見出し画像

マンションの水漏れ騒動から得た教訓と学び。


「あれ?」「変だな」という思いをそのままにしてザンネンな結果になったことはありませんか?

どんなことでも気づきはダイジです。そう、気づいて行動することはもっとダイジです。被害を最小限にするために・・・。


管理会社から「駐輪場の天井から水が漏れている」「明日業者を手配する」と連絡があったのは、今年1月末の夕刻、映画館前

「スパイダーマン」を観ようとワクワクしていた時のことです。

まさにミズを差されましたが、映画はしっかり楽しみました。

前日に自宅のお風呂場から水が流れるような音が聞こえて「あれ?」と思いながらも「気のせい?」「隣の家の水道?」と片づけていたことを思い出しました。

帰宅して耳を澄ませると、こんどはザーザーと水の流れる音が聞こえます。この時も、目の前の壁の奥で水が漏れているとは考えもしませんでした。

翌日午後、業者と一緒に駐輪場の天井やほかの部屋の点検をしながら、自分のお風呂でも音が聞こえたと伝えました。

業者が確認してくれると、ナ・ナント!2階のお風呂の給湯管から水が漏れていることがわかりました。音はさらに大きくなっていました。すぐに、給湯管を閉じて漏れないようにし、お水だけ使える状況にしてくれました。

管理人さんは駐輪場に張り紙をし、流れ落ちる水を受ける大きなバケツを二つ置いてくれました。

理事としてマンションの問題を解決しようと臨んでいたのに、ほかならぬ自分の部屋から水が漏れていたのです。水が漏れている駐車場の天井は、お風呂から離れたリビングの端っこの位置です。お風呂の壁の中にある給湯管から出た水が、室内の床下に溜まって低くなっているリビングの隅から、コンクリートを通過して流れ出ているのだと説明を受けました。それもかなり前から漏れていたようです。

ショックと放置した後悔と住人に迷惑をかけている、という思いで打ちひしがれました。


2月初めに修理業者が入り、想定した箇所の壁を切り抜くと、ピンポイントで銅製の錆びた給湯管が現れました。外見ではわからないほどのピンホールがあり(上の写真参照)、水を流すとシューッとかなりの勢いで水があふれ出ます。

半永久的に使用できる柔軟性のある合成樹脂製の管に取り換え、耐圧テスト後に、業者から使用のGOサインが出ました。


修理を終えた後、こわごわ和室の畳を上げてみました。

敷いてあるボードのすき間から、懐中電灯に照らされて青黒く光る水が見えました。深さは3cmはありそうです。リビングのフローリングははがせないので、畳の部屋からのぞき込むと、やはり黒光りする水が床下一面に広がっていました。

そこにあってはならないものがあるということほど、不気味で落ち着かないことはありません。ため息をひとしきりついた後は、”溜まった水を早くとり除かなくては”というアセリのキモチがわいてきました。

それから、水との格闘が始まりました。マイナスのものをゼロにする格闘です。

まず、和室の書棚と本を別の部屋に移動させました。

その後、床にはいつくばり、ボードのすき間からタオルを浸しては絞りを何日も繰り返しました。8リットルのバケツ何十杯のにごり水を捨てたでしょうか。腰は悲鳴をあげ続け、膝も額も真っかっかですが、アセリが勝ります。

後日、隣の部屋の人に畳の下のボードを一部はずしてもらい、フローリングの床下めがけて扇風機の風を2週間ぐらい当てました。


・・・そんなこんな大格闘から1か月以上過ぎたころ、床下をのぞき込むと一面にあった水は消え、乾燥していました。業者に相談して、腰をかかえながら畳も戻しました。

ただ、移動させた大きな重い書棚と本たちは戻していません。どれをどのくらい残すかは考え中です。


二度としたくない経験からも、得られた教訓・学びがあります。


「あれ?」「変だな?」の❔キヅキを大事にして、誰かに相談するなど早い行動を起こすことが早い対応につながります。とはいえ不測の事態の場合、万一起きてもただ責めるのではなく、””お互い様””のココロも必要かもわかりません。

シニアのおひとりさまは、いざという時のために重いものや大きなものはできるだけ早めに処分しておくこと。身軽になることでココロや体の負担が少なくなります。

床下などの水を除去するには、ふき取りだけでなく、扇風機などの風を当てると水を蒸発させ乾燥を早めます

★年数の経ったマンションなどは、見える箇所だけでなく、室内に張り巡らされている給水管や給湯管、排水管など目に見えない部分の劣化の可能性も意識しておくこと。漏水箇所は、配管状況や被害の場所から推測しなければならないので簡単ではありませんが。

★分譲マンションの場合、給水管などは共用部分ではなく持ち主が管理する部分になります。

コンクリートはたとえ15cmの厚さでも水を通すことがわかりました。排水管の汚れた水が下の部屋に漏れることもあるそうです。

さいごに

専門業者さんたちの確かな知識と技術、まわりの方々の親身になった指導で一件落着しそうです🙏

今後、穴を空けた壁の修理をしますが、かかった費用は保険会社に申請中です😊

後遺症のひどい腰痛はあります。ただ今は、人生で起こる幾多の苦難のうちの小さな騒動の一つを乗り越えられた『安ど感』に満たされています😌

給水管 シート

つたない文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?