輝く星座の探求~私の挑戦と成長物語
自己紹介文章
【美術への道】
時折、足手まといになる私を置いて遊びに出かけた兄たちを恨みながら(笑)母から買ってもらった自由帳とクレヨンで空想の世界を描くのも好きでした。
ある時母が私の絵を見て、色の使い方をたいそう褒めてくれました。
ますます絵を描くことが好きになった私は時間があると絵ばかり描いていました。
中学時代からデッサンを学び始め、美術科のある高校へ進学。
部活動では陶芸部に入部し副部長を勤めました。
【箱庭と哲学の出会い】
道外の美術大学を目標にしていましたが、家庭の事情で自宅から通える美術学部のある大学へ進学しました。
大学時代は学費や画材の購入のため、アルバイトに精を出し、講義のない時間やアルバイトまでの時間は大抵大学図書館で過ごしていました。
広く開放的な空間には沢山の本棚があり、様々なジャンルの本が置かれている図書館で過ごす時間は当時の私にとって最高の居場所でした。
ある時、臨床心理士の河合隼雄先生が書かれた「箱庭療法」という本に出会いました。
幅720㎜×奥行570㎜×高さ70㎜の木箱でできた箱の中には砂がはいっており、用意された沢山のアイテムの中で気になるものを好きなように木箱の中に置き、自分の考えるまま、感じるままの世界を作る箱庭は子どもが砂場で遊ぶ感覚と似ていますし、本来は子どもを対象に始められたものでした。
箱庭に大変興味を持ったことから本の作者である河合隼雄先生の本を手当たり次第読んではノートにまとめていました。
アルバイトで貯めたお金で箱庭も購入し遊んでいました。
そんな私は合コンへ行ったり、当時流行っていたクラブなどを楽しんでいる同期の友人との会話についていけない中、表面では冗談など言いながら楽しそうに会話をしていました。
しかしその後はどっと疲れ、無性に孤独感を感じていた自分に対し、欠陥人間なのかと悩みを持っていました。
そんな時に図書館で出会ったのが哲学者ショーペンハウワー先生の「余録と補遺」の文庫化された中の一冊でした。
「(自分にとって)浪費や贅沢をすることは教養を後回しにしているということであり、1人でいることが孤独で退屈だと感じることは精神の貧しさによるもの…」といった言葉。
ここだけ読むとずいぶん辛口な文言だと感じますが、本を読んでから私は「1人で図書館にいる方が楽しいと感じる自分」を肯定できるようになりました。
また、生きる上で大切なのは「自分をよく理解しておくこと」であり、
・自分が心から望むものは何なのか
・自分の幸福にとって無くてはならないものは何なのか
・自分はどんな役割を担っていて何を果たさなくてはならないのか
こうした自己理解をすることにより、人は勇気を持ち、現在しなければならない活動に心を駆り立てるという内容には大変感銘をうけました。
まだまだ書きたいことはあるのですがこの辺にいたします。
ショーペンハウワー先生との出会いから私の人生観は変化しました。
【なぜボランティアを続けたのか】
卒業後は総合建設コンサルタント会社に就職。
女性の少なかった職場で、今では厳しくなったセクハラやパワハラといったことも少なくありませんでした。
それらについて自分がどのように考え関わることが最善であるかを考えながら働いていました。
結婚し、その後出産とともに退職。
夫の仕事の都合で1年~2年の間隔で6回の引っ越しをしました。
3人の幼子を育てながら、子育てに専念する道を決めたのは自分にも関わらず、広い社会で活躍している友人を見てはキャリアや社会との繋がりに悩んでいました。
愛する我が子に求められる自分の人生に意義を感じる反面、自分自身の人生を心のどこかで嘆いていたのかもしれません。
そんな私ですが、ささやかに自分の時間を確保し、将来何に繋がるのかも分からないまま、専門書を入手しては興味のあった心理学を学んでいました。
本を読み学ぶことから、自分の知らない世界を知る喜びや、リアルな世界ではないけれど、社会で働く人との繋がりを感じたりすることによって、子育てとは別の自分の世界を作っていたのだと思います。
10年間の転勤生活から漸く札幌に帰ってきた私はボランティアを始め、沢山の人と関わりながら悩みを持っているのは自分だけではないということを実感しました。
孤独感や退屈、人間関係、夫婦の問題、子育て…
例え今は絶好調だとしても、悩みの無い人などいないのかもしれないと。
親の介護も重なった時期は学ぶ時間も確保できず、心身ともに疲れる日々が続く中、ボランティアだけはささやかに続けていました。
人との関わりを通し「砂押美穂とは何物か」「私の在るべき姿とは」を知る手がかりになると感じていたのです。
そのようなことは誰も言葉では教えてくれませんし
教えることはできません。
自分の人生の物語は自分にしか作れませんし道を選ぶのは自分だからです。
【初めてのカウンセリング】
この時期人からの勧めで初めてカウンセリングを受けました。
正直、人に話すほどのことはないと考えていましたが、カウンセリングとはどのようなものなのかを体験してみたい気持ちもあり、受けることにしたのです。
思いを話ながら自分の目から止めどなく涙が溢れてくることに驚きました。普段蓋をしていた自分の思いに気がつき、またそれに共感してもらう体験によって冷たく、硬くなった心が温かく、柔らかになっていく感覚を持ちました。
そのような経験から、カウンセラーという仕事に興味を持ち始め、社会に貢献できればと考えるようになりました。
【社会で働く】
介護をしていた父が亡くなり、子育てが一段落した頃、ご縁をいただいたカウンセリング会社で働き始めた私は社会で働けることを心から喜んでいました。
しかし間もなく自分がどれほど何も知らなかったかということを知り、愕然としました。
まるで浦島太郎。
あれだけ本を読み学んできたのに、直ぐにでも働けると意気込んでいたのに。
寝る間も惜しんでパソコンと格闘したり、カウンセリングの実践を学んだりと、これまでとは全く別の厳しさを感じながら、少しずつ成長の喜びを感じるようになりました。
それまで全く関わらなかったSNSにも投稿も始め、最初はスルーしていたLinkedInも徐々に始めることに。
LinkedInを始めたことから長嶺さんと高崎さんとご縁をいただきました。
漸くカウンセラーとして仕事もできるようになり、そこでまた新たな厳しさを感じました。
山あり谷ありの毎日でしたが、ついにカウンセリング会社を任期満了し、独立を決心。
この先自分がどう在りたいかを探求するため東京までセミナーを受けに行ったり、沢山の方と積極的に関わりを持つようにしました。
【港へ】
そして念願だった「せんのみなと」にも行くことができました。
お2人と仕事や学びについて話しながら、私はお2人の真剣な仕事の関わり方に大変感銘を受けました。
「美穂さんはこうした方がいい」といった言う話ではありません。
お2人と関わりながら私自身を見つめ、自分の在り方を深く考えていくことの意味をあらためて感じていたのです。
【関わるということ】
私は「誰がどのタイミングでどのように関わるか」がとても重要だと考えています。
関わるということは、客観的に見るのとは違う。
しかしその人の人生に手を出すこととも違います。
それが「関わる」ことの難しさだと感じるのです。
人生を歩んでいると因果的には説明のできない不思議なことが起こります。
お二人とどうしても直ぐに会いたいと願い、遠い北海道から長嶺さんと高崎さんに会いに行ったのも私にとって大きな意味を持つことでした。
あの日あの時あの場所で(笑)お会いできたからということが誰にでもあるのではないでしょうか?
【物語】
人が経験する関わりや事象を「星」に見立てると、1つ1つの星の繋がりによって作られる星座は物語となります。
河合隼雄先生はこうした星の繋がり(コンステレーション)についても本を書かれていて何度も読み返しています。
コンステレーションを読むということはとても難しく、それは人の個性によって違います。
1本1本の線で繋がれまるで星座のように完成されたクモの巣を見ていた記憶、母がクレヨンで書いた絵を褒めてくれたこと、大学図書館で出会った河合先生の本や箱庭、ショーペンハウワー先生の哲学、社会との関わりに悩みながら始めたボランティアでの関わり、子育てや介護で大変だった時期…
これらの全ての関わりは今ある私の物語となっています。
カウンセラーとして、1人の人間としてこれからも学び続けながら、人と関わるということについて深く考えていきたいと思います。
====お知らせ====
弊社せんのみなとは2024年5月2日㈭にキャリアツーリズム®福岡の街歩きプログラムを実施いたします。それに先駆けてキャリア開発プログラム(1か月を予定)を4月半ばより開始いたします。
2021年3月の創業以来、千葉県香取市の古民家のプログラムを皮切りに、和歌山県の熊野古道、宮城県の南三陸と「非日常体験で行うキャリアプログラム」を広げてきました。
・自分らしい転職を成功させた人
・起業の道を選び自信をもって日々を過ごしている人
・現職にやりがいや楽しみを見出し日常が非日常になった人
など多くの人が輩出されてきました。
皆様、共通していたことは「今回こそは…」と一歩前に進むためにキャリアツーリズム®を活用してくださったことです。
旅の終わりは、自分らしい人生の始まり
4月半ば開始のプログラムも自分らしい人生の始まりとなる、旅の終わり(福岡の街歩きプログラム)をご用意いたします。
続報を随時出していきますので是非noteのフォローをお願いいたしますm(_ _)m
弊社せんのみなとの専属カウンセラー「となりの美穂さん」のXもぜひフォローお願いいたします🎉