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奈良お散歩日和 吉野山から

11月12日(木)、吉野山のマインドトレイル(奥大和心の美術展)を制覇するために朝早くから、吉野山に来ました。

実は、1週間ほど前に、友人と一緒に来て、下の方の吉野山観光駐車場に車を止めて歩いたのですが、この美術展の一部しか見ることができませんでした。

また、その日、スタンドFMという音声配信で知り合ったちゃーベんさんも前日から吉野山に泊まっている情報をいただいていて、お出会いできるか楽しみではあったのですが、残念ながら出会うことはできませんでした。

顔も電話番号も知らず、ラインも繋がっていず、ただ単に、音声配信でお名前を知っているだけ。だけど、声を聞いていると、もう以前からの知り合いのような不思議な感覚になるものです。ちゃーべんさんといつかお目にかかれることが楽しみになりました。

さてそのリベンジも兼ねての朝。吉野山へは、1時間以上かかるので、5時過ぎには、家を出て、目指すは、勝手神社の上の駐車場。ここは、中の千本と呼ばれる位置にあります。

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以前の散策の時に、地元の方から公共の駐車場だとお聞きしていたので、ここに車を止めて、いつもの朝散歩のラジオ配信をしながら愛犬と散歩しました。

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吉野は山の中腹なので、朝日が出てくるのは、少し遅いのですが、山から朝日が顔を覗かせると、あたり一面が命を吹き込まれたように、色や形が鮮やかに蘇ります。

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遠くに金峯山寺の大屋根が見えます。


桜の葉が紅葉して、あたりに落ち葉の絨毯が敷き詰められていました。

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その中で、愛犬ララが自由に走り回っていました。

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ララは、保護犬で、彼女が6歳の時に出会いました。保護ハウスの中の他のワンちゃんたちが、ワンワンと自己主張する中で、ちょっとそばに寄ってきても、すぐに隅に引っ込んでしまう恥ずかしがりの子でした。お家にやってきたときは、部屋の隅っこで小さくなっていました。でもそんな彼女が、今は、とっても甘えん坊で食いしん坊。すでに13歳のおばあちゃん犬です。そして、私が外出しようとするといつも一緒にお出かけしたがるかわいい相棒になっているのです。

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上の千本の花矢倉展望台までくると、近くに吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)があります。そこには、マインドトレイルの映像作品がありました。

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本殿の中にスクリーンをセットしてあって、「水」をテーマに映像を見せてくれるのです。

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関西のニュースなどで紹介されていた作品でしたので、ぜひみてみたいと思っていました。

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色や形がどんどん変わっていき、水の自由な感性を表しています。音はありません。

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見ているうちに、次々に変わっていく映像。水の変化というよりも、人生を感じたり、宇宙や自然、輪廻などいろいろな意図を感じながら、感情を揺さぶられました。25分ほどの作品でしたが、作者の映像作家、上野千蔵さんの世界に引き込まれてしまいました。

神がかりな吉野のこの神社で見たからこその作品なのでしょうか。

マインドトレイルのコンセプトの中には、こんなコメントがあります。

このコロナ禍の中で、

【人は、土に触れ、自然を見ることで、理由のない落ち着きを取り戻し、「人間とは?」「自然とは?」「環境とは?」「いのちとは?」など、答えなき哲学的な問いを考える機会にもなりました。奈良・奥大和の広大な大地を使い、今この時期だからこそ、自分の足で歩き、アートを通して身体と自然を感じて欲しい、そのような思いから、歩く芸術祭】を開催したとあります。

まさに、町のあちこちに展示された作品を探しながら吉野山をハイキングしてそんな気持ちを抱きました。

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地図を片手に森の中の印を目当てに作品を見て歩きました。

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作品は立体的なものや、絵画的なものなど多岐にわたっています。

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小さな小道の中に現れた木でできた鹿。

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かわいい。

森の中の石畳の道を歩いていくと

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道標が、現れます。

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普段では、歩かない道なのですが、吉野山は古代から続く様々な時代の歴史があちらこちらにあるのです。歴史上の人物もこの道を歩いてきたのでしょうか。源義経や静御前、後醍醐天皇など思い起こしながら歩きました。

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古い古道の途中には、滑りやすい難所も。

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ロープを伝って歩くように指示されていたのを知ったのは、滑って尻もちを着いた後でした💦

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身軽にあるくララ。

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何とか苦労して、後醍醐天皇の陵がある如意輪寺へ到着。

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紅葉が綺麗です。

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ここからは、道分かれしていた勝手神社へと急ぎます。

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谷川のせせらぎを聞きながら。秋ののどかな気分。

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どこも吉野杉と紅葉が綺麗です。

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こんな自然の中にいると、奈良の地に住んでいることに感謝せずにはいられません。浄化されていくような気持ちになるのは、私だけでしょうか。

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早咲きのサザンカが冬の到来を待ちわびているようです。

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ララも元気に中の千本近くまで戻ることができました。

朝早い時は、ブルブル震えていたのに、彼女も自然の中で力を蓄えることができたのでしょうか。

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お店が軒を連ねる通りまで出ると自然とお腹が減ってきて、ふと時計を見ると1時近くになっていたのでした。

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如意輪寺の二重の塔が見える茶屋でお昼をいただいて、後半のマインドトレイルを無事に完走することができました。


さて、1週間前に訪れた前半の作品展の見所の写真を上げておきます。

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私が車を止めた駐車場近くの作品。

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金峯山寺の境内にあった作品。

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銅の鳥居横の案内板

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あちらこちらにあった森の図書館

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ポストを開くと

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最初に出会った作品。この杖で、だいぶ助けられました。

さて、これで、マインドトレイルのお話は以上です。

この出会いを通じて、吉野がとても身近に感じることができました。

季節の移り変わりごとに、また、お散歩に訪れたいと思いました。

(終わり)

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