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戦国note

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2020年4月の記事一覧

斎藤義龍はなぜ父・道三を討ったのか?ドラマで描かれない実像を探ってみよう

昨日に引き続き、大河ドラマ『麒麟がくる』がらみのテーマです。斎藤道三(さいとうどうさん)の息子・義龍(よしたつ)。『麒麟がくる』では道三を本木雅弘さん、義龍を伊藤英明さんが演じて、父子の対立が見せ場の一つになっています。父・道三のやり方に常に異(い)を唱える義龍。その根底には、出生の疑惑がありました。 すなわち本当の父は道三ではなく、母親深芳野(みよしの)を側室にしていた美濃(現、岐阜県)守護・土岐頼芸(ときよりのり)ではないのか。そして頼芸を軽んじ、美濃から追放しようとす

戦国最大の謎・本能寺の変! 明智光秀はなぜ織田信長を討ったのか?

35日間の連投で、和樂webに掲載された歴史記事を中心にご紹介してきましたが、本日が一区切りとなります。本日のテーマは「本能寺の変」です。 天正10年(1582)6月2日早朝、京都本能寺にて織田信長死す。戦国最大の謎ともいえる本能寺の変で、明智光秀はなぜ、主君の信長を討ったのでしょうか。動機については古来、怨恨説が語られてきましたが、その後、野望説や黒幕存在説なども生まれ、今もなお研究者の間で議論が続いています。今回は各説のあらましと研究の最前線から、本能寺の変の真相を探る

剣豪将軍と呼ばれた男、足利義輝はなぜ最後まで戦うことを選択したのか

「剣豪将軍」という異名を持つ征夷大将軍がいたことをご存じでしょうか。室町幕府13代将軍足利義輝です。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』では向井理さんが演じており、ご覧になった方も多いでしょう。ドラマでも描かれていますが、当時の足利将軍は無力で、細川氏や三好などの配下の勢力争いに巻き込まれて、たびたび京都を追われていました。 しかしそうした中、若き将軍となった義輝は屈辱に耐えながら、「武家の棟梁」と呼ばれるにふさわしい力を取り戻せるよう努めていきます。その過程で剣聖と称される塚原

戦国時代にサムライとなったアフリカ人がいた! 信長に仕えた弥助の実像とは

織田信長(おだのぶなが)に、外国人の家臣がいたことをご存じでしょうか。最近では、信長を描いた映画やドラマでも、信長の側に大柄な黒人が控えている様子が描かれることがあります。その黒人がそうで、「弥助(やすけ)」と呼ばれていました。信長は彼を物珍しさから身辺の飾りとしたのではなく、れっきとした家臣として取り立てており、弥助は本能寺の変において重要な役割を果たすことになります。今回は、そんな弥助とは何者だったのかについてまとめた記事を紹介します。 ハリウッドで映画化される『Yas

~我らの時代~『戦国時代と現代の食糧事情について』

こんにちは。 まさざね君です。 今回は、『超時空対談』の第2弾として、食の違いに焦点を絞って書きたいと思います。 戦国時代の食事のシーンは、テレビなどで観ることがありますが、実際はどんなものを食していたのか、現代の食事と比較してどうなのかなどについて興味が湧いたのを対談形式でまとめてみました。 これを読んで「へぇー、そうなんだ。」と少しでも思って貰えたらうれしいです。 超時空対談 第2弾~我らの時代~『戦国と今の食糧事情について』進行:まさざね君 ゲストは、現代代表

武士の哲学:斎藤道三編

もうすっかり大河ドラマでお馴染みの戦国大名=斎藤道三ですが、彼の家紋(表紙)、めちゃくちゃかっこ良くないですか?家紋の名前は「二頭立波(にとうたつなみ)」と呼ばれるもので、なんと道三のオリジナル家紋だそうです。 そもそも家紋の始まりは、平安時代と言われています。当時の貴族たちが牛車で朝廷に出仕した際に、他の貴族の牛車と間違えぬ用、家紋を作り牛車にペイントしたのがその始まりで、その後武士たちにも波及して行きました。 戦国時代には、有名な公家や武士から家紋を下賜され同じ紋様を

斎藤道三の国盗り伝説、じつは違う? 親子二代説を徹底解説【4/20は長良川の戦いの日】前編

本日4月20日は、戦国武将の斎藤道三(さいとう・どうさん)が合戦で没した日です。 1556(弘治2)年の今日(旧暦では5/28)、斎藤道三が、長良川にて子の斎藤義龍(よしたつ)と戦い、そこで敗死しました。 斎藤道三は、NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』でも登場して、巷では知られた戦国武将のひとりですね。本日はこの人物についての雑学をご紹介します。 斎藤道三の業績道三は、美濃(みの)を治めていた戦国大名です。いまの岐阜県南部にあたります。 美濃は京都にも近く、東西の交通の要