見出し画像

私自身がドールになりたい

独断新コンセプト・ドール


ドールが大好きだ。どれだけ時間が過ぎても気高くて美しい。ときにチャーミングな表情や仕草をした子もいて、それもまた可愛らしく心がときめく。

怖い、という印象を持つ人ももちろんいるかもしれない。だけど私は疲れていても目が合うだけで優しい記憶を蘇らせてくれる人形たちが大好き。
好きすぎてもはや私自身が人形になりたい。

病んでいませんよ。心身共に健康です。私なりに地中の奥底まで好きを掘り下げて出た答えがドールでありたいという答えだっただけです。

ほんとはずっと前から持っていた願望だったくせに心の奥底に追いやって封印してただけなんです。

なんで上手く掘れないんだろう

去年の夏に自問自答ファッション教室であきやさんの講義を受け、JJGの仲間に加えてもらってから1年と少し。

そのとき生まれたコンセプトは
「大切なものを守る強さを秘めたドッグトレーナー兼訓練場経営者」
でした。

もしも一生お金に困らないのなら何をするか、という問いに自宅に広いドッグランとカフェスペースを作って地域の人達の交流や憩いの場にしたいと答えて生まれたコンセプトです。

今思えば人の幸せために当たり前にそれができてしまう心も経済面も豊かな方への憧れが強いからこの答えを出したんだな、とわかるのですが当時の私にはわからなかったので途中で自問自答に行き詰まってしまい頭を悩ませていました。

行き詰まった原因はもう一つあり、ファッション教室受講中の私は中盤あたりから多少地が出てきたとはいえ糖衣がかかってる状態で話していたから。
これも当時はわからず、今になって気づきました。
糖衣についての素敵なお話はこちら。↓


さっきの「もしお金に一生困らないのなら」の問いでずいぶんと美辞麗句を並べましたが、本当はこの問いを見て私が真っ先に思ったことは
一生お金に困らないなら働きたくないでござる!!
でした。あきやさんすみません。
仕事に対して情熱と愛を持って臨んでいるあきやさんやJJG様たちの前で金持ちニートになりたいと言える度胸も図々しさもなかったんです。

こんな羨望と糖衣でガチガチな理想像を目指しても自問自答が捗るわけないのにそのときの私は試着にファッション計画書作成、断服とできることは全部やった。なのにどうして上手くコンセプトを掘り下げられないの?と藻掻いていました。

作り手だけじゃ物足りない?

上手くコンセプトが掘れないことに悩みあきやさんに一度相談をしまして、その際にドール作家という新コンセプトが生まれました。

「2つのコンセプトを持って、2足の草鞋を履いても良いのです」

というあきやさんからの温かい言葉に救われたのはもちろん、最初に比べて掘り下げの速度が格段に上がりました。

人形を作るなら足元は作業しやすいようにヒールなしがいいな。可愛い顔を傷つけてしまったり綺麗なドレスに引っ掛けてしまわないように爪は常に短くしなきゃ、その代わりに人形たちのドレスとお揃いのとびきり綺麗な色を爪に乗せよう。

こんなことを考えながら服を選ぶだけでものすごく楽しかったし、このとき選んで購入したものはずっと活躍してくれています。

ところが、今度は掘り下げが進みすぎて大きな願望が生まれます。
「やっぱり人形が大好き。
だから私も人形とお揃いのお洋服を着てみたい。」


これはいけない。
特段ビジュアルを絶讃されたことのない四捨五入したら四十路の女が生まれたときから完璧に美しい存在になろうとするなんて狂っている。
思い上がりも甚だしい。

仕事で病んでるんだろうという理由をつけてこのときの願望は一時の気の迷いとして処理したのですが、このときから服やアクセサリーを選んでも
「似合ってはいるがもう一押し足りない」
と思うことが続いてまたしても藻掻く日々を送り続けていました。

暁山瑞希に狂って本心を取り戻す

その後もあきやさんやJJG様の教えを片っ端から読んで実行したりコンセプトに合うものを求めて試着ツアーを続けたものの、上手くいかず手詰まりになってしまったこと。

私事ですが来年2月に入籍が決まったため挨拶回りで忙しかったこと。

JJG様たちが自問自答の一貫として信念を持って仕事に臨む眩しい姿と生活費と貯金のためだけに全く楽しくない仕事を惰性で続けている私の情けない姿との落差で自己嫌悪に陥ってしまったこと。

いろいろなものが積り積もって、自問自答ファッションから半年ほど逃げ出してしまいました。

逃げた後は少し気が紛れればいいかな…くらいの気持ちで始めたプロジェクトセカイというゲームで暁山瑞希というキャラに惚れて、その子にどハマリしていました。なんなら瑞希を拝むためにプロセカやってたまである。

わたくしの個人的なベスト瑞希

可愛い瑞希でも好きな格好をしているだけでときには怪訝な目で見られたり嘲笑われることもある。「なんでそんな格好してんの?w」って。

そんな不躾な連中に対して
「そんなの決まってるじゃないですか〜、ボクがこの格好、好きだからです」
ととびきりの笑顔で返す瑞希にひどく心を撃ち抜かれた。

これは瑞希が自分の好きを守るためにやったことで決して私に答えを与えるためにやったことではないのに、なんだかいらないものが何もかも砂と化してさらさら風に流れていったような気がしました。

そうだよ。他人の幸せを壊さないのであれば好きなものを好きなままでいていいじゃない。
それでいいならもう好きなものもなりたいものも見つかってるな。

こうしてやっと本当の想いを見つけられたので、半年間の逃亡生活に別れを告げて自問自答ファッションに戻ってまいりました。

願望は叶えていくもの

自問自答ファッションに復帰してから真っ先にやったことはゴスロリ服の購入でした。

もう一時の気の迷いという言葉で本心を誤魔化さないようにしよう、イマジナリー・不躾なモブごときでは近づくことすら叶わないような気高く美しい存在で居ようという気持ちでアトリエピエロさんから購入した真夜中の空みたいな色の美しいワンピース。

もう同じ商品のリンクがないので、わたくし諭吉と栄一が撮ったヘッタクソな写真でお許しください。

実物は綺麗なんだろうな…ということだけ伝われば幸いです


まだ自室で着るのみで留まってるのですがJJGの
アヅマさんが可愛いロリータファッションに身を包んだとっても可愛い写真を、mimoさんが思わず美!と大声が出てしまった素敵な変身写真を載せてくれている記事を読んで来年はスタジオを予約して着用写真を残そうと意気込んでおります。

私はカメラを向けられると緊張して険しい顔になってしまうので、一緒に撮影してくれるJJGさんがいたら嬉しいな。

長々と書きましたが、超ざっくりまとめると
ファッション教室で挙げた上品さ・強さ・優しさというキーワードはそのままにドールになりたいという願望を叶えていくよという個人的なお知らせでした。

最後までお読みくださった方、本当にありがとうございました!