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ブラックボックスでめちゃめちゃハラハラ(ネタバレを含みます)

こんちは。あけおめ。アドベントカレンダーは今回も見事に挫折しました。前回よりは頑張ったのであと20年くらいしたら達成できそうです。

今年1本目の映画はマイラブにねくん(ピエール・ニネのこと)主演の『ブラックボックス』でした。にねくんの映画を映画館で見るの『Frantz』以来ですね。今回は結構日本公開も早かった🙌まあ、にねくんの映画、日本未公開多いし、DVDにもならないのが多いので公開してくれるだけありがたい・・・🥺

にねくん主演で今回も監督してるヤン・ゴズランが撮った『パーフェクトマン』も好きなので、見る前から期待度高!(『パーフェクトマン』はAmazon Primeなどで見れます。気になる方はぜひ)

そして、今回なんと……TVCMうってました!びっくり!TV見てたらにねくんでてきて嬉しいサプライズ❤️

気になる人はまずトレーラーをご覧ください。

あらすじ的な話(ネタバレなし)

主な登場人物は、主人公のマチュー(にねくん)、航空学校の同期でマチューの妻ノエミ、同じく航空学校の同期で飛行機のセキュリティ会社?の社長グザヴィエ、主人公の勤め先である航空事故調査局(BEA)の主任レニエ、上司ポロック、同僚バルサン。
飛行機事故が起こって、回収したブラックボックスの音声分析を行なって真実を解明するというめちゃめちゃ単純なストーリーですが、色んなことが複雑に絡み合って、みんな怪しいし、全然ストーリーが読めない。関係ないけどパーフェクトマンの主人公の名前もマチューでしたね。


さて、ここからは壮大なネタバレを含みます。まだ見ていない方は回れ右をお願いします!!
(まだみてないけどスリラー映画苦手だから見れない!という方はこのまま進んで大丈夫です!)




あらすじ的な話(ネタバレあり)

スイスで飛行機が墜落し、BEAが調査に向かうことに。事故調査からマチューが外されてしまって、上司ポロックと同僚バルサンで調査を始めるのだけど、直後ポロックが行方不明に。
代わりにマチューがブラックボックスの音声を分析して、イスラム過激派のテロということで落ち着くが、被害者遺族からの連絡で音声が改ざんされていることに気づく。しかし明確な証拠を出せず、レニエ局長は取り合ってくれない。マチューはポロックの家に忍び込んだりなんやかんやして、飛行機メーカーと飛行機の検査機関(マチューの妻が勤めている)の癒着による検査不正を疑う。証拠を得るため、妻のPCから機密情報を盗んでそれを証拠として提出。妻は職を失うが、結果はシロ。
最終的に犯人はグザヴィエの会社を退職したエンジニアで、飛行機の中で操縦をハッキングした愉快犯だったが、なんらかの原因でハッキングを解除できなくなり墜落。ポロック殺しの犯人はグザヴィエということがわかる。その証拠をポロックが自宅の池に隠したのを見つける(家に池あるの凄すぎ)。見つけた音声データをポロックの家の地下で再生しているとグザヴィエの出先がやってくる。手先からなんとか逃げたと思ってたら車で追ってきて、スピード出して逃げたらハンドル操作ハッキングされて、車が事故ってマチューがなくなる。マチューがなくなる前にノエミに送っていた証拠動画を使ってノエミが真相を白日の元に晒す。

という感じでした。
パーフェクトマンではマチュー死んだと思わせて生きてたので、またそのパターンか?と思ったけど今回は完全に死んだみたいですね。

感想

大枠のストーリーは単純なんだけど、事故が起こって原因究明しまーす!って感じの単純さはなく、原因は何?犯人は誰?という予想がいい意味で全然つかない。そして予想がつかなすぎてハラハラドキドキしっぱなしでした。

失踪時点でポロックは死んだなって予想がつくんだが、最初はバルサンが怪しすぎてバルサンが殺したのかと・・・。
ブラックボックスの音声改ざんもポロックがやったのか、バルサンがやったのか最初は分からず。バルサン  の線がなくなったなってわかっても、レニエ局長とかノエミとかも敵なん?味方なん?とわからなくなってきて、ずっと誰が敵で誰が味方なんやー??状態。

なんか。これは真相自体の伏線なのか、それとも単に真相に辿り着くヒントとしての伏線なのかがいい意味でわからないシーンが多いです。マチューがポロックのドライブレコーダーに映るシーンとか、これが原因でマチュー疑われる?とか思ったけど全然そんなことはなく、むしろマチューがドライブレコーダー回収してましたね。

最終的に犯人がグザヴィエってわかった時、ノエミとグザヴィエが一緒にいて、ノエミもグザヴィエが怪しいことに気づくんだけど、その時の感じとか、ノエミ、グザヴィエに殺されるのでは?と思ったけどまさかの死ぬのはマチューだったもんね。

撮り方もすごい上手くて、ハラハラさせて安心させたあとにぎゃーーーー!ってなるんだよね。

例えばマチューが真相が保存された音声動画を再生している時に、カメラが遠くからマチューに近づいてくるんだけど、それが単にカメラとしての目なのか、犯人の目をカメラが借りているのかが、わかりにくくて「えっ、こわっ。むりむり。だれ?だれ?」となってしまったり。それで、これ、もしかしてマチュー死ぬんか?と思ったけど、逃げ切ってよかったー!ってなったら死ぬっていう・・・。ヤンゴズラン、人をハラハラさせる天才なのかな?

まじで無駄なシーンがほぼなくて 良い映画だった。

ストーリー的になくてよかったなと思ったのは

  • マチューとノエミのラブシーン

  • ポロックが車の中で死んでる夢

くらいでした。
ラブシーンは最初、にねくんの肉体美!!!私得しかないな❤️って思ったけど、そのあとパンイチで機密情報ダウンロードしてるシーンで肉体美は見れるのでマジで要らなかった。
ポロックが車で死んでるシーンも、マチューの行く末に対する伏線とも取れるけど、ポロック座ってたの後部座席でマチューは運転席で死んだし、マチューの車が家にあったから車事故で死んだわけではない(マチューと同じ死に方じゃない)のは明確だったので、なくてよかったんちゃうんか?と言う気持ち。

トータルでめっちゃいい映画でした!
ぜひみんな見てほしい!

英語を勉強したり、広報したり、民俗学を学んだりしています。