家族が窮地に立たされた時

今回も親父のエピソードを話していこう。

まず家族の窮地というのはどういったことなのか?

詳しくは壮絶だった中学校2年生シリーズに書いてある。

簡単に説明すると家族崩壊がしていた。

姉は、大学進学をあきらめてどこにいるかわからない。

母は男を見つけて、東京に失踪して帰ってこない。

私は中学校生活は壮絶だった。

親父はこんな状況でも家族の為に仕事に没頭していた。

週1の休みで仕事は激務だったはず。

帰ってきたら元気のない俺をケアをしていた。

自分が同じ立場なら相当大変だったと思う。

母さんがいつまで経っても帰ってこない事で、気を使う人間の自分でも限界に達しており親父の前で泣く位限界だったのだ。

そんな親父は初めて親子という関係ではなく、自分を1人の大人として重い口を開けた。

「母さんとは離婚するようになる。でも事が起きてしまった事はしょうがない。前を向いて進もう。いつまでもお前の味方だ。」

正直こんな真面目な話をしたのは初めてだった。

でも自分の心には大きく響いた。

親父のその言葉は、今でも覚えてるし信じていた。

ずっとついていきたい存在だった。

そこから盆休みで親父の兄弟で集まりがあった。

親父は、兄貴と出かけてくると言われて家で親父の姉ちゃんと待っていた。

その時に姉ちゃんから言われたのが

今は本当大変な時だと思うけど、お父さんを支えてあげてね。

初めその言葉の本当の意味を理解できなかった。

なぜそんな事を言うのか。

自分は、包み隠さず今の親父の現状を教えてほしいと伝えた。

すると

親父は不眠症になり仕事がうまく回らない状況で精神的に不安定だったのだ。

俺は驚愕した。

全くそんな素振りをしない親父だったから。

確かに長期休みは何年もしてない。

体重も小太りだったのが10kgも痩せていたのだ。

その時に感じたのだ。

親父も同じ人間だったことを。

親だから強いなんて事はない。

誰よりもこの状況に耐えられなかったのは親父だったのだ。

しかし子供の前では自分の弱い背中を見せない親父が誇りであり支えたいと感じた。

これが自分の親を尊敬したくなる出来事だったのだ。

今はどうなったのか?

もちろん色々な出来事はあったが、今は誰が見ても幸せな夫婦である。

姉も結婚して子供が出来て家族の絆が深まった自慢の家族と言える家族だ。

家族は楽しいばかりではない。

どんな困難でも乗り越えていくのが家族なのだと両親から教えてもらった。

また親父のエピソードを語る時がくると思う。

楽しみにしてくれ。






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