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不適切発言...ちゃらけんな!!!

【背景】

最近,ニュースなどで不適切な発言に関するニュースを多く見かけます.そのたびに「またか・・・」と思ってしまう自分がいる.ただ,すぐにニュースに飛びつくのではなく,読み手(受け手)が深読みしてはいないか,発信元本人の意図に反した解釈をしてはいないかと確認は行っているが,それら全ての発言を確認してみても,不適切な発言と捉えられても仕方がない言い方であることがほとんどである.私はそのようなニュースを見るたびに襟を正す良い機会だと捉える一方,このような発言を二度としないようにするためにはどのような心がけをすれば良いのかと考えることにしている.

【私たちが心がけること】

私たちがどのような心がけをして生きていけば良いのか,それは感謝の気持ちを全ての方に持って接することだと考えている.なんだ,そんなことはこれまで色んな人が言ってきていることだし,耳に胼胝ができるほど言われてきたよとお思いのあなた.もう少し聞いてください.感謝の気持ちを伝える範囲は本当に全ての人でしょうか.たとえば,コンビニの店員さん,タクシーの運転手さん,宅配の方などに感謝を気持ちを伝えられているだろうか.おそらく感謝の気持ちを伝えていたのは,あなたの身の回りの面識のある,家族や友人だけを思い浮かべてはいませんか.それでは私の申し上げている「全ての人」を指していません.コンビニの店員さんがいなければ,あなたは深夜に夜食を食べることが出来なかったかもしれません.タクシーの運転手さんがいなければ,あなたは予定時刻までにデートに間に合わせられなかったかもしれません.宅配の方がいなければ,Amazonで頼んだものが次の日に届かないかもしれません.例をあげれば枚挙に遑がありません.私たちお客様は決して神様ではありません.私たちは対価としてお金だけ支払えばいいのでしょうか.私はもう一つ,感謝の気持ちを加えてほしいと願っています.例えば,コンビニの店員さんに対して,お釣りやレシートを受け取った時にありがとうと一言添える.それだけでもいいです.店員さんの気持ちに立ってみれば,その一言で,次への活力となるのです.不貞腐れた態度を取るお客様と接し続けて,この仕事を続けようと思うでしょうか.そのような出来事が続くと,店員さんは職場への気持ちが消極的になり,店長さんの負担が過多になり,コンビニ自体の存続にもかかることになってきます.そうすれば,便利であった私たちの身の回りのコンビニは無くなってしまいます.私たちが店員さんにとって居心地の良い環境を微力ながらつくってあげることで,店員さんが不用意にやめようと思うことは無くなると思うんです.コンビニを例にとってみても,何人もの店員さんや商品の運搬に関わるトラック運転手さんなどコンビニ運営には欠かせない方たちがいてこそ,私たちが当たり前のように使用しているコンビニが成り立っているのです.タクシーの運転手さんもそうです.タクシーがなくなってしまっては都内なら特に移動に困ってしまう方たちは多いはずです.その方たちはどのくらい感謝の気持ちをもってタクシーに乗り,お金を払って降りる際に感謝を気持ちを伝えているでしょうか.もし,お金を払っているのだから感謝の気持ちなんていらないという考えをお持ちであれば,それは今後不適切な発言をする予備軍になり得る可能性を秘めているということを認識する必要があります.

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【もっと感謝の気持ちを持って・・・】

偶然,立ち場が上がり,良い気になって偉そうなことを言う人がこういう不適切な発言をしやすいと感じます.それは,感謝の気持ちが遠い存在となってしまっているからです.お金を払えば,解決できるじゃないか.俺だけが成功,良い思いをすえば良いんだという,言わば自己中心的な考えから生み出された発言に思えます.だからこそ,些細なことかもしれないけれど,影響力のある人はより責任感をもって,また今一度感謝の気持ちを持って,行動,発言してほしいと願っております.東大に入学することは並大抵の努力ではありません.その努力は何にも変え難い賞賛に値するものです.しかし,その裏には何千,何万との人が入学の夢を断たれ絶望の縁に立たされた経験を味わっていることを決して忘れてはなりません.言うなれば,偶然,その年の中で相対的に成績が良かっただけかもしれません.他の年にもしあなたが生まれていたら東大に入学できなかったかもしれません.あなたの周りの家族・友人・学校の先生などその他大勢の多大なるサポートがあって,今の環境があることを忘れてはなりません.つまり,あなたの今置かれた環境は,様々な方の協力による複合的な反応のもとに生み出された産物であり,あなた自身の単一の反応ではなし得なかったということを忘れてはいけません.

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【最後に】

私はこれまで自動車メーカーから採用いただき,5年間勤めて参りました.その中で,辛く苦しい日々が多々あったことも事実です.休みの日も仕事のことを考えて,夢の中で上司に怒られる夢をみたこともあります.仕事を辞めようと思ったこともあります.しかし,私がここまで続けてこられたのは,私を採用して頂いた裏で何百,何千との不採用となってしまった方達に失礼なことはしたくないという思いがあったからです.彼らにとって小さい頃からの憧れの企業だったかもしれません.そういう方達がいて,私は偶然にも仕事を頂けて働かせていただいているという感謝の気持ちを決して忘れてはいけません

私は今とても幸せです.職場の方々にも大変恵まれています.生活できるお金も十分頂いております.プライベートも充実しています.自分の好きな仕事をさせていただいています.

ただ,こういうときにこそ,ちゃらけてはいけません

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