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#千住暮らし のこと。

はじめまして。
#千住暮らし note編集部です。

千住は、東京は足立区の南の端。
荒川と隅田川に囲まれた小さな島のようなまちです。
ほぼ2キロ四方のまちのなかに、約7万7千人の人が暮らしています。

千住で生活したり、仕事したり、飲んだり食べたり、散歩したり、子育てしたり。
千住で笑ったり、泣いたり、怒ったり、おしゃべりしたり、議論したり。
それぞれなりに千住暮らしをしている仲間たちと、このnoteをはじめます。
そうですね、ちょっと千住暮らしを気に入っている仲間たち、と言ってもいいかと思います。

なぜ #千住暮らし を思いついたか

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SUUMOさんの穴場な街ランキングで6年連続の一位の座を守り続けている千住は、確かに交通の便がとてもいいのに物価が安くて住みやすい。
だけど、それだけでもないのです。
暮らしてみると、ちょっとディープな魅力があります。

でもその話をはじめる前に、
そもそもなぜ、 #千住暮らし  なんてことを思いついたかについて、
少しだけお話ししたいと思います。

#千住暮らし  の仲間たちは、
ごく普通に「千住暮らし」をエンジョイしていたわけなのですが、2020年を前に、急激なまちの変化に出会います。
いえ、本当はもっと前から徐々に変化は起こりつつあったのですが、2019年前後にはたくさんのことが起こりました。

いつも前を通っては、ここ、素敵だなあと思っていた、木の塀に囲まれた緑多い広いお屋敷がある日、更地になってしまったこと。
千住は路地を歩くとたくさんの蔵に出会えるまちでしたが、2019年には、知っているだけで3棟の蔵が解体されました。

1998年に行われた調査では、荒川と隅田川に挟まれた千住エリアに56棟の蔵が確認でき、知られざる「蔵のまち・千住」としてメディアでも多数取り上げられました。解体には費用がかかるといわれる蔵ですが、現在では30棟となってしまいました。

1996年に19軒あった銭湯は、現在、8軒。
蔵や銭湯にとどまらず昨今、千住の古い建物や、昔ながらのお店や文化は、急速に減りつつあります。

そして2019年、千住の中でも宿場町の風情を少し残すエリアにある、とある昭和初期築の家が、解体されるかもしれないという話を耳にします。千住の中でもとても印象的で美しい建物です。

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建物は個人の所有物ですし、他人が勝手な口出しをすることはできませんが、千住で活動する「千住いえまち」のメンバーや、この建物に愛着を感じている人たちが、なんとかこのままの姿を残して活用してくださる方に出会えないものかと、一生懸命、頭をひねりました。

そんな中で、出てきたのが、 #千住暮らし  でした。

千住は便利で住みやすいけれど、私たちが千住に魅力を感じるのは、それだけではありません。

ルミネや丸井があることもとても魅力ですが、古い建物や江戸時代の町割りが残った入り組んだ路地、昔ながらの商店街や飲み横、そこで働くおじさんやおばさん、古い建物をいかしたカフェやアートスポット、古来から江戸・東京とともにある隅田川と、大正時代に人の手で掘られた荒川・・・

いろいろなものが多様に入り混じっていることが、日々の千住暮らしを、わくわくする、楽しいものにしてくれています。

千住の暮らしをつづっていきます

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日々発展し、新しいものも揃っているけれど、江戸時代からつむいできた歴史のかけらがまちのあちこちにあることが、千住暮らしに深みをくれます。

だから古いものが千住のまちのなかで活かされていってほしい。
これ以上、なくならないでほしい。
でも「なくならないで」と祈っていても何も変わらない。

それなら、千住暮らしに魅力を感じている人たちがつながり、新しいものと古いもの、両方があってこそ、千住暮らしは楽しいという発信をしていってはどうだろうか。

千住暮らしっていいよね、って気運が高まれば、千住に住んでいる人や建物の持ち主の気持ちを少し動かすことができるかもしれない。

そんな思いで、それぞれのSNS投稿に、気が向いたときに、 #千住暮らし  をつけて投稿することからはじめ、そして、もう一歩をふみだすために、このnoteをはじめることにしました。

少し大げさな話になってしまったかもしれませんが、これからはじめるマガジンは、ごくささいな、千住暮らしの日常をつづっていくつもりです。

美味しい店や、自分だけの千住の楽しみ方、散歩コースや、まちのユニークな人、千住で起こった出来事など、とっても小さな、普通の日常がつづられていくことを目指します。みんなの小さな日常が、素敵な千住暮らしの輪郭を、描いてくれるんじゃないかなあという願いを込めて。

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最後にうれしい話

そう。最後にひとつ、うれしい話を。
文中でご紹介した、千住の中でもとても印象的で美しい、とある昭和初期築の家のこと。

誰が購入することになるのか、みんなではらはらと心配しましたが、この家を間近に見て育った、千住の若き起業家の手にわたり、80年以上も前に建てられたその繊細かつ端麗な姿を保ちつつ、和食店へと生まれ変わることになりました。

素敵な千住暮らしのワンシーンがいくつも、また、ここから生まれる予感がします。

新型コロナウィルスの1日も早い収束を祈りつつ、ちょっとたくましい千住暮らしの日々をたんたんと過ごしながら、明るい未来に思いをはせたいと思います。

どうぞ、よろしくお願いします。

#千住暮らし note編集部

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