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シニアが発奮して、英検3級に合格しました!

昨年、オンラインレッスンの事前チェックで、基礎知識がないと指摘されてから中学英語を勉強し始め、英検3級を受験し無事合格できました。

シニアでも英検1級合格、TOEIC満点など華々しい成果を出していらっしゃる方もいますが、年齢を重ねてからホソボソと英語を勉強している者もいます。英検を受けてみたいと思われている方にとって、この受験記が参考になれば幸いです。

英検3級とは、日本英語検定協会が実施するリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの技能をテストし、中学卒業程度の英語力があるかどうかをみるものです。
学習の成果を点数で見ることができ、スピーキングテストもあるので英語で話すよい機会となると思います。

受験までにやったこと

1 受験日を3か月後に決めてから、まずYouTubeやブログなどで「中学生の英文法」に関するものを見て、ノートに整理しました。中学時代は半世紀以上前のことで、まさに「This is a pen.」くらいしか記憶がありません。
ちなみにノートは、息子の小学校時代の使い残しの黄ばんだシロモノです。一人称・二人称などの表づくり、This is a penの疑問文の作り方など本当に英語の基本から見直していきました。

息子の使い残しのノート


2 中学英語の文法を1か月くらい勉強しましたが、こんなむつかしいことを習っていたのだろうかと思うような内容ばかりでした。その後3級の過去問のテキストの6回分をといて、間違えた問題を見直し、単語や発音、熟語を調べました。リスニング問題は正解に納得するまで何度も聞き直しました。ライティング問題は回答方法のパターンがあることが分かったので、自分が書きやすいパターンを決めて、過去問に回答してみました。

3 一次の合格発表の2週間後に、二次試験の面接がありました。
音読試験用には、過去問のパッセージを発音や強弱、リズム、区切りに気をつけて、声に出して何度も音読練習しました。オンラインレッスンの教師にも単語の発音を教えてもらいました。面接委員の質問には同じような答えを使い回せるように準備しました。例えば、来週末の予定を聞かれたら、ショッピングに行きますと答え、フリータイムには何をするのが好きかと聞かれたら、ショッピングに行くことです、などと答えられるような練習です。
これらのとても有益な情報はネット上で教えていただきました。面接の模擬試験も、YouTubeで体験できました。英語が分かる知り合いのいないシニアにとってマコトにありがたく感じました。

まとめたノートの一部

受験当日

1 3級の一次試験の受験生はほとんどが小中学生で、幼稚園児もいました。受付では付き添いの人とまちがえられもしましたが、試験中はひたすら紙面に向かっての回答です。文字はかなり大きいのですが、はっきり見えるように拡大鏡めがねを使いました。
文法の基礎を勉強したことで、英文が読めるようになっていて時間に余裕ができ、ライティングに時間を使うことができました。リスニングは、先に質問文をチェックしたり消去法で回答しました。

2 二次試験のスピーキング面接は、準2級や2級を受ける高校生たちと同じ待合室でした。みんな自分のことで精一杯の様子でシニアのことなど気にかけるふうでもないし、こちらも全く気になりませんでした。
パッセージは拡大鏡めがねを使わなくても読める文字の大きさで、何とか読み切った感じです。
英語での質問はとんでもなく速く感じられて、その場では理解したような気で回答したものの、後で思い出そうにも質問内容も自分の回答もトンと覚えていません。「もう少しゆっくり話してください」とお願いしてもよかったのかも知れません。見守りの中でゆっくりと答えられるような雰囲気でなかったことは確かでした。答えるたびに面接委員がひびかせる鉛筆の音でも、冷や汗倍増でした。

受験してわかった自分の英語のチカラ

1 カタコト英語しか話せない者が、英検3級に合格したということで、とりあえず中学卒業程度のチカラがついたことは確認できました。

2 ただ、面接試験は納得のいくものではなかったので、まだまだ修行が必要です。残念ながらオンラインレッスンでも、英検学習を進めてからガゼン向上したとは感じられません。
英語での面接は、めざす級ごとに必要な単語を覚えて、相手に正しく伝わるように発音して、正しい文法でテンポよく答えられるようになることが大事だと、今さらながら実感しています。

高校中級レベルといわれる英検準2級の受験に向けて

この何か月間で学んだことを忘れ去ってしまわないうちに、一つ上のレベルの準2級を受けてみようと思います。少しむつかしくなりますが「わかった」「なるほど」を大事にして、楽しみながら続けようと思います。

英検には、今回のように一次試験(リーディング、ライティング、ヒアリング)と二次試験(スピーキング)に分かれる方式と、同一日に4つの技能をまとめて受けることが可能なS-CBT方式があます。
スピーキング試験において英語で面接委員と直接会話ができるのは望ましいのですが、S-CBT方式は音声を録音する方式らしいので、次回はそちらを選ぼうかなと思っています。いずれにせよ、まずは語彙数を増やすことと正しい発音の習得により会話の土俵に上がれるようにすることが課題です。

自分の希望に合わせて受験級を選べ、読む、聞く、書く、話すという4つの技能について段階を踏んだ学習ができるのは、シニアにとってもわかりやすいシステムだと思います。

もちろん、英語のスキル(特にリスニングとスピーキング)は年齢が若いほど身につきやすいといわれているので、興味がある人は半年でも1年でも早めに学習の機会をつくられることをおススメします。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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