ。パパにはできない。

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大江千里の未発表のエッセイ、動画、詩、サウンドを発表していく実験ラボであり、みなさんと作り上げていくコミニュティスペースです。購読者限定の「ぴの裏耳情報」ではライブの先行予約やプレゼントが行われます。

グラスワイン1杯分のお楽しみをジャズと共にブルックリンからデリバリー。エッセイ「ブルックリン物語」、ラジオ「Sen Corouge」、日常…

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